愛は二人の関係ではない
May 14, 2022
オーロラ・レイ銀河連邦大使からのメッセージ 【 愛は二人の関係ではない 】
恋に落ちるというのは、極(ごく)ありふれた、とても甘いファンタジーです。
多くの人が、人生の中で最も美しい瞬間は、誰かに恋する時だと考えています。
でも、私はそうは思いません。
私が思うに、人生で最も美しいことは、自分自身でいられる完全な自由を手に入れることです。
そして、何ものにも執着しない時、人にも、信念体系にも、国にも、自分の評判や名前にも、何ものにも執着しない時、貴方は自由なのです。
誰かと関係を持ちたいという欲求は、不幸の最大の原因の一つです。
その理由は、2つあります。
第一に、私達は自分自身を完全に理解していないので、どうやって他の誰かと一緒に居ることができるのでしょうか?
他人をコントロールしようとすればするほど、不安は募り、幸せは遠のくばかりです。
第二に、私達は孤独を感じると、人を追いかけます。
自分の中の空洞を、埋めたいのです。
しかし、人は自分の本質に気づいた時、自分の中で完結していると感じる。
その人は、自分を幸せにする為に外界からのものを必要としないのです。
私達は、自分の欲望を他人に投影してしまいがちです。
「本当に私を愛しているのなら、こうしてくれるはずだ」と。
その結果、誰も貴方の期待に応えてはくれず、失望してしまうのです。
自分を幸せにできるのは、自分だけだということに気づいた時、大きな安堵(あんど)感を得ることができます。
もう、自分の欲望や期待に囚われることはないのです。
自分の人生に足りないものは何もなく、自分の幸せの為に誰かに頼る必要もないのです。
タンゴを踊るには、2人必要です。
一人で居ることができない人は、誰かを愛することはできません。
もし、貴方が自分自身と一緒に居ることができないなら、他の人と一緒に居ることは不可能です。
自分自身を共有することは、できません。
何故なら、共有しようとすれば、自分自身を失ってしまうからです。
そうなれば、貴方には自由が残されていないことになります。
貴方は、自分の自由を相手に譲ってしまい、奴隷、囚人になってしまうのです。
愛する者は、愛することによって何かを失うことはなく、むしろ、全てを得ることができます。
それが、パラドックスなのだ。
危険を冒してこそ、人は安心感を得ることができます。
だからこそ、一人で居られる人だけが、相手を所有することなく、依存することなく、モノに変えることなく、依存症になることなく、相手を愛し、共有し、相手の心の奥底に入り込むことができるのです。
彼らは相手に、完全な自由を与えます。
何故なら、相手が去っても、自分は今と同じように幸せでいられると知っているからです。
相手が幸せを与えてくれないので、相手は自分の幸せを奪うことができない。
愛とは、二人の人間の関係ではありません。
一人の人間と、自分との関係です。
人を愛するということは、自分が他の人間の中に見ることができるその面を愛するということです。
だから、その相手は貴方にとってとても大切な存在なのです。
だからこそ、その人は貴方にとってとても貴重な存在なのです。
他者なしには、貴方は決して自分を見ることができません。
愛の可能性は、一方が他方に依存しなければならない関係ではなく、双方が自立していて、お互いを本当に愛することができる関係の中にあるのです。
本当に相手を愛するということは、相手を変えようとしたり、違う人間にしようとしたりせず、相手に何の期待もせず、ただありのままの相手を受け入れることです。
本当の愛は、愛する対象を変えようとは考えず、ありのままを愛します。
実は、恋愛において、相手に依存することはNGなんです。
むしろ、本当に愛し合っている二人は、互いの成長を助け合い、挑戦し合い、互いの良さを引き出していくものなのです。
お互いに、中毒になるようなことはしないはずです。
離れていても自立した完全な存在であるべきで、愛する人が居なくなっても、他の人を愛することができるのです。
恋愛とは、お互いの違いを受け入れ、その違いを土台にしていこうと決めた二人が結ばれるものです。
相手のマイナス面も見ますが、そのマイナス面に目を向けるのではなく、プラス面に目を向けることを選択します。
人間関係とは、相手から学び、相手と永続的な繋がりを築くことです。
本当に誰かを愛するということは、最も無私の行為です。
誰かを愛する時、貴方は恐れや必要性、強迫観念から行動することはありません。
それは貴方が彼らから得ることができるもの、または彼らが貴方を感じさせる方法についてではありません。
その人が、貴方の人生を完全で意味のあるものにしてくれるからです。
何故なら、その人との毎日は、貴方の人生に何か新しく、刺激的で、美しいものを齎(もたら)してくれるからです。
貴方がこのような愛を持つことができれば、それは貴方の内側から、そして、周囲から放射されます。
それを経験した人は、決してそれを忘れることはなく、必ずまた戻って来ます。
貴方の笑顔、瞳、精神など、貴方の人生のどんな側面でも、彼らは恋に落ちますが、それは全て、貴方の全てを照らすこの愛に帰着します。
一人で居ること、そして、一人で楽しむことができることが、健全な人間関係を築くことに繋がります。
もし、一人で居る時に幸せを感じることができないのであれば、相手に依存したり、不健康な関係に陥っている可能性があります。
相手が去ったり離れたりすることを悲しく思い、心の中で、相手が側(そば)に居ることに自分の幸せを依存するようになってしまうのです。
そんな時、相手が去ったり、居なくなったりすると、惨めで寂しい思いをすることになります。
心は世界のように大きく、貴方が真実であれば、全ての生き物は貴方の心の中に属しています。
私達は、貴方を心から愛しています。
私達は、貴方と一緒にここに居ます。
私達は、貴方の光の家族です。
エイ・ホー (A’ HO)
オーロラ・レイ銀河連邦大使
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