プーチン大統領、BRICS諸国が米ドルに代わる新たな世界基軸通貨を設立すると発言

Posted on 6月 30, 2022 in ナチュラルニュース by admin

June 28, 2022

ナチュラルニューズ・ドットコム 【 プーチン大統領、BRICS諸国が米ドルに代わる新たな世界基軸通貨を設立すると発言 】

ブラジル、ロシア、インド、中国、南アフリカ(BRICS)は、今、新しい世界基軸通貨を設立する為に協力していると、ロシアのウラジミール・プーチン大統領が語った。
あまりにも、長い間、世界を支配して来た不換紙幣の鼠(ねずみ)講であるアメリカドルは、もう限界に来ている。

プーチンは、最近のBRICSビジネスフォーラムで、新しいスキームが国際的な取引の為の信頼できる代替手段を提供すると述べている。
プーチンは、「我々の国の通貨バスケットに基づく、国際基軸通貨を作るという問題が解決されつつある」と述べた。

今年初め、BRICS諸国は、SWIFTのような西側金融システムを段階的に廃止する為に、新しい共同決済ネットワークの設立に取り組んでいることを示唆した。
「BRICS諸国はまた、相互の貿易において現地通貨の使用を強化している」と、The Economic TimesのDipanjan Roy Chaudhury は報じている。
果たしてBRICS諸国は、成功するのだろうか。

中国国営メディアのサウスチャイナ・モーニングポストによると、BRICS会議では、プーチン大統領が提案した新しい世界基軸通貨に伴う新しい自由貿易協定についての議論も行われたという。
「自由貿易協定を構築することは、この貿易の可能性をテープにする為の非常に重要な手段であり、中国は他のBRICS諸国と議論することを望んでいる」と、中国の王昭文副商務相は述べた。

現在、BRICS5カ国は世界貿易の約5分の1を占めているが、5カ国間の貿易額は合計のわずか6%に過ぎない。
新しい基軸通貨は、各国の通貨(レアル、ルーブル、ルピー、人民元、ランド)のバスケットを含みその価値を総体的に支える為、この試みを飛躍させるだろう。

現在、ロシアにインドのチェーンストアを出店したり、ロシア市場で中国の自動車、機器、ハードウェアのシェアを拡大する為の交渉が行われている。
また、中国とインドへのロシアの石油輸出は、最近「顕著な増加」を見せている。

これは、ドイツやイタリアなどのNATO諸国がルーブルでの支払いを拒否した為、ロシアの石油を受け取らなくなったことと重なる。
王は会議で、「世界経済の回復には実に多くの不確実性と課題があり、BRICS諸国にとっては……これらの課題に対処する為に協力することが共通の利益となる」と述べた。

新しい基軸通貨に関するプーチンの発言は、BRICSがドル支配を打破し、独自の影響圏を構築する準備が整っていることを示唆している。
しかし、それは直ぐにでも実現するのだろうか。

「このプロジェクトに着手する政治的野心が注目されるかも知れないが、BRICSに参加している重商主義的な国々は、貴重な外貨準備をこのよりローカルな影響圏に移したいとは思わないだろう」と、INGのグローバル市場責任者のクリス・ターナー氏は示唆した。
ナチュラル・ニュースのコメント欄には、プーチンはクラウス・シュワブと同じ陰謀団の一員であり、新しい、所謂(いわゆる)「ルーブル・コイン」は間もなく予定通り展開されるだろうと指摘する人が居た。
或いは……『金融侵略』は、戦争を拡大する為の完璧な口実として使われるかも知れない」と、これらの展開の政治的可能性について、別の人が書いている。

中国の消費者物価指数は先月2.1%上昇しただけで、BRICSの一部の大国ではインフレはそれほど大きな問題ではないことが分かった。
「中国の小麦生産量は全体的に昨年より多く、豊作はほぼ確実だ……中国の十分な穀物供給は消費者物価の安定に不可欠だ」と、李克強首相は、中国には金融政策を変更する余地が大いにあることを付け加えた。

米ドルに代わる世界の基軸通貨を目指すこの試みは、再び世界大戦を引き起こす可能性がある。



Topに戻る

Comments on 'プーチン大統領、BRICS諸国が米ドルに代わる新たな世界基軸通貨を設立すると発言' (0)

Comments are closed.