進化した古代の人 (その2) : アトランティス文明

Posted on 2月 15, 2023 in 逆転の知性より by admin

February 10, 2023

逆転の知性より 【 進化した古代の人 (その2) : アトランティス文明 】

前回のお話の続きです。
逆転の知性より 【 進化した古代の人 (その1) 】

今から43,200年前に生きていた二人の女性は、アトランティス文明から来た男性二人と共に、アトランティスの科学施設にワープしてしまいます。
女性の名前は、オラルとフセセル。
科学者の男性は、メトロカとルクーシャです。

女性達は、科学とは無縁な生き方をしていました。
ワープという体験を、理解することはできません。

二人の男性は、自分達に追いて来た女性が居ることに気づきません。
ここでも、二人の女性の姿は見えないままです。

到着した科学施設の建物は、特殊な水でできています。
女性はそこで、異様な光景を見ます。

部屋に、たくさんの人間の頭だけが浮いているのです。
人間の脳に、AI機能を組み込む最中です。
アトランティスでは普通に行う処置ですが、二人の女性は恐怖を覚えます。

科学者達は想念を音に変換して、脳機能のデータを解読します。
女性の想念は周波数が高く、その装置の枠には収まりません。
しかし、到着して3日目頃から彼女達の恐怖心が強まり、僅(わず)かに想念探知機にキャッチされます。

二人の科学者は、部屋の中に誰かが居るはずだと考えます。
部屋には入室をチェックする装置があり、許可のない者は活力が吸い取られます。
その為に、女性達は動けません。

彼女達は、恐怖心からパニックに陥っていきます。
女性達の想念が、どんどんクリアーに観測されます。

メトロカとルクーシャは、見えない存在が確かに部屋の中に居ると確信して、同僚を呼びました。
地位の高い科学者は、高い周波数が観測されていることに興味を持ちます。
その周波数なら、人間であるはずがないと考えます。

自分達には見えない、高次元の存在が居るのだと考えます。
解読した彼女らの想念には否定的な意志がなく、欲がなく、公平に他者を愛する習性が見られます。

観測した想念は恐怖心であっても、その想念は豊かな愛情で構成されています。
ただ恐れは、自分達に向けられているということが分かります。

メトロカとルクーシャは安心させようとして、友好的な思いをテレパシーで彼女らに届けようとします。
自分達が古代から二人を連れて来たのだと、気づきます。
しかし、古代に行ったことは他の科学者には隠しています。

他の科学者には分からないような周波数で、彼女達に自分が何とか助けるからと、テレパシーを送ります。
彼女達は、二人の男性に助けを求めます。
彼女達には、想念が色で見えます。

ほとんどの科学者の想念の色は、見たこともないほど汚れた色です。
ただ、メトロカとルクーシャの想念は、それほど汚れてはいません。

科学者達は、彼女が神なのではないだろうかと考えました。
もし、神ならば、どれほどのパワーを持っているのかと警戒しました。

しかし、女性達は危害を加える意思を持っていないと分かります。
この窮地から自分自身を救うほどの創造力もなく、歯向かう力がないと知ります。
メトロカとルクーシャは同僚の科学者達が、これから彼女達の知性を自分のものにしようと、あらゆることを行うだろうと予想しました。

アトランティスの科学者の研究は、意識の進化に焦点を合わせたものです。
それが、宇宙の謎を解くのです。

この研究施設の何もかもは、進化を得る為のものなのです。
そこに、今までに見たこともないほどに進化しているのではと思える存在が、彼らの前に現れたのです。

女性達の周波数は素晴らしく、彼らは魅了されていきました。
この二人の女性に愛されてみたいと、誰もが思いました。

一部の科学者達は自分に好意を持つように仕向ける想念を、彼女らの意識に組み込むことを試します。
オラルは、その衝撃で気絶します。
フセセルは倒れたオラルを見て、自分がこの現象に飲み込まれないようにとしますが、朦朧(もうろう)としたまま倒れてしまいます。

彼女らの関心が自分達にないことが分かると、彼女らの体験情報をそっくり奪うことにします。
体験情報を奪う装置が、彼女の側(そば)に置かれます。

彼女らが自分の意志で死を望むようにし向け、本人の意志で、自分を捨てさせます。
自己を構成した体験情報を吸い込むホールが、準備されます。

地球の時間が終了した後のことを、科学者は理解しています。
進化のスタートラインで優位な位置に着くことが、その後の未来での幸運を約束するのだと彼らは知っています。

彼女達は4ヶ月近くも科学施設に閉じ込められ、希望を失い、死を望むようになりました。
二人の体験情報は、徐々に吸い取られます。
そして、彼女達の体全体の周波数が落ちていきます。

彼女の体がやがてモニターされるようになると、脳の働きはコピーされました。
コピーされた脳や意識で、人造人間が作られました。

体験情報は、科学者の体験になりました。
人造人間は、更に手を加えられて、彼らの愛人になります。

5ヶ月後、科学者は気絶して意識が分離したオラルを、遥か未来のエジプトにワープさせて、12歳の女の子の肉体に入れました。
王の愛人になる予定の、女の子です。
その王には、科学者が転生しています。

この状況を見ていたメトロカは、残っているフセセルだけでも逃そうと考えます。
この女性を自分達が古代から連れて来たことは、まだ他の科学者には知られていません。
知られないうちに、帰そうとします。

しかし、ルクーシャはこれに反対します。
もし、自分達の行動が知られたら、処刑されてしまいます。

メトロカは、古代に行ったら自分も彼女と古代に住むことを決心して、ワープを決行します。
メトロカは、フセセルを連れて単独でワープしました。

相変わらず彼女の姿は見えませんが、彼女の想念を音に変換できる装置を持っています。
メトロカは、フセセルは自分を愛していると信じています。

彼女が自分に助けを求めた時、彼は必ず助けると約束しました。
二人の心は繋がっていると、メトロカは信じていました。

とうとう彼女を、古代の時間に戻せたのです。
メトロカは、アトランティスでの暮らしがもう我慢できないほどに嫌になっています。
古代でのフセセルとの暮らしに、期待をしていました。

しかし、古代の自然界は、彼を嫌悪します。
そして、自然界はフセセルに、彼がここに居ることでとんでもないことが起こると告げました。

彼女は、自らが招く大惨事を予感して、精神は衰弱し切っていきます。
人々が見守る中で、彼女は死んでしまいます。

メトロカはアトランティスでこれから、フセセルを使っての、かつてない大規模な研究が計画されていることを知っていました。
その重要な研究対象であるフセセルを、連れ去ったのです。

彼女が死んでも、アトランティスへは帰れません。
メトロカは、そのまま古代で生きることにしました。

ここでご紹介している古代文明は、消し去られています。
そこに生きていた人は、全員が体験情報を取られています。

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他にも、消え去った文明があります。
9,150年前に消えた、エジプト文明。
13,291年前に消えた中国の文明。

アトランティスの、初期の文明。
何(いず)れも、肯定的文明です。
そこでの体験情報も、消えています。

それらの消し去られた文明を生きていた人が、現代を生きていらしっしゃいます。
その方達に、過去の体験情報を取り戻していただく作業をします。

豊かに振動していた過去の体験を取り戻し、新しい自分を発見して下さい。
幸せな自分を取り戻し、人を愛する情熱と躍動の中を生きて下さい。

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【 進化した古代の人 (その3) : ときめく想い(古代人とアトランティス人) 】

メトロカは、僅(わず)か二十歳の青年ですが、非常に優秀なアトランティスの科学者です。
科学庁のトップが、強権的に社会を支配していくことを懸念しています。

彼は友人と共に、密かにこの状況を覆(くつがえ)す為の研究を続けていました。
そんな中で、彼らは古代の女性にとんでもない災難を及ぼしてしまいます。

メトロカは、過去の時間から連れて来てしまったフセセルを、研究所から助け出す為に周到な準備をしました。
彼は自分のクローンを作り、自らの死を演出します。

フセセルには周波数遮断シートを被せて、他の科学者に死んだと思わせます。
そして、密かにフセセルを連れて古代へとワープしました。

計画は、成功したかと思われました。
しかし、ワープ後8日目に、AIはメトロカが死んでいない痕跡を見つけてしまいます。

フセセルは、やっと古代に帰ったにも関わらず、自然界から恐ろしい未来を知らされます。
衰弱していたフセセルは、心痛のあまり死んでしまいます。

古代に残されたメトロカは悲しみ、途方に暮れます。
自然界は、古代の人達に、メトロカを慈しむようにと伝えます。
自然界は、これから人々に起こる災難を止めなければと考えていました。

メトロカは、ワープの帰路のルートをまだ消していません。
ワープはどこへでも簡単に行ける訳ではなく、フセセルが居た古代へのワープは難しいルートで、移行中に時間の網目の迷路に入り込む可能性が高く、迷路に入ると出られません。

メトロカの場合はこの古代に分身が居て、その繋がりを使い安全にワープしました。
メトロカは古代でフセセルと暮らすつもりでしたが、ワープの装置は古代にはなく、帰路のルートを消せば二度と未来のアトランティスには帰れません。
もしものことを考えて、アトランティスへの帰路のルートをまだ消せずにいたのです。

自然界は、メトロカの帰路のルートを使って、アトランティスから追手が来ると知らせたいのですが、伝わりません。
急いで、帰路のルートを消さなければなりません。
自然界は、メトロカがここでの暮らしに安心して、帰路のルートが必要でないと思わせるしかないと考えました。

しかし、人々は彼を慈しむより、フセセルに何かしたのかと問い詰めるのです。
自然界の思惑が伝わらないうちに、アトランティスでは科学者達はメトロカがワープしたことを知ってしまいます。

メトロカの帰路のルートは、固定されました。
科学者達は、やっとこの段階でメトロカがフセセルを過去から連れて来たことを知ります。
そして、再びワープを行ない、連れ帰ったのです。

謎が、解けていきました。
科学者達は、フセセルが居る古代には周波数の高い種族が居るのだろうと予想しました。
宝の山を見つけた、気分です。

オラルとフセセルの脳と意識のコピーが研究所にあり、それを再度調べ上げます。
メトロカの友人ルクーシャは、危険を察して未来のエジプトへ逃げます。

準備を整えた科学者達42人は、メトロカの帰路ルートを使って古代へやって来ました。
目的は、古代人の体験情報を奪うことです。
彼らにとって良質な体験情報は、宇宙支配の要(かなめ)です。

フセセルの脳の知覚を調べ、それに沿って全員が変身しています。
想念の色も、美しく見せています。
科学者達は、驚くほど美しい姿で現れました。

古代の人はそんな科学者達に出会うと、何て素晴らしい人達なのだろうとざわめき浮き立つのです。
人々は、あまりに美しい42人の科学者に惹かれていきます。

科学者達は、警戒するメトロカには、自分達は周波数の高い古代人に愛を学びに来たのだと信じ込ませます。
そして、古代人とのテレパシーを僅(わず)かに使う彼に通訳を願いました。

古代では、単調で平和な日々が延々と続いていました。
人々は、新鮮さに敏感です。
ここでは恋が叶わないとか、相手の気持ちを待つとか、大勢が一人の人を恋するという体験は起きたことがありません。

人々にとって、科学者に惹かれることで体験する思いの全ては新鮮でした。
23,000人以上の人々は、予期せぬ出会いにどんどん夢中になっていきます。

自然界は、騙(だま)されていることを伝えようとしますが、人々には危険を察知して身を守るという概念がなくて、あまりに無防備です。
人を疑うことも、恋の衝動を抑えることも知りません。

科学者達にとっては信じ難いほど、人々は簡単に恋に落ち騙(だま)されていきます。
科学者達は、本心を隠しています。

どう振る舞えば、人々が自分達にのめり込むか計算しています。
この心の裏腹さは隠し切れませんが、その光と影が交差する複雑な表情にさえも、人々は魅了されてしまうのです。

やがて、42人の科学者はテレパシーで人々と語れるようになりました。
人々の心を完全に手に入れたとみて、次の段階へ進みます。

存在する空間の違いから、人々には科学者が見えても、科学者には古代の人達を見ることはできません。
科学者達は、これほど愛しているのに見ることも触れることもできない、そんな状態にはもう耐えられない。
とても悲しいと、訴え始めました。

もっと愛を知りたいのに、限界があることが辛いと嘆いてみせるのです。
そして、同じ空間に暮らしてみたいと伝えます。

古代人同士では、このような苦しみは起きません。
嘆き悲しむという感情さえも、見たことがないのです。
人々は戸惑いながらも、その感情の陰影の美しさを初めて知るのです。

人々が長く経験して来た恋は、心が溶けるような安らぎでした。
しかし、科学者と出会い、知った恋は、心が痛み燃えるようです。

人々は、このような想いに抵抗力がなく、切なく辛い恋に飲み込まれていきます。
同じ空間に居たい願いは、人々の願いになります。

直接、触れ合いたい。
人々は、そんな夢に一途にときめいて、とうとう自分の空間を出ようとします。
それは、死を意味します。

自然界の言葉に、耳を傾ける者はいません。
メトロカは、必死で人々を思い止(とど)まらせようとします。
自然界はメトロカに、フセセルの意識を入れます。

彼女は、科学者の本当の目的は、皆んなを自ら死なせることだと話します。
愛してなどいないと。

しかし、メトロカの容姿も想念の色も、他の科学者に劣ると見えています。
死んで、既に居ないはずのフセセルが話しているとも思えません。
人々は、取り乱しているメトロカを、ただ優しく労(いたわ)るのです。

自然界は、もう止めることは不可能だと思います。
人々の心は、熱病に罹(かか)っようです。

そして、メトロカに囁きます。
今度は君が科学者達のアトランティスへの帰路のルートを使い、密かにワープして帰りなさいと。

フセセルは、自分も共に行くからと促します。
フセセルは死後の世界へは帰らずに、このままメトロカと共にいようと決めていました。

フセセルは死んでから、やっとメトロカの愛情を信じることができました。
彼女は死後に過去の時間に舞い戻り、もう一度アトランティスでの出来事を辿りました。

そして、メトロカが彼女が奪われた体験情報を、命懸けで取り戻してくれたことを知ります。
そして、彼女を古代に連れ帰ることが、どれほど難しいことだったかを知ります。

フセセルは生きている時には、メトロカとの出会いを何度も後悔しました。
けれど、メトロカは常にフセセルを守ろうとしていたのです。
彼も多くの苦難を、フセセルの為に乗り越えていたのです。

フセセルは、彼の愛の強さを死んでから初めて知りました。
古代での暮らしの中でも、彼女はいつも誰かと愛し合っていました。

しかし、そんな自分の愛は、本物の愛ではなかったと感じます。
メトロカに出会い、自分はやっと本当の愛を知ったのだと思いました。

フセセルにとって、生きるとは愛することです。
それはあまりに自然なことで、それ以上の掟も哲学も必要とはしません。

彼女も他の古代の人同様に、一途で汚れのない心を持っています。
そんな彼女がメトロカの強い想いを知った時、彼女の意識に激しい衝撃が起きました。

自分には乗り越える力がまるでなくて、嘆き悲しむだけだった。
けれど、メトロカは彼女を助けようと恐ろしい困難を乗り越えていた。
フセセルの中で起きた衝撃は、これまでの愛とはまるで別の、強い愛おしさでした。

メトロカは42人の科学者がワープした帰路のルートを使い、密かにアトランティスへ帰りました。
そして、誰にも見つからないように、友人が居る未来のエジプトへワープします。

フセセルは、共に居ます。
古代の人々を止める者は、誰も居なくなりました。

人々は、科学者が居る空間へ向かいます。
そこには、体験情報を吸い取る装置が用意されています。

五次元の人々にとって、死は空間移動です。
死と同時に、肉体は消えます。

人々は科学者の居る空間への転生を夢見て、ときめく想いを胸に、集団催眠にかかったように死んでいきます。
そして、死んでから科学者達の意識体の姿を見ました。

その醜く悍(おぞ)ましい姿と、汚れた想念の色を見て、人々は混乱します。
人々は、体験情報を奪われたまま、死後の世界に帰って行きました。

3年と2ヶ月の間に、23,000人以上の古代人が死んでしまいました。
過去の体験情報を失うとは、その情報が作り上げる未来の幸運を失うことです。

自然界は、次々と死んでいく人々を悲痛な思いで見送りました。
しかし、そんな人々の顔は、誰もが新しい未来への期待に輝いています。
情熱を知った、その強い眼差し。

求めることを知った人々が自ら進もうとする力を、自然界は見ていました。
その情熱の行方を人々が再び生まれる未来で、必ず見届けると自然界は思うのです
そして、帰路のルートを失って古代に残された科学者達は、アトランティスへは帰ることができずに、そのまま古代で死を迎えます。

メトロカと友人のルクーシャは、エジプトで出会いました。
二人は無事に暮らしますが、体が空間に合いません。

フセセルは、かつて古代でそうしたように、二人を守ります。
しかし、二人は長くは生きられませんでした。

メトロカとフセセルは、死後の世界に二人で向かいました。
そして、二人は類(たぐい)稀(まれ)な強い絆で結ばれている為に、転生の度に巡り合いパートナーになっていきます。

現在も二人はスウェーデンに生まれて出会い、多くの友人に恵まれ幸せに暮らしています。



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