巨大な太陽嵐の到来で多くの人工衛星が破壊される可能性、米政府科学者が警告

Posted on 8月 21, 2022 in ニコライ・アタナソバ by admin

August 12, 2022

ニコライ・アタナソバからのメッホージ 【 巨大な太陽嵐の到来で多くの人工衛星が破壊される可能性、米政府科学者が警告 】

NOAA宇宙天気予報センター(SWPC)の宇宙科学者である、太陽嵐の専門家 Tzu-Wei Fang 氏によると、宇宙天気の新時代が世界を揺るがそうとしており、恐らく今後5年間で多くの人工衛星が破壊されるだろうという。
「過去2年間に経験したことは関係ない」と、8月8日(月)、ユタ州ローガンで開催された第36回小型衛星会議で Fang 氏は群衆に語った。

新しい太陽活動周期は予想以上に強く、機能を維持しながら衛星を軌道に乗せようとする衛星オペレータに、既に大きな問題を突きつけている。
太陽嵐は、人工衛星を簡単に破壊することができる。
太陽活動の増加は、宇宙船を損傷させたり、機能停止させたりする危険性がある。

今週、セキュアワールド財団が主催したパネル・ディスカッションで、ファング氏は打ち上げられたばかりのスペースX社のスターリンク衛星数十基を破壊した2月の太陽嵐は、氷山の一角に過ぎないと聴衆に警告している。
「あの嵐は、実は私達のカタログではマイナーな嵐だったのです。巨大な嵐ではありません。」

この新しい太陽サイクルの間に世界が経験する宇宙天気活動の増加の影響の一つは、巨大な太陽嵐が上層大気を加熱し膨張させ、その密度を増加させる為、人工衛星の抗力が増加することである。
このことは、2月に太陽嵐によって、打ち上げられたばかりのスペースX社のスターリンク衛星49機のうち38機が大気圏に再突入した時に実証された。

衛星のスラスターは、太陽嵐によって増加した大気抵抗に打ち勝つことができず、衛星は大気圏に再突入して破壊された。
SWPCでは、SpaceX社と共同で、人工衛星を破壊する大気圏の状況や太陽嵐を宇宙天気モデルでより正確に予測する為の調査を行っている。
近日中に、これらの結果を纏(まと)めた論文を、学術誌に発表する予定。

この新しい太陽嵐の周期は、宇宙科学者の間では「ソーラーサイクル25」と呼ばれており、11年間は比較的穏やかな時期だった。
その間に、かつてないほど多くの人工衛星が打ち上げられた。

Fang氏のような宇宙科学者によると、既存の衛星技術者のほとんどはこれから起こる巨大な太陽嵐に対応できていない可能性が高い為、SpaceX 社と SWPC 社のこのようなデータ連携は非常に重要であるとのことだ。

衛星のオペレータは、太陽嵐の影響を無視することはできない。
「宇宙環境の影響、衛星が放射線環境をどのように緩和するか、抗力効果をどのように緩和するかを認識することが非常に重要です」と、ファング氏は述べている。

更に悪いことに、太陽サイクル25の強さは既に予想よりもかなり強い方向に向かっており、この10年の半ば頃までピークに達することはないだろう。
十分強い太陽嵐は、インターネットやスマートフォンを破壊することさえ可能なのだ。

「今年の初めを見ると、事態はとてもクレイジーです。ほぼ毎週、太陽フレアが発生しているのです。」と、ファング氏は警告する。
太陽サイクル25は予測よりも高い傾向にある為、今後、数年間は更に巨大な太陽嵐が発生する可能性が高まっている。
「私達は、この時点で予測したことを既に遥かに超えています」と、ファング氏は警告した。



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