ウイングメーカー
July 2, 2022
ジャミッソン・ネルダ博士の第五のインタビュー 【 ウイングメーカー 】
ジャミッソン・ネルダ博の第五のインタビュー 【 ウイングメーカー 】
July 2, 2022
これは、一九九八年一月二日に行われた、ネルダ博士とのインタビューを私自身が記録したものです。
博士は、私との質疑応答を録音することを許可してくれました。
これは、そのセッションの記録です。
このインタビューは、私がテープに録音することができた五つのインタビューのうちの一つです。
私はインタビューが行われた通りに、正確にその記録を保存しました。
ネルダ博士が使用した正確な言葉や語法を用いるように、最善を尽くしました。
▪️ 編集者 : このインタビュー(No.5)は、二〇一四年三月十四日まで非公開でした。
その理由は、公開のタイミングがネルダ博士より指示があったからです。
そのタイミングに関する具体的な理由は、明らかにされていません。
◎ サラ : 水曜の夜に私達が議論したことが、私の中でずっと渦巻いています。
博士が話されたことで、私の頭の中が一杯になっているように思えます……私にとっては、全てが新しい情報ですので。
それらの情報を、私の精神のフレームワークの中に組み込もうと全力を尽くしているのですが、それがうまくいっているか良く分からないと認めざるを得ません。
★ ネルダ博士 : 分かります。
まさしく、そういった反応が予測できた為、私はある情報を差し控えていましたから。
それは貴方の為だけではなく、最終的にこれを読む人々の為なのですが。
◎ サラ : 前回のセッションの終りに、もっとグランド・ポータルについて議論する時間を費やすことを、私達は約束しました。
それは、博士が既に言及されたことですか?
それとも、他の「何か」なのでしょうか?
▲ 解説 : グランド・ポータルとは人間の魂の反駁(はんばく)不能の科学的発見として、ウイングメーカー・マテリアルの中で定義されているものです。
★ ネルダ博士 : 私が話したこと全てに、関連があります。
その全体像は、非常に壮大なものであり、広大なタイムラインをまたにかけるものです。
◎ サラ : 今、その話を博士はお話することはできますか?
★ ネルダ博士 : 一つずつ、話していきましょう。
貴方の質問をお受けすることによって全てがクリアになることを願っていますが、全体像が見えて来るまでかなり奇妙で理解し難いものに見えるということを、予(あらかじ)めお断わりしておかなくてはなりません。
◎ サラ : 分かりました。
どこから始めたいですか?
★ ネルダ博士 : 私が思うに、グランド・ポータルの真の背景を理解する為、私達は「始まり」に戻る必要があります。
◎ サラ : はい……。
★ ネルダ博士 : 地球は、過去も現在も非常に珍しい惑星です。
元々は、地球は全体が完全に水に覆(おお)われていました。
しかし、生物にとって地球が興味の対象となった理由は、その核(コア)によって、地球が物質化を助長してくれる重力を持つことができたという事実でした。
◎ サラ : 「物質化」とは、どんな意味でしょうか?
★ ネルダ博士 : 音声周波数の状態にある相互次元の惑星から、物質、即ち物理的な惑星へと移行を開始するという意味です。
その重力を発生する核(コア)こそが、永劫の昔から地球自身を物質化させることを可能とさせる状況を、文字通り創造して来たのです。
◎ サラ : 博士はどのようにして、その歴史を知ったのですか?
★ ネルダ博士 : 「古代の矢(エンシェント・アロー遺跡)」の第二十三室から発見されたディスクの中に、その記録があったのです。
しかし、私達はそのいくつかを、あまり広く知られていないシュメールの記録を解読した文書によって、以前から知っていました。
それから、私達はコルテウムとの間で、それを裏づける議論も行いました。
◎ サラ : では、地球は水の惑星として誕生し、元々は固体の物質の惑星ではなかったということなのでしょうか?
★ ネルダ博士 : その通りです。
その当時は、この惑星にはアトランティス人が住んでいました。
アトランティス人が、地球が形成された時に住んでいた種族だったのです。
アヌンナキがアトランティス人のところへやって来て、惑星の核(コア)の付近で「ある物質」を採掘する同意を得ようと交渉しました。
その物質とは、本質的には、今日、私達が黄金(ゴールド)と呼んでいるものです。
アトランティス人やアヌンナキと呼ばれている種族は、三次元の生物ではありませんでした。
彼らは、今日の私達が思っているような肉体を持っていなかったのです。
彼らの存在は、異なった周波数の領域の中に含まれていました。
その周波数を、私達は高次元の周波数と呼んでもいいかも知れません。
◎ サラ : どうして彼らは、黄金(ゴールド)を欲しがったのですか?
★ ネルダ博士 : ただ、アヌンナキがそれを要求したのです。
正確な理由は分かりませんが、黄金には彼らの身体の周波数を変調させる方法に、何らかの関係があったようです。
黄金が、彼らの種族にとっては欠かせないものだったのです。
黄金が、彼らの生存に不可欠な財産を形成していました。
黄金がそれほど重要であった正確な理由については、記録は少し曖昧(あいまい)です。
しかし、その記録によれば、アヌンナキの惑星には全部で十二の大都市があり、その都市の全てが半透明の黄金で作られていたそうです。
黙示録の本の中にさえ、それについての言及があります。
◎ サラ : その生物達は、何者なのですか?
つまり、私はアトランティス人については聞いたことがありますが、アヌンナキのことは聞いたことがありません。
★ ネルダ博士 : 彼らは、複数の次元間を行き来することができる種族でした。
アトランティス人が、その当時の地球に唯一存在していた種族でした。
そして、彼らアヌンナキが地球での採掘への許可を求め、それにアトランティス人が同意したのです。
◎ サラ : 何故、それに同意したのでしょうか?
★ ネルダ博士 : アヌンナキに協力しても何の害もないと、彼らが思ったからです。
アトランティス人の数が多かった為、アヌンナキは競争相手ではありませんでした。
アトランティス人達は、アヌンナキがテクノロジーの分野で友好関係にある限りは、協定を結びたいと願っていました。
また、金鉱採掘のエリアは、アトランティス人にとってほとんど影響のない場所でした。
◎ サラ : この話が、グランド・ポータルに何の関係があるのか分かりません。
★ ネルダ博士 : それは長い話で、話は始まったばかりです。
しかし、もう少しで、そこまで話が進むことを約束します。
◎ サラ : そうなのですね。
それならいいです。
もう少し、辛抱しましょう。
★ ネルダ博士 : 地球の更なる物質化が始まりました。
硬質化が始まった、と言っていいでしょう。
黄金にも、それが起こりました。
地球の、惑星上のあらゆるものが固体化していきました。
アヌンナキにとって、黄金の採掘が直ぐに不可能になる見込みでした。
何故なら、黄金が物理的な状態の密度にあると、彼らには採掘できないからです。
◎ サラ : どうして、不可能になるのですか?
★ ネルダ博士 : 彼らの身体が、エーテル状だったからです。
黄金が物理的な状態にあると、彼らにはそれが採掘できないのです。
彼らには、地球上で活動し黄金を採掘することができる身体が必要でした。
◎ サラ : どうして、地球の硬質化がそんなに急に起こったのですか?
★ ネルダ博士 : 私には分かりません。
私達の記録にはタイムスケールが明記されていませんが、私の推測だと数万年以上かかって硬質化が進行していったのだと思います。
要するに、宇宙空間で生存する為に宇宙飛行士が宇宙服を必要とするように、物理的な衣服を創り出す必要がアヌンナキにはあったのです。
彼らは何百回も実験を繰り返し、アトランティス人とシリウス人の両方に支援を求めました。
◎ サラ : その衣服とは、人間の肉体のことでしょうか?
★ ネルダ博士 : そうです。
私達はそれをよく、「物理的(フィジカル)なユニフォーム」と呼んでいます。
ウイングメーカーは、それを「人間という装置(ヒューマン・インストゥルメント)」と呼んでいます。
◎ サラ : つまり、アヌンナキは黄金を採掘する為に、物理的な身体を創造した訳ですね。
博士が仰(おっ)しゃっているのは、ロボットのようなものですか?
それとも、それが人間だったのでしょうか?
★ ネルダ博士 : それは人間ではありません。
それは、猿人に相当するものでした。
それは長い期間に亘(わた)って、「人間の前駆体(プレ・ヒューマン)」でした。
しかし、それらの猿人が私達の先祖なのです。
私達は、その前駆体を、しばしば「ヒューマンVer.1. 0」と呼んでいます。
◎ サラ : でも、彼らはロボットだったのでしょうか?
それとも、生物だったのですか?
★ ネルダ博士 : 彼らは、完全に生物学的な存在でした。
しかし、「ヒューマンVer.1. 0」は、完全に物理的な存在ではありませんでした。
彼らは、部分的にエーテル状だったのです。
つまり、アヌンナキとシリウス人は、高密度に進化し続けている地球にシンクロさせるように「ヒューマンVer.1. 0」を設計していたのです。
地球が硬質化すれば、「人間という装置(ヒューマン・インストゥルメント)」も硬質化していく訳です。
◎ サラ : 彼らが生物だったとしたら、魂(ソウル)があったのでしょうか?
★ ネルダ博士 : 魂がなければ、私達はそれを人間とは呼びません。
アトランティス人のことを話したのを、覚えていますでしょうか?
◎ サラ : ええ。
★ ネルダ博士 : アヌンナキとシリウス人が、彼ら……アトランティス人を、そのヒューマン・ユニフォームの中に入れたのです。
アトランティス人は非常に高度な存在だったのですが、明らかに無垢(ナイーヴ)過ぎました。
◎ サラ : アトランティス人がその中……猿人の肉体の中に入って、黄金を採掘したいと願ったのですか?
★ ネルダ博士 : いいえ。
全く黄金の採掘には、彼らは全く興味はありませんでした。
実際、アトランティス人はアヌンナキに自分達で黄金を採掘することを許可していましたが、地球の硬質化が始まると、黄金の採掘を続けることを可能とさせる「乗り物」をアヌンナキが開発することができれば、小規模であれば採掘の継続を容認すると、アトランティス人はアヌンナキに伝えました。
アヌンナキは、アトランティス人達とある種の不仲の関係に陥りましたが、シリウス人と「蛇人種」と呼ばれていた別の種族と共に、陰謀を企(たくら)み始めました。
その三つの種族は、物理的な惑星に具現化する方法に興味を持っていました。
彼らは、その方法を模索する為の一種の実験室のように、地球を見ていました。
アヌンナキは既に、ヒューマン・ユニフォームを持っていました。
彼らに必要なことは、単に、それに「命の源」、つまり、魂(ソウル)を注ぎ込むことだったのです。
最大の問題は、どのようにしてアトランティス人をその中に具現化させ、その中に留まらせることができるかということでした。
実質的に、その三つの種族はアトランティス人を、その「人間の前駆体(プレ・ヒューマン)」という乗り物の中に入れて奴隷化しようと企(たくら)んだのです。
アトランティス人は、その生物学的な存在を活動させる為の動力源だった訳です。
◎ サラ : その原始的な猿人の内側には、パワフルな魂(ソウル)が存在していると博士は仰(おっ)しゃっているのでしょうか?
そんなことが、有り得るのか分かりません。
★ ネルダ博士 : これは、非常に複雑な主題です。
ウイングメーカーは、ヒューマン・ユニフォームの内側への移植プログラムに関して言及しています
「ヒューマンVer.1. 0」にすら、触れているのです。
シリウス人にその発明の主たる功績があるのですが、それをプログラミングしてインプラントを完成させたのは、アヌの子孫でした。
▲ 解説 : アヌとは、アヌンナキのリーダーです。
メソポタミア文明では、アヌは空の神と呼ばれていました。
アヌンナキは王家の血統を持つ神々であると、シュメールの文書には書かれています。
「ヴァージョン1. 0」のヒューマン・ユニフォームは、アヌンナキによって設計されました。
インプラントの設計はシリウス人によって成され、インプラントをプログラミングし、それを発展させたのはマルドゥークという存在でした。
▲ 解説 : ① アヌンナキによる遺伝子操作によって、「ヴァージョン1. 0」のヒューマン・ユニフォームが設計されました。
② シリウス人によってインプラントの設計が成され、それは原始的な猿人の内側にパワフルな魂(ソウル)を移植しました。
③ マルドゥークによって、インプラントのプログラミングが成され、それは「人間という装置(ヒューマン・インストゥルメント)」をうまく機能させるよう魂(ソウル)を移植した後、意図した動きを可能にする為、何度もプログラミングが施(ほどこ)されました。
◎ サラ : それは、私の質問の答えになっていません。
どうしてパワフルな魂(ソウル)が、突然、猿人の乗り物の中に繋がれ、ネアンデルタール人のように行動するようになったのですか?
★ ネルダ博士 : そうですね。
先ずその猿人は、ネアンデルタール人よりもずっと原始的な存在でした。
そして、ご質問への答えは、インプラントの中にあります。
宜しいでしょうか。
私達が話している、その生物学的な存在である猿人は、そのままでは物理的な世界で活動することはできませんでした。
彼らには、サバイバルのスキルが必要だったのです。
どのようにして食べ、狩りをし、自分の体を清潔に保つのか、身体を動かす方法ですら習得しなくてはなりませんでした。
それらの極めて基本的な機能がその乗り物の中に実際に含まれる、つまり、プログラミングされる必要がありました……それが「機能移植(ファンクショナル・インプラント)」の目的でした。
▲ 解説 : 「機能移植(ファンクショナル・インプラント)」の目的とは、どのようにして食べ、狩りをし、自分の体を清潔に保ち、身体を動かすなど、生活に必要な動きを可能にする為、身体の各部位に組織を移植し、それがうまく機能するよう何度もプログラミングをし直し調整することでした。
そのインプラントは、「ヒューマンVer.1. 0」の脳に等しいと言っていいものでしたが、インプラントは脳だけに限ったことでありません。
そのインプラントは、身体の様々な部分……胸、背中、腕、踵(かかと)などの内部にも施されたのです。
主要なインプラントが、頭蓋骨の中に含まれていました。
そして、それらのインプラントは一般的に、頭部や脳のエリアから作動するようにネットワーク化されていました。
◎ サラ : どうして、シンプルに「脳」とは言わずに、「頭部や脳のエリア」と仰(おっしゃ)ったのでしょうか?
★ ネルダ博士 : それが、脳の中ではなかったからです。
まだ「ヒューマンVer.1. 0」が部分的にエーテル状で、部分的に物理的だったことを思い出して下さい。
またインプラントには共通化した一貫性や、音のヴァイブレーションも必要とされました。
それらのインプラントは、主に骨、つまり、骨格構造に施されました。
筋肉組織の中に施されたものも、あります。
これらのファンクショナル・インプラントは、筋肉や骨と融合されたのです。
それには、DNAも含まれました。
ウイングメーカーは、それをこのように言っています。
「DNAとの融合は、知性を生み出す為に計画された。筋肉組織によって、ファンクショナル・インプラントへの生命の源(ライフ・エッセンス)の供給が可能となった。」
中央管制塔のような制御ポイントがあったのですが、インプラントは身体中の至る所に施されていたのです。
それはヒューマン・ユニフォームをコントロールしモニターする為にインストールされた集積システムで、長い期間に亘(わた)ってプログラムされ続けました。
それは、進化する「飴と鞭」でした。
このインプラントによって、初期の人間に黄金を採掘させることが可能となったのです。
前にも言いましたが、それが彼らの当初の主な目的でした。
◎ サラ : 何度も同じことを言うようで申し訳ないのですが、アトランティス人のような高度な種族が、そのような猿人に動力を供給し奴隷になったなんて、未だに信じられません。
私にとっては、道理が合わないのです。
★ ネルダ博士 : ファンクショナル・インプラントは、「ヒューマンVer.1. 0」とその動力の供給源……アトランティス人を効率良く黄金を採掘することができる鉱山労働者にすることに、目的の一部があったことを理解して頂きたいです。
それが、最大の目的でした。
しかしながら、第二の目的が、動力の供給源(パワー・ソース)を抑圧することだったのです。
この場合、それは人間という乗り物の内部に居るアトランティス人です。
アヌンナキ達はファンクショナル・インプラントを行うことによって、そのパワー・ソースであるアトランティス人に、自分の起源と無限の存在としての真の表現を忘れさせてしまったのです。
アトランティス人達がそのヒューマン・ユニフォームの内部に入っていた時、彼らは物理的なサバイバルと機能面におけるパフォーマンスに、基本的に100%集中していました。
彼らには、人間関係はありませんでした。
結婚もしませんし、出産することもありませんでした。
彼らは、本質的にクローンだったのです。
彼らは、容姿や能力のその全てにおいて、全く同じでした。
ファンクショナル・インプラントを施されたアトランティス人が、その内部で操縦する「人間の無人機(ヒューマン・ドローン)」は、やがてその操縦士と結びつけられていきました。
内部の無限の存在はヒューマン・ユニフォームとは機能が埋め込まれた「体」であって、それ以外の何物でもないと信じるようになってしまったのです。
◎ サラ : 彼らが死んだら、どうなるのですか?
★ ネルダ博士 : はっきりさせておいた方が、いいですね。
その存在……アトランティス人は無限の存在で、それは彼らが時空に制約されないという意味です。
肉体が死んだ後も、彼らは生きていました。
しかし、アヌンナキはアトランティス人が体験することが可能な一連の次元、つまり、世界を創り出しました。
それは、「拘留次元」に相当するものでした。
「拘留次元」とはウイングメーカーの呼び方で、「彼らはそこでリサイクルされた」と言っています。
◎ サラ : リサイクルですって……輪廻転生の中で?
★ ネルダ博士 : そうです。
これが後になって、輪廻転生のベースとなりました。
この仕組みによって、アヌンナキはアトランティス人をリサイクルすることが可能となりました。
ファンクショナル・インプラントのいくつかは、相互次元的でした。
これは意識の「拘留次元」内の適切な場所へとアトランティス人を転送するのに役立つことを意味し、新しい乗り物へと彼らを輪廻させるのに利用されました。
◎ サラ : でも、博士は彼ら……その猿人は再生されないと言っていませんでしたでしょうか?
★ ネルダ博士 : 「ヴァージョン1. 0」では、不可能でした。
そのヴァージョンは、非常に基礎的なものでした。
しかし、アヌンナキは、それを大量に生産しました。
ある一体のヒューマン・ユニフォームがダメになると……例えば、採掘中に事故に遭った場合などは、別の個体が作り出されました。
それらは、クローンでした。
自己再生産の能力は、「ヴァージョン2.0」になってからです。
自己再生産の能力が搭載されたのは、そのプロセスがアヌンナキの側にとって、莫大な労力を要することがその主たる理由でした。
アヌンナキは、全自動のシステムを作り出したかったのです。
全ての変数を、調整する必要がないシステムです。
それで、再生産を通じて繁殖できるようなインプラントを作り出す為、シリウス人がアヌンナキを助けました。
このシステムによって、拘留次元から物理的な次元へと、赤ん坊としてリサイクルさせる自動化が可能となったのです。
◎ サラ : それじゃあ、これは全て全自動だったってことですか……プログラミンによる……テクノロジーってこと?
分からないわ。
ちょっと、気味が悪過ぎます。
★ ネルダ博士 : 宇宙は、数学の方程式の結果である多数の次元から成り立っています。
宇宙は、数学で構成されているのです。
時空を編成し設計する為に、数学方程式を応用する方法を理解している存在が居るのです。
宇宙とは、全て創造されたものなのです。
この世界は創造されたものであって、「本当の世界」ではありません。
この世界は、プログラムされたリアリティなのです。
私は、今、「設計」と言いましたが、それは時空を編成しコントロールできるということです。
つまり、この世界は、プログラムされた時空の世界なのです。
人類のような種族がその中に居る時空の世界をプログラムできた場合、個人レベルでプログラムをすることが可能です。
やりたいと思えば、ある人の鼻を痒くしてしまうことすらできてしまいます。
全ては、数学の方程式なのです。
◎ サラ : 何を言って良いか分かりません。
今のところは、博士のお話についていきますが、私にはちょっとフィクションのように思えます。
それで、その猿人に何が起こったのですか?
★ ネルダ博士 : 先ほど、マルドゥークについて触れました。
彼は、親密に種族の進化に関わっていました。
それが、彼の役割でした。
全てのアヌンナキの中で、マルドゥークは「ヒューマンVer.1. 0」に最も精通していました。
彼は「ヒューマンVer.1. 0」を理解しており、彼らの側面のいくつかについては称賛すらしていました。
それは多分、無意識だったのでしょう。
マルドゥークは「ヒューマンVer.1. 0」の行動を、もっとアヌンナキに似せるようにプログラムを変更し始めました。
「ヒューマンVer.1. 0」がアヌンナキの性質を帯び始めた時、アヌとその息子のエンキとエンリルは、そのことに懸念を覚えました。
マルドゥークは、感情とフィーリングをプログラムしました。
マルドゥークは、急速に人間を進化させていったのです。
しかし、留意して頂きたいのは、それはファンクショナル・インプラントの進化で、動力源(パワーソース)であるアトランティス人とその人間の物理的な体との間のインターフェイスの進化であったということです。
つまり、それは進化するインターフェイスでした。
その進化によって、人間の体は感情を示すようになり、意思の疎通が可能となり、地球と呼ばれる三次元世界を豊かに感じるようになりました。
他にも起こっていたことがあり、それは地球がどんどん三次元的に硬質化し続けたことで、それに伴って「ヒューマンVer.1. 0」とそのファンクショナル・インプラントも、三次元的なものに順応するようになりました。
硬質化が進行することによって、ヒューマン・ユニフォームの内部の動力源であるアトランティス人をコントロールし抑圧することが、益々容易になりました。
それはまるでこの地球次元上で圧縮が起こったようなもので、それにより、地球次元でのサバイバルに焦点が深まっていきました。
◎ サラ : 私のノートには、「蛇」という単語が書き留められています。
文字通りの「蛇」のことを、話されているのですか?
★ ネルダ博士 : いいえ。
「蛇」とは、ある種族のことです。
その種族は、爬虫類のDNAに基づいた種族で、アヌンナキとは異なる存在です。
アヌンナキと「蛇」は、親戚のような関係にあったと言うことができるかも知れません。
「蛇」は「生命の播種(はしゅ)者=ライフ・キャリアー」と呼ばれています。
彼らがいくつもの惑星に、生命の種を播いたのです。
食物連鎖を組み立てたのは、彼らです。
彼らは「惑星という食料雑貨店」の、経営者のように考えることができるかも知れません。
▲ 解説 : 「蛇」とは「蛇人種」のことであり、彼らは爬虫類、即ち「レプテリアン」と呼ばれていました。
彼らが惑星上に生命の種を播き、食物連鎖の仕組みを組み立て、捕食するという爬虫類脳ならではの性質を植えつけました。
◎ サラ : でも「蛇」は、「ヒューマンVer.1. 0」の創造には関わっていないのですよね?
★ ネルダ博士 : 技術的な意味では、関わっていません。
彼らの仕事は、「ヒューマンVer.1. 0」に食料と栄養を与えることでした。
◎ サラ : インプラントによって「ヒューマンVer.1. 0」の中のアトランティス人が、どのようにして抑圧されたかは理解しました。
しかし、どうして彼らはその中に入ったのですか?
博士が示唆されたように、アトランティス人が自ら志願したのでないのなら、どうして以前はパワフルで自立した存在であった彼らが、強制的に奴隷化されたのでしょうか?
★ ネルダ博士 : それがどのようにして成されたのか、私達には正確には分かりません。
私達が読んだ記録には、その点については具体的な記述はありませんでした。
しかし、記録に用いられていた言葉や雰囲気では、アトランティス人が無垢(ナイーヴ)だったようです。
アトランティス人には、自分達が奴隷になる可能性があると考えるような理由はありませんでした。
アトランティス人には、奴隷のような概念が全く無かったからなのでしょう。
アトランティス人は、これまで誰も奴隷を使ったことはなかったのですから……彼らには、そのようなことを考えることもできなかったのです。
無限の存在を、奴隷化することはできないのです。
勿論(もちろん)、ヒューマン・ユニフォームに彼らを閉じ込めない限りにおいてですが。
そして、そこがアヌンナキとそのパートナーだったシリウス人の狡猾(こうかつ)さだったのです。
アヌンナキとシリウス人は、アトランティス人が思いつかないような奇想天外な角度から攻撃を開始しました。
私が思うに、それは待ち伏せや奇襲攻撃のようなものだったのでしょう。
◎ サラ : 博士は先ほど、「ヒューマンVer.2.0」から、再生産が可能になったと仰(おっ)しゃっていました。
Ver.1. 0とVer.2.0の間には、どれくらいの間隔があったのですか?
それから、両者の主な違いは、どんなものだったのでしょう?
★ ネルダ博士 : 「ヒューマンVer.1. 0」は、会話や意思疎通ができるという点において、かなり高いレベルにまで達しました。
それが、マルドゥークが「ヒューマンVer.1. 0」に施した大きな「アド・オン」でした。
しかしながら、自分達がクローンであるという精神状態は、「ヒューマンVer.1. 0」にとってあまりにも辛いものでした。
彼らは外見が全員同じで、同じ思考をしたので、それがある程度コミュニケーションに役立ちました。
例えば、座標を合わせる作業などです。
しかし、実際に個としてのアイディアは、持っていなかったのです。
そして、これが鬱(うつ)病に繋がりました。
ウイングメーカーによれば、彼らは文字通り狂ってしまうような精神状態になったのです。
この不具合は、大きな問題となりました。
アヌは彼らを一掃することに決め、それが大洪水の物語なのです。
マルドゥークは、何とかして大洪水から他の動植物と共に「ヒューマンVer.1. 0」を何人か救いましたが、それが「ヒューマンVer.1. 0」の終焉となりました。
「ヒューマンVer.2.0」は、その後に創り出されました。
この段階になって、人間は自己再生産ができるようになりました。
人間の自己生産が可能になった際、アヌンナキの数名が人間の女性を妊娠させ、自分達の血統を人類種の中に齎(もたら)しました。
これによって、人類の多様化が始まりました。
このアイディアによって、もはや人間はクローンではなくなり始めたのです。
しかし、「ヒューマンVer.2.0」があまりにもパワフルになって、自己を認識するのではないかという懸念が生まれました。
動力源であるアトランティス人が、自分が無限の存在であることに気がついたら、どうなるでしょうか?
この時が、アヌが自分が「神」にならなければならないと決心した時だったのです。
人間には、自分達の上に君臨する「王」や「支配者」が必要でした。
それによって、自分達が外的な「支配者」に劣っているということが明確になるからです。
これが、彼らの教化プログラムの鍵となる部分だったのです。
マルドゥークとシリウス人は、共同でエデンの環境を創造し、人類の堕落の扇動者としてのイヴの概念を作り出しました。
これを、アヌの神としての「ACT・1」と言っていいかも知れません。
このステージで、「ヒューマンVer.2.0」に外的な権威者という明白な概念が導入されました。
そして、自己認識を試みた為に、自分達が楽園を追放されたという筋書きが生まれたのです。
それは、創造主の怒りの鉄槌による懲罰のようなものでした。
創造主は自分が創造したものに、自身がヒューマン・ユニフォームであると思い続けさせたかったのです。
それは、こう言うようなものです。
「一瞬たりとも、お前達が私のように成れると考えるな。」
◎ サラ : では、ウイングメーカーは、聖書に書いてあるようなことが実際に起こったのだと言っていたのでしょうか?
★ ネルダ博士 : ええ。
◎ サラ : じゃあ、聖書の「神」というのは、アヌという名のアヌンナキの王だということなんですか?
★ ネルダ博士 : その通りです。
◎ サラ : どうして、今、博士はこの話を私に話されているのですか?
この情報は、博士が前にシェアして下さった情報のいくつかと齟齬(そご)があるように思えます。
★ ネルダ博士 : 本当にグランド・ポータルを理解する為には、この進化のプロセスを理解しなくてはなりません。
そして、それを理解する為の唯一の方法は、人類という種族の起源に遡(さかのぼ)ることです。
◎ サラ : それでは、どうしてアヌは神になりたかったのですか?
★ ネルダ博士 : 当初の目的が、黄金の獲得であったことを思い出して下さい。
しかし、アトランティス人がアヌを拒否した時、アヌはシリウス人と共謀を開始しました。
アヌは自分が採掘した黄金の量が十分であることに、大洪水の直前に気がつきました。
アヌには、それ以上、黄金が必要なくなったのです。
しかし、アヌにとって、アトランティス人の神という概念は魅力がありました。
シリウス人と「蛇」は、生態系(エコシステム)を持つ惑星上で無限の存在を奴隷化するというアイディアは、自分達の発明であると感じていました。
彼らは、全く比類のない独自のものを所有していたのです。
彼らが、創造主/神だったのです。
そして、他のどのような種族をも、類似のタイプのヒューマン・ユニフォームの中に奴隷化することができました。
彼らは、それを実際に行動に移し始めました。
◎ サラ : 他の種族も、奴隷化したということでしょうか?
★ ネルダ博士 : そうです。
お話しした通り、地球はユニークな性質の核(コア)を持っています。
アヌンナキが初めて地球を訪れた時、この核(コア)に強烈な関心を抱きました。
惑星を物理的な生命体を育(はぐく)むことができるほどに、完全に物理化することを可能とした重力を生み出したのは、その核(コア)でした。
勿論(もちろん)、そのような状態を生むのには他の条件も必要だったのですが、核(コア)が真の鍵だったのです。
アヌンナキは、シリウス人と「蛇」と共に活動しながら、他の惑星でも同様の奴隷化を開始しました。
彼らは地球の核(コア)を複製し、他の惑星にその核(コア)を移植する方法を開発しました。
彼らは地球の核(コア)をクローンし、インストールすることによって、惑星を本質的にテラフォーミング(惑星地球化計画)したのです。
◎ サラ : 博士がその話を信じていらっしゃればの話ですが、真の質問は、「現在の人間とは何なのか?」ということだと思います。
単純に、彼らと私達は、ほぼ同じなのでしょうか?
私達は、「ヒューマンVer.2.0」なのですか?
★ ネルダ博士 : ヒューマン・ユニフォームは進化すると言った通り、それは進化します。
しかし、その進化は一本の軌道に沿ったものであり、それは予(あらかじ)めプログラムされたものです。
そのプログラムの意図は、「雲」の上に乗ったアヌの帰還を迎えさせることにありました。
全体再臨が、アヌが登場する為の舞台となるように計画されていたのです。
アヌの再登場が私達の意識にとって良いことだと理解するように人類は進化するようになっていました。
人類の救済です。
私達は全て彼の子供であり、神の栄光が地上に満ちるでしょう。
それが、計画だったのです。
イエスの時代の前から、それが計画されていました。
マルドゥークは、その全体のブログラムを……
◎ サラ : それらの生物は、どれくらいの寿命を持っているのですか?
★ ネルダ博士 : 前にも言いましたが、マルドゥークやエンキ、アヌのような存在は、時空に基づいた生物ではありません。
彼らは無限の存在で、つまり、死ぬことがないのです。
彼らには、年齢というものはありません。
私達も、本来はそうなのです。
◎ サラ : 博士の話の全てを理解しようと努めているのですが、人間が単純にプログラミングされた存在のユニフォームであると信じるのが、非常に難しく感じます。
★ ネルダ博士 : 「現在の人間とは、何なのか?」という、貴方の前のご質問に戻りましょう。
人間のインターフェイスであるファンクショナル・インプラントは、完璧に人間という器と同化しています。
この仕組みは、シームレスで作動しています。
あまりにもシームレスな為に、私達は「それ」が私達ではないことに気がつきません。
私達は、自分の思考と感情を自分だと思っていて、その時空の中に私達の思考と感情が存在していると考えているのです。
神という考え、天国、地獄、魂、マスター、それらの全てがプログラムの一部なのです。
▲ 解説 : ヒューマン・ユニフォームは、あまりにもシームレス(遜色なく滑らかに作動する肉体)な為、自分が永遠の存在であることに気がつかない。
そのプログラムは、地球次元と死後の世界の両方を包含しているのです。
死後の世界も、幻想の一部なのです。
◎ サラ : そのインターフェイスと、そのファンクショナル・インプラントについてもっと詳しく教えて下さい。
★ ネルダ博士 : 「目と脳」がファンクショナル・インプラントが動作する上で、アヌがデザインする際に必要とされた鍵となる要素でした。
「目と脳」が鍵だったのは、「ヒューマンVer.1. 0」の時代です。
「ヒューマンVer.2.0」では、DNAが鍵となりました。
DNAの導入が達成されると、シリウス人が「意識のフレームワーク」として、人間の意識を設計することができるようになりました。
人間の意識が、無限の存在を抑圧する上で鍵となります。
人間の意識は「三位一体の意識」とも言われ、三つのインタラクティブなレイヤーから構成されています。
第一のレイヤーは、普遍的意識、つまり、無意識で、このレイヤーが個人と種族全体の間のリンクを形成しています。
このレイヤーによって、誰もが見ているものを私達に見させ、誰もが感じているものを私達に感じさせ、誰もが知っているものを私達が知ることを可能にさせています。
この仕組みは、分離状態にある種族を統合する完璧な方法です。
実際に、これが集合的無意識を通じて、私達が統合を感じることができる手段なのです。
第二のレイヤーは、ウイングメーカーがそう呼ぶところの「遺伝子の記憶(ジェネティック・マインド)」の意識です。
ジークムント・フロイトは、それを潜在意識と呼んでいます。
「ジェネティック・マインド」は、個人とその家系の遺伝子との間のリンクを形成しています。
血統が表現されるのは、ここです。
第三のレイヤーは、顕在意識です。
これは、個人の独自の知覚と表現です……私達の大半が、自分のパーソナリティや性格(気質・特性)と呼んでいるもので、それがこのレイヤーに構築されます。
個人の顕在意識は、「遺伝子の記憶(ジェネティック・マインド)」から大きな影響を受けます。
特に、誕生から七歳・八歳の間が顕著です。
その年齢に達する頃までに、その影響は全包含的なものになっています。
アヌンナキが生物学的な形態、つまり、肉体を創造し、シリウス人がファンクショナル・インプラント(機能移植)を創り出し、マルドゥークがそのファンクショナル・インプラント(機能移植)のプログラムを実行し、それによって、アヌの帰還に繋がるように進化の経路をプログラムして来たことを思い出して下さい。
これは、宗教や神秘学の文献の中で、神やマスターについて語って来た人類の階層的(ヒエラルキー)な構造の中に表現されているのです。
これは全てデザインの一部であり、それによって巨大な階層を支える様々な宗教や秘教的なカルトが生み出され、「マスターと生徒の関係性」で人類を秩序づけました。
そして、自分が信じ、服従する神やマスターが報いてくれる多層構造の死後の世界を生み出したのです。
つまりは、この全体の目論(もくろ)みの背後にある原理原則の全ては、或る一つの言葉に要約されます。
それは、「分離」です。
あらゆるものが、地球次元内部の分離の中に存在しているのです。
その死後の世界も、同じです。
▲ 解説 : 縦社会として一見秩序づけられた階層的(ヒエラルキー)な構造の中に、その「分離」が潜(ひそ)んでいます。
それは平等の本質からはほど遠い組織的秩序として、人間の持つ幻想が反映されているからです。
しかし、ウイングメーカーによれば、私達の全てに等価性とワンネスが染み込んでいるというのが真実なのです。
そして、それは分離の中における私達の唯一のリンクである無意識を通じてではなく、本当の私達である「生命の本質(ライフ・エッセンス)」を通じて浸透しているものなのです。
そして、その生命の本質(ライフ・エッセンス)が、「サヴァリン・インテグラル」なのです。
サヴァリン・インテグラルは、「I AM WEARE……個であり全体であるもの」です。
何ものも、上にはなく、誰も下にはいないのです。
何人も、誰かよりも優れている訳でも、劣っている訳ではないのです。
生命の本質(ライフ・エッセンス)とは、自己像といったパーソナリティや感情を超えた存在である「自己の本質」に基づくもの。
つまりは、永遠なる自己「サヴァリン・インテグラル」なのです。
また、「I AM WEARE……個であり全体であるもの」とは、真我(アートマン)と全体(ブラフマン)との融合、即ち「神我一体」の境地と言えるものなのです。
◎ サラ : でも、博士は全てはウソだって仰(おっ)しゃっていませんでしたでしょうか?
全てが……要するに、幻想の中で私達が教わって来た全てが!
どうして、そんなことが有り得るのでしょうか……信じることすらできません。
★ ネルダ博士 : それが、有り得るのです。
人類を奴隷化して来た存在は、永劫の昔から、私達に適合するように世界をデザインして来たからです。
私達は、自分達の世界に没頭するような形で進化して来ました。
私達の上に覆(おお)い被(かぶ)さっているヴェールは、不透明なのです。
そのような訳によって、人々は自分達を取り巻く全てが幻だということに気がつくことなく、ヒューマン・ユニフォーム(肉体)として活動しています。
それがプログラムされた現実世界であり、本当の世界ではありません。
全てが単に現実のものに見えるように構成された高度なホログラムなのだと、ウイングメーカーは言っています。
◎ サラ : そんなの、ガッカリです……
★ ネルダ博士 : ガッカリする必要はありません。
幻想であるというのは、その幻想の範囲と、人類が自分達の行動を規制されるがままとなっている状態を理解するまでの話なのですから。
今、貴方は、良い報せを耳にしたのです。
◎ サラ : 良い報せには感じられませんが。
★ ネルダ博士 : 一人一人が、幻想から抜け出すことができます。
ここには、マスターなどいないのです。
私達の為に地上に降りて来て、幻想から救ってくれる神など居ません。
そのようなETも居ません。
誰も居ないのですよ。
幻想から抜け出すには、私達一人一人の力によるしかないのです。
それが私が「IAM」という言葉を使った意味なのです。
「I/私」とは「One/個」のことです。
「One」とは私であり、「個と私達の全て」が統合されます。
「A」とは、「今」に存在することを意味します。
この「瞬間」に、です。
歴史の中や、記憶の中ではなく。
未来のいつかや、目標の中にではなく。
今にです!
◎ サラ : 私には、現実のことのようには感じられません。
私は、クリスチャンとして育ちました。
イエスがその幻想の計画の為のエージェントだったと信じる理由が、私にはありません。
★ ネルダ博士 : イエスがそうであったと、私は言うつもりはありません。
大勢の教師達が人間として地球にやって来て、この幻想が如何に深く、広大で、高く聳(そび)えたっている様を解き明かそうと挑んで来ました。
それは、宇宙の端まで遠くに及び、貴方のDNAの中という身近なものにすらあるのです。
あらゆるものが、「幻想の間」に存在しています。
イエスはその幻想の多くを解き明かしましたが、聖書の執筆者達は私達人類が知っている生命のパラダイムの中で、受容可能なものに内容を留めることに決めたのです。
彼らは、イエスを幻想の一部にすると決めました。
進化した「ヒューマンVer.2.0」に適用するように、神の再定義をする時期だと彼らは考えました。
神は、突然、愛すべき父となり、全ての人類が兄弟姉妹となりました。
◎ サラ : それでは、イエスはこの幻想に気づいていたと博士は仰る訳ですね。
しかし、彼の言葉は聖書の中には含まれなかったと。
★ ネルダ博士 : イエスの言葉は、余りにもその当時の条件づけられた信念体系に反していた為、彼が語りかけた人々にそれが理解できなかったというのが、私達の意見です。
そして、長い時間をかけて、それが私達が、今日、知っている形へ翻訳されたのです。
聖書の翻訳はシンプルに、イエスが彼らに語った本来の潜在力に欠いているのです。
それに加えて、この幻想を暴露するのを非常に困難な命題にしている二つのメソッドがあるのです。
◎ サラ : それは、どういう意味でしょうか?
★ ネルダ博士 : 第一に、無意識が全員の内部に存在するシステムだからです。
それは、全員がアクセスすることができる情報のフィールドのようなものです。
啓示的なアイディアを少数の人々に渡すことは可能ですが、大衆の目覚めを促す為の十分な影響力に欠けています。
つまり、無意識には、不活性にさせるような慣性が働いている訳です。
▲ 解説 : 無意識には不活性にさせるような慣性が働いているとは、脳の持つ機能として、目の前の出来事に終始奔走(ほんそう)させられるという仕組みが内在しており、これが習慣的な慣性となるからです。
次に、これはもっと悪質なのですが、ファンクショナル・インプラントがプログラムされていることです。
そして、他のプログラムのように、それはアップ・グレードをすることも、オフにすることすらできるのです。
◎ サラ : 博士のお話に耳を傾けていると……すみません、インタビューをどのように進めていくべきか少し困惑を感じています。
何をお訊ねすべきか、どの方向へ舵(かじ)をきって良いのか分かりません。
自分のノートに目をやると、自分の筆跡でこう書いてあります。
「神は居ない。」
これが本当に博士の仰(おっしゃ)りたいことなのでしょうか?
★ ネルダ博士 : ウイングメーカーは、三位一体の意識の内部には神の意識がインストールされていると述べています……それは無意識のレイヤー(第一のレイヤー)にです。
しかし、個人の意識が六歳か七歳頃まで発達すると、潜在意識のレイヤーの要素から個人のパーソナリティ(第三のレイヤーである顕在意識)を組み立始めるとも、ウイングメーカーは伝えています。
彼らが十二歳か十四歳になる頃には、彼らの独自のパーソナリティが十分に定着します。
人によっては、その独自性が神の存在というものをシャットアウトしている場合もあります。
アヌの視点から見れば、これは都合の良いことです。
彼は恐らく、無神論者や不可知論者が居ることを好んでいます。
その方が、更に分離の度合いが深まるからです。
多様性も、増します。
事実、人類の中で多様性が拡大すればするほど、分離も拡大しています。
分離が拡大すればするほど、奴隷化のプログラムを維持するのが容易となります。
陣地を選び、自分の敵対者に異議を唱えます。
そこに、競合が発生します。
それが、戦争や社会不安を焚きつける訳です。
神の存在については、集合としての私達が神に最も近いものです。
私達が、神なのです。
それが、ウイングメーカーのハッキリとしたメッセージなのです。
ファースト・ソースが存在し、それが存在の中心にあって、音を通じて存在のフレームワークを創造し……
▲ 解説 : ウイングメーカーは、ファースト・ソースを生命の本質(ライフ・エッセンス)の創造者であると言及しています。
◎ サラ : しかし、啓発された人々や、スピリチュアル・マスターはどうなのですか?
彼らは全員、でっち上げなのでしょうか?
★ ネルダ博士 : そんなことはありません。
彼らは、でっち上げなどではありません。
彼らは、存在します。
ただ、彼らが人間のインターフェイス、つまり、ファンクショナル・インプラントの内部に存在しているだけです。
彼らは、そこに居る訳です。
本来の私達の姿である「個であり全体である私達」は、その幻想の世界には存在しません。
それは何百万年も大昔に相互次元生物によって創造されたホログラムの舞台には、本当に存在しません。
むしろ、それは人間というインターフェイス、ヒューマン・ユニフォームに生命を与えるパワー・ソース(肉体的な労働者)として、使用されて来ました。
長い時間をかけて私達は、死後の世界と異なった存在の次元を備えた、この作られた世界の内部に深く深く螺旋(らせん)を描いて降りて行ったのです。
その様を、こんな風に見ることができるかも知れません。
アヌは、「ヒューマンVer.2.0」の内部にプログラムをインストールしました。
そして、そのプログラムの中で人間は自分達の世界について完全に無知である状態から、神を知る状態へと進化して行きます。
人間は、神の意識を持つようにデザインされました……その意味するところは、アヌと同じ理解と認識を持つということです。
しかし、その後、アヌはその進化系統に関するプログラムを修正し、人間が本質的にその神の意識を永遠に追い求めるよう、その神の意識を遥か遠い未来に辿り着ける位置へと配置しました。
人類は、影を追い求めるでしょう。
何故なら、人類が幻想から目覚めるまでは、その世界に存在する唯一の神とはアヌなのですから。
▲ 解説 : アヌはその進化系統に関するプログラムを修正し、人間が本質的にその神の意識を永遠に追い求めるよう、その神の意識を遥か遠い未来に辿り着ける位置へと配置しました。
これは人間の目覚めを遅らせようとするプログラムで、その間にありとあらゆる障害物を設置し、わざと生命進化を困難な道のりにしたのです。
一旦、「I AM WEARE……個であり全体であるもの」、つまり、サヴァリン・インテグラルに目覚めると、人類はその意識を表現して生きるようになります。
ウイングメーカーによると、この時代に誰一人として、その意識まで達成してはいません。
しかし、私達の未来では、その意識が「人間という装置(ヒューマン・インストゥルメント)」の中で生きているのです。
◎ サラ : その意識に誰も達していない……世界中のどこにも居ないということでしょうか?
★ ネルダ博士 : この地球の次元の中では、誰もその意識に達していません。
しかし、思い出して下さい。
ウイングメーカーとは、未来時間における人間なのです。
彼らは、その殻に僅(わず)かな裂け目(クラック)を入れようと、現代に戻って来たのです。
ウイングメーカーは、彼らが発見したものを私達に思い出させる為に、現代にやって来ました。
彼らは、この奴隷状態から抜け出したのです。
ですから、私達にもそれができるのです。
▲ 解説 : ウイングメーカーとは未来時間における人間であり、つまり、彼らは過去我々と同じ人間であった時代に、幻想の殻に僅(わず)かな裂け目(クラック)を入れて、外宇宙である真実の宇宙(グランド・ポータル)へと脱出することに成功した先人達ということです。
◎ サラ : でも、博士は前に、その時空すらも幻想だと仰(おっ)しゃっていました。
★ ネルダ博士 : それは真実です。
しかし、私達が存在している宇宙が、本当はホログラムの投影だとイメージすることは困難なことです。
それが私達の無意識の中にプログラムされていて、そのホログラムのみに知覚が制限されるヒューマン・ユニフォームを着て、実は自分達がそのホログラムの内部に居るなんてことは。
ウイングメーカーによれば、真の世界とは音です。
あらゆるものは音と、音の共鳴なのです。
私達の宇宙を知覚する為のヒューマン・ユニフォームの中で私達が見ているあらゆるものは、そのホログラムにだけ波長が合うように、何百万年も進化を重ねるように設計されています。
◎ サラ : どんな風にそのホログラムは、この世界を超えて広がっているのでしょうか?
死後の世界も、ホログラムの一部だと仰(おっ)しゃっていましたが?
★ ネルダ博士 : 死後の世界については、様々な側面があります。
何よりも先ず、神です。
そして、明るく輝く啓示の光。
普遍的なスピリットと、個別化された魂(ソウル)の存在。
それから、天使とマスターの階層構造が。
カルマや輪廻転生、罪と救済という概念。
天国と地獄という、概念。
「選ばれし者」という、概念。
アセンションの道という、概念。
記録の本、つまり、アカシック・レコードという概念。
これらの全ての概念は、「ヒューマンVer.2.0」のインターフェイスのアップ・グレード版として設計されたものなのです。
ある種の人間が、無意識のレイヤーでそれらの概念に気づくようにプログラムされていて、彼らがその概念をシェアするのです。
つまり、これらは新たにアップ・グレードされた信念体系の一部ということです。
結果として、宗教が発生します。
時にはその宗教を支える中で哲学が生じ、場合によっては、宗教と対立する哲学が出て来ることもあります。
秘教的なカルトが、発生することもあります。
それにも関わらず、人類はずっと彷徨(さまよ)ったままです。
人類は、その幻想の中に留まり続ける訳です。
あらゆるものが、ある信念の中で(空約束)に縛られます。
そして、それらの信念の中で、ある一つのものが維持されます。
それは、分離です。
問題はその範囲が広大であることと、アヌンナキが十分な量の黄金を採掘した後、彼らの元に奴隷化された種族全体がいたことです。
アヌは、同盟関係にあったシリウス人と「蛇」の種族と共に、「ヒューマンVer.2.0」を信念を通じて、永遠に悟りを追い求める無価値な生物にするのがベストであろうと決定しました。
では、その信じる為の物事を提供したのは、誰だと思いますか?
アヌとマルドゥークです。
全てが、学習する為のレッスンになったのです。
地球は、「学び舎」となったのです。
レッスンを学べば、転生し続ける必要はないはずです。
そして、学んで学んで、学びまくります。
しかし、何を学ぶのでしょうか?
死後の世界を信じる為に、学んでいるのです。
そして、それはアヌとその配下のデザイナー達によって描写され、規定されたものなのです。
素直にヒューマン・ユニフォームを着る為に、学んでいるのです。
人類に、どのような相違があるのか識別する為に、学んでいるのです。
三次元の世界に対して、自分が持っているあらゆる自己像(セルフ・イメージ)を結びつける為に、学んでいるのです。
その一方で、死後の世界により良いものを期待しながら。
目が覚めるような世界が、人が死んだ後にやって来ます。
ガーディアンが現れて、その人の内部に居た存在を目的地へと連れて行くでしょう。
その目的地は、大半はその人の現世での行動に基づいたものです。
しかし、大半の人は自分の人生を詳細に渡って検証させられます。
そして、その体験に基づいて、権限を持った人物が、その人の次の転生の選択肢に関する処方を下します。
人は基本的に、新しい母親と家族と共に、同じプログラムの中でリサイクルされる訳です。
そして、再びその人が辿る為の、プログラムされた人生経路が広がって行くのです。
死後の世界とそのプロセスは全て、存在の奴隷化を維持する為のマスター・プログラムの一部なのです。
思い出して下さい。
私達は、「相互次元の存在」なのです。
つまり、私達は三次元の世界と、高次元の世界の両方に存在する、多次元の存在です。
しかし、その高次元すらも、アヌンナキによって設計されたものに過ぎません。
多層構造を持つ、その高次元ですらも本当の世界ではないのです。
さもなければ、私達が死ねば、自分が本当は何者であるかに気づくはずです。
そして、私達は決して輪廻転生もしないはずです。
或いは、自分の真の姿に気づいたとしたら、この世界は全て幻想だと地球上のあらゆる人に伝えるはずです。
◎ サラ : どうしてですか?
何故、そんな風になっているのでしょうか?
そんなの、ナンセンスです。
★ ネルダ博士 : 高次元の世界からの三次元世界の調査実験として始まったものが、この今の世界のようなものになったのです。
全ての人間は、最終的にその現実に向き合うことになるでしょう。
私達は公正さが欠如していることに苦悶し、その訳を訊ねることもできます。
しかし、その現実が自分にとってナンセンスなものであったとしても、私達が意図された分離の世界に住んでいるという事実を変えることはできません。
分断と対立のこの世界に、住んでいるという事実を。
◎ サラ : あまりにも、抽象的過ぎます。
それが、何の助けになるのでしょうか?
★ ネルダ博士 : 恐らく、何の助けにもならないかも知れません。
それは、私には分かりません。
しかし、この幻想から抜け出す為に事態を変えるには、私達一人一人が目を覚まし、目覚め続けた状態にあることが必要になります。
言葉を読むことによっては、この状態を変えることはできないでしょう。
この状況を変えるのは、新しい行動体系が持つ深遠な性質です。
その行動体系が、真の私達の姿と分離の状態との違いを無意識のレイヤーで理解していることのシグナルとなります。
私達は、「I AM WEARE……個であり全体である」という在り方を実践する必要があるのです。
◎ サラ : その物語には、インキュナブラやイルミナティが加わる余地はあるのでしょうか?
▲ 解説 : 三位一体の権力の中で、インキュナブラがそのキャップストーン(ピラミッドの頂上に置かれた四角錐状の冠石)です。
インキュナブラは、エリートのキャップストーンであるとも呼ばれています。
★ ネルダ博士 : そのご質問については、後ほどお答えしましょう。
もう少々、話を続けさせて頂きたいです。
◎ サラ : 分かりました。
★ ネルダ博士 : 「ヒューマンVer.2.0」と地球の高密度化は、続いています。
私達は、益々三次元的になっているのです。
私達は、今、かつてないくらいに高密度化しています……物理的な観点からみて。
四十年ほど前、エイリアン種族達は意図的に宇宙船の姿を隠していると、私達が考えていた時期がありました。
しかし、最近になってから大半のエイリアン達が物理的な存在ではないことを、私達は発見しました。
エイリアン種族達は地球を観察していて、彼らの宇宙船は実際に地球の核(コア)の重力場に引っ張られています。
その影響によって、彼らの宇宙船は三次元空間に物質化しているのです。
宇宙船の建造に使用されていた多くの物質が持っていた化学的な特性によって、彼らの宇宙船は地球の大気に触れると、高密度化する傾向がありました。
◎ サラ : その全ての原因が、地球の核(コア)にあると博士は仰(おっ)しゃっている訳でしょうか?
何が、そんなに特別なのですか?
★ ネルダ博士 : 地球の核(コア)に関連している磁場が、独自のものなのです。
ウイングメーカーの言葉の中では、それは「生きている」と表現されています。
私達が推測できるのは、「生きている」とは、知性があるということだけです。
しかしながら、この点においては、あらゆるものが高密度化しています。
圧縮されているのです。
ある理由によって、その圧縮は起こっています。
ある臨界点にまで高密度化が達すると、古いシステムが一斉に崩壊するからです。
そして、その崩壊が、未来に起ころうとしているものなのです。
◎ サラ : それは、いつ起こるのですか?
★ ネルダ博士 : 間もなく、起こる!
私には、そうとしか言えません。
私はそれについて、日付や時を定めたくありません……
◎ サラ : でも、博士は、それを知っていらっしゃるのですか?
★ ネルダ博士 : 範囲については、知っています。
◎ サラ : その範囲とは、十年以上あるのでしょうか?
★ ネルダ博士 : はい。
◎ サラ : 二十年以上、先ですか?
★ ネルダ博士 : 私が言えるのは、ウイングメーカーの用語では、それを「SIN」、サヴァリン・インテグラル・ネットワーク(Sovereign Integral Network)と呼ぶということだけです。
SINとは、新たなシステムの定義のことです。
ウイングメーカーが言うには、それは適切な状況が整いさえすれば、瞬時に出現するそうです。
不明瞭なのはグランド・ポータルと「ヒューマンVer.3.0」の後に、どのようにしてSINが発展していくのかです。
▲ 解説 : サヴァリン・インテグラル・ネットワークとは、「人類が永遠の自己を発見するプロセスが波及していく」ことであり、その時期が、グランド・ポータルの発見と「ヒューマンVer.3.0」の出現後に起こることを、ウイングメーカーが予想しているという。
◎ サラ : 今、初めて「ヒューマンVer.3.0」という言葉が出て来ましたが、それは何なのでしょうか?
★ ネルダ博士 : 人間が、「ヒューマンVer.2.0」として幻想の監獄に囚われており、ホログラムの宇宙に対する彼らのインターフェイスが自分達が囚われている理由だとしたら、前へ進む為には新しいモデルが必要です。
「ヒューマンVer.3.0」は、その新しいモデルです。
それは、自己実現の方程式です。
その新たなモデルとは構築された宇宙、つまり、現実の外へと歩み出し、「I AM WEARE……個であり全体である」という自己を表現しながら生きることです。
「ヒューマンVer.3.0」が、サヴァリン・インテグラルなのです。
私はそれを「ヒューマンVer.3.0SI」と呼んでいます。
▲ 解説 : ヒューマンVer.3.0の後(あと)に「SI」と付けたのは、サヴァリン・インテグラル(Sovereign Integral)「SI」とは、S : サヴァリン(自立)と、I : インテグラル(統合)を体現させ、ワンネスへと導くこと。
そこには、「永遠なる自己」、「I AM WEARE……個であり全体であるもの」。
これらについて、古代インドの聖典 : 『ウパニシャッド』では、真我(アートマン)と全体(ブラフマン)との融合を「神我一体」の境地という。
宜しいですか。
グランド・ポータルは、新たな「起源点(インセプション・ポイント)」に人類を同調させる方法です。
人類はその地点をもって、ワンネスと等価性、自立(サヴァリン)と統合(インテグラル)を体現して生きていきます。
つまり、人類は「I AM WEARE……個であり全体であるもの」として生きるのです。
それが、人類が分離から脱することができる方法なのです。
分離……それは前のインセプション・ポイント、「ヒューマンVer.1. 0」と「ヒューマンVer.2.0」が誕生した時から始まったものです。
「ヒューマンVer.3.0SI」には、新たなインセプション・ポイントが存在するでしょう。
そして、グランド・ポータルの存在意義は、そのインセプション・ポイントと人類が同調することを可能とすることにありました。
人間が同調することができなければ、等価性とワンネスのネットワークをどうやって構築することができるというのでしょうか?
▲ 解説 : 新たな起源点(インセプション・ポイント)とは、グランド・ポータルに人類を同調させ、全体へと波及させる着火点(起点)と成り得る働きをいう。
◎ サラ : それでは、魂(ソウル)とは何なのでしょうか?
★ ネルダ博士 : 魂(ソウル)とは、人間の「リアリティ・プログラム」の一部となったアイディアであり、世界認識(パラダイム)の一つです。
魂(ソウル)とは、「ヒューマンVer.1. 0」や「ヒューマンVer.2.0」である人間としての貴方が持っている、全ての記憶を含んでいる貴方の一部です。
私達の多くにとって、それは広大な貯蔵庫(アカシック)です……それを扱うには、あまりにも巨大な意識のフレームワークです。
つまり、魂(ソウル)とは、個々の存在の為にその情報を保持しています。
魂(ソウル)とは有限の世界の中において、無限を表現する世界認識(パラダイム)です。
しかし、その世界がプログラムされた世界であるならば、有限の世界の中で無限の存在になることはできません。
従って、魂(ソウル)は人間の意識にパワーを与えるライフ・フォースではありません。
真のライフ・フォースは、サヴァリン・インテグラルです。
全ての錯覚、幻想、制限、暗幕、機能的な埋め込み(ファンクショナル・インプラント)の化けの皮を剥がした時、私達の一人一人が目覚めるのが、サヴァリン・インテグラルです。
そして、それには魂(ソウル)も含まれるのです。
▲ 解説 : 真のライフ・フォースは宇宙の源であるグランド・ポータルから齎(もたら)される力であり、それは生命に息吹を与える原動力となるのです。
それが、サヴァリン・インテグラルです。
一方の魂(ソウル)は、サヴァリン・インテグラルの受容体として働きます。
その意味で、サヴァリン・インテグラルが目覚めることで、魂(ソウル)もイキイキとしてきます。
この場合、サヴァリン・インテグラルが、神我(アートマン)としての5次元純粋知性であり、これをキリスト意識とも言います。
そして、魂(ソウル)は四次元としての個人の記憶(アカシック)とも言います。
サヴァリン・インテグラルは、人間のアイデンティティの再定義であり、「I AM WEARE……個であり全体であるもの」の体現です。
人間という視点では、ウイングメーカーは人類を劣った存在であるとは見なしていません。
ただ単に、肉体の中に閉じ込められた「ヒューマンVer.1. 0」や、「ヒューマンVer.2.0」の時に起こった前回のインセプション・ポイントによって、奴隷化された存在に過ぎないのです。
そして、それによって人間が無価値であるとか、悪いとか、罪深いとか、貧しいとか判断される訳ではないのです。
人類は、そのどれでもないのです。
人類には、新たなスタートが必要なのです。
人類は、ある一つの認識と同調することができ、そして、それが「I AM WEARE」の体現なのです。
行動をもって、その言葉を生きるのです。
◎ サラ : 創造主のアヌ……「現実」の神は、どこへ行ってしまったのでしょうか?
アヌが居るのに、どのようにして私達は、その一種の幻想の中で生活し、活動することが許されるというのでしょうか?
★ ネルダ博士 : ウイングメーカーは、「変容・支配マスター・シップモデル」について話しています……ちょっと待って下さい。
(ネルダ博士は、自分が持っていたフォルダーの中のあるページを参照しました)。
ウイングメーカーは、それをこう表現しています。
「階層」の優勢モデル(発展・救済モデル)が、ソース・インテリジェンスの優勢モデル(「変容・支配マスター・シップ・モデル(原型)」)と統合される時が来ようとしています。
この統合は、「実体(エンティティ)」のレベルでのみ達成することが可能である。
それは、「人間という装置(ヒューマン・インストゥルメント)」という背景や「階層(ヒエラルキー)」の局面からは起こることはできない。
ソース・インテリジェンスが吹き込まれた内的次元における独立(サヴァリン)性の全体性たる「実体(エンティティ)」だけが、その二つの存在モデルの統合を支援し、完全に経験することができるのである。
▲ 解説 : 「人間という装置(ヒューマン・インストゥルメント)」とは、五感で感じ取り、機能させることのできる身体を指す為、それは有限の世界でのみ適応できる。
同時に「階層(ヒエラルキー)」も、幻想の一部であるということから、有限の世界である為、この二つには変容は起こり得ない。
独立(サヴァリン)性の全体性たる「実体(エンティティ)」だけが、その二つの存在モデルの統合を支援し、完全に経験することができるのである。
ここで言う「二つの存在モデル」とは……1. 「階層」の優勢モデル(「発展・救済モデル」)と、2. ソース・インテリジェンスの優勢モデル(「変容・支配マスター・シップ・モデル(原型)」)の二つのモデルである。
この二つを統合を支援し、完全に経験することができるのである。
これは始めにソース・インテリジェンスの優勢モデル(「変容・支配マスター・シップ・モデル(原型)」)が「主としての働き」を持つことにより、それに続いて「階層」の優勢モデル(「発展・救済モデル」)が「従としての働き」を担う。
そして、徐々にその二つのモデルが統合されていく。
初めに言ったように、「人間という装置(ヒューマン・インストゥルメント)」と「階層(ヒエラルキー)」では、絶対に変容を起こすことはできなかったが、独立(サヴァリン)性の全体性たる「実体(エンティティ)」が作動することによって、「人間という装置(ヒューマン・インストゥルメント)」と、「階層(ヒエラルキー)」にも影響を与え、分離の状態からワンネスと等価性という位置へと変容を起こすことを可能とする。
◎ サラ : それが、私の質問とどんな関係があるのでしょうか?
★ ネルダ博士 : 一人一人に、それに対する責任があるのです。
神や宇宙的知識(ソース・インテリジェンス)が天から降りて来て、人間の欠陥や障害を修正することはありません。
人間が、それに対する責任を負う必要があるのです。
◎ サラ : しかし、真面目な話、どうやってそれをすればいいのですか?
私達は、とんでもなく多層構造の幻想に包まれているのですよね?
★ ネルダ博士 : それは、簡単ではありません。
ウイングメーカーは、この時代の人々の為の行動的な規範として、「ハートの美徳」について語っています。
その「ハートの美徳」を、ただ頭の中に価値のある概念として仕舞ってあるのではなく、人生の中で応用して生きる術を述べています。
◎ サラ : 「ハートの美徳」という言葉を、これまで聞いた覚えがないのですが。
それは、どんなものですか?
★ ネルダ博士 : それは、感謝、同情としての慈愛、謙虚、寛容としての許し、理解、勇気です。
「ハートの美徳」とは、現在性(ナウネス)……「今」に存在していることの結合体であり、これらの言葉を私達の行動の中で応用することです。
◎ サラ : それを行うと、何が起こるのでしょうか?
★ ネルダ博士 : 無意識は、全ての生命へと繋がっている「扉」です。
これらの行動は、全ての生命に向かって放射されます。
それが、「サヴァリン・インテグラル・ネットワーク」と「ヒューマンVer.3.0」の構築を支援するのです。
そして、それが「ヒューマンVer.2.0」の分離意識に取って代わります。
つまり、これは「挿入可能な行動」という形をとった、一種の「アプリケーション」なのです。
要するに、自分の人生の現在性(ナウネス)の中に、それらの行動を挿入する訳です。
「ハートの美徳」が行動を選択する際の「絵の具(パレット)」になるのです。
▲ 解説 : 「挿入的行動」、即ち現在性(ナウネス)の中に、「挿入可能な行動」を取ることによって一種の「アプリケーション」となり得ます。
これは要するに「ハートの美徳」によって行動を選択する際、無意識の中に挿入された一種の「絵の具(パレット)」となります。
これが、「アプリケーション」としての働きをするのです。
これにより、全ての生命へと繋がり「サヴァリン・インテグラル・ネットワーク」と「ヒューマンVer.3.0」の構築を支援し、強い影響力を与えることができるのです。
この方程式の残りの半分は、分離への「抵抗(レジスタンス)行動」です。
その抵抗行動により、分離と幻想を支えている行動から離れ、それを止めることができます。
そうすることによって、分離と幻想に対して積極的に抵抗することができます。
批判を一切加えず、分離を助長している自分自身や他人の行動に対して「ノー」と言うのです。
▲ 解説 : 「抵抗(レジスタンス)行動」とは、具体的に言うと幻想のホログラムを見破ることであり、それに対して抵抗するのです。
世界は幻想というホログラムであり、それら虚構を受け入れている自分に対して、ノーという意識を養うことなのです。
このケースでも、ハートの美徳の実践という「挿入的行動」と「抵抗的行動」の両方のモードで活動する時、それが人類全体に影響を与えることができます。
ワンネスと等価性「I AM WEARE」を支援することもできますし、現状維持を望んで自分達の世界の実情を知りつつ、分離と幻想を支えることもできます。
それを行動し体現するスタート・ポイントは、「今」の中にあります。
このスタート・ポイントは、創造のパワーを持った中枢神経のようなものです。
どんな一瞬の「今」であっても、この世界の中でワンネスと等価性を支え、「ヒューマンVer.3.0」とサヴァリン・インテグラル・ネットワークの誕生を助けることができるポテンシャルを持っています。
▲ 解説 : それを行動し体現するスタート・ポイントが、「今」の中にある。
とは、多くの人は日常の出来事に奔走(ほんそう)し、未来の目標や過去の囚われに日々悩まされています。
それら、出来事という幻想に振り回され、妄念妄想に付き動かされている訳です。
しかし、一旦、ハートの中心に意識を向けることで、「今」を感じ取ることができ、内的な意識化が起きます。
それを始めることで、目の前の幻想という囚われの条件反射から開放され、徐々に自己の本質を意識化することによって覚醒が起きてきます。
覚醒することで、幻想という眠りから目を覚まし、ハートの中心へと意識の座が移行して行くのです。
そこは、囚われの外の世界と違って、内側は静寂と安らぎに満ち溢れています。
◎ サラ : それには、いつまでかかるのでしょうか?
つまり、それが起こるのにどのくらいの時間がかかるのですか?
★ ネルダ博士 : グランド・ポータルによって、サヴァリン・インテグラル・ネットワークの構築が可能となります。
ウイングメーカーは、二〇八〇年頃であると示唆しています。
その頃が「ヒューマンVer.3.0」が出現する、理想的なコンディションのようです。
しかし、ウイングメーカーによれば、それは遅かれ早かれ起こると規定されています。
◎ サラ : 何故、神であるアヌは、ただそれを止めることができないのですか?
それから、マルドゥークがそのような驚くべき精度でプログラムできるのというのなら、どうして「ヒューマンVer.3.0」が誕生することができるというのでしょうか?
マルドゥークが「ヒューマンVer.3.0」の誕生を望んでいない限りは、不可能なのではないでしょうか?
★ ネルダ博士 : その点については、状況に干渉する事態が「介入点」という形で発生して来ました。
アヌとシリウス人の仲間達は「ヒューマンVer.1. 0」と「ヒューマンVer.2.0」のヒューマン・ユニフォームに注意を傾けているその一方で、彼らは地球と「人間という器」の相互作用に対してさほど注意を払っていませんでした。
地球は、それ自体が例外的な惑星です。
地球の重力場が、全ての生命と相互作用していることを思い出して下さい。
非物理的な存在であっても、十分に地球に接近し、長期間滞在すれば、この実存の世界の中に物質化することができます。
アヌは、この次元の中に物質化することを望んでいません。
アヌは、この実存の世界に短い間に限ってのみ現れるでしょう。
恐らく、一日か二日程度でしょう。
この時代、つまり、現代の今はアヌンナキはこの世界に入ることができません。
彼らは、締め出されています。
地球次元は、あまりにも高密度なのです。
従って、アヌが介入できない理由は一つな訳です。
アヌが自分が創造した者達と直接交流する能力は、縮小されているのです。
第二の介入点としては、非物理的な存在達がこの奴隷問題に目を向けて来たことです。
彼らは、それが如何に全ての者に影響を与えるかを理解しています。
人類の奴隷化は、部分的には容認されていました。
アヌンナキとその協力者達は強力な存在で、他の種族にとっても脅威だったからです。
しかしながら、無限の存在の奴隷化という考え方は一つの概念、つまり、インセプション・ポイントとして全ての存在に感染しました。
その概念は恐怖を基盤とした分離基盤のアイディアであった為、存在達はやがてその概念を「存在を退化させるフォース」として見始めるようになりました。
存在の本来の状態……それには時空も非時空も含まれるのですが、それはワンネスと等価性の状態にあります。
明らかに奴隷化状態は、分離を基盤としたパラダイムの中にしか存在し得ません。
第三の介入点は、ウイングメーカーです。
彼らは人類の一部だった存在でアトランティス人とも呼ばれていたのですが、アトランティス人が種族として存在する以前から、彼らは純粋な状態の遺伝子テンプレートの中に存在していました。
そして、その遺伝子が、やがてアヌによって部分的ではありますが「ヒューマンVer.1. 0」と「ヒューマンVer.2.0」を創造する上で、アヌによって利用されたのです。
「Ver.2.0」の時ですらも、その純度は落ちていました。
アヌンナキとシリウス人の遺伝子が、より多く導入されたからです。
しかし、ここで私が言おうとしている点は、ウイングメーカーは「ヒューマンVer.3.0SI」という人類の未来を体現した人々であり、私達の時空に入り、この監獄の世界の殻に裂け目(クラック)を入れて来たということです。
第四の介入点は、私達一人一人で「サヴァリン・インテグラル・プロセス」を実践することです。
◎ サラ : その「ヒューマンVer.3.0計画」全体に対して、インキュナブラやイルミナティが何か言いたいことがあるのではないでしょうか?
あるはずですよね?
★ ネルダ博士 : ええ。
三位一体の権力はエリート達の用語でどのようにそれを定義しようとも、彼ら自身の「ヒューマンVer.3.0」を創造するようにプログラムされています。
そのヴァージョンは人間という器がファンクショナル・インプラントを更に迎合できる状態へと、生物学的な機能強化を支援するテクノロジーが集積することを前提としています。
その目標は、地球次元での永遠の人間を作り出すことです……つまり、不死による永遠です。
人間とテクノロジーの融合、それを「トランスヒューマニズム」と呼んでいる人々も居るのですが、それが目標です。
従って、三位一体の権力の「ヒューマンVer.3.0」は、ウイングメーカーが想定している「ヒューマンVer.3.0SI」とは、全く異なるものです。
宜しいでしょうか。
トランスヒューマニズムというものは、分離の極限状態なのです。
トランスヒューマニズムによれば、私達は脆くて弱く、限界を持ち、野蛮で病気がちで……不完全です。
テクノロジー・インプラントや認識強化といったあらゆるアイディアが、ACIOのアジェンダの一部でした。
◎ サラ : ACIOが、「ヒューマンVer.3.0」を構築しようとしていたのですか?
★ ネルダ博士 : ええ。
トランスヒューマニスト・モデルが重要な要素でした。
それは、「SIヴァージョン」ではありません。
宜しいですか。
「超越(トランセンド)する」というアイディア全体が、分離へのインセプション・ポイントにリンクしているのです。
それは「IAM」つまり、「個」の究極のモデルなのです。
そのモデルが説くのは、ファンクショナル・インプラント(機能強化)が永遠に存続するような方法で人間という器が強化でき、また強化されるべきだということなのです。
▲ 解説 : この二種類の「ヒューマンVer.3.0」と「ヒューマンVer.3.0SI」とでは、全く正反対な方向としての不死性を実現することを目的にしています。
つまり、ACIOが目指している「ヒューマンVer.3.0」とは、トランスヒューマニズムという技術、要するに科学技術によってファンクショナル・インプラントを強化し、それが永遠に存続可能にする措置として考案されました。
一方の「ヒューマンVer.3.0SI」の方は、「サヴァリン・インテグラル」としての真実の自己に目覚め、幻想のマトリックスから抜け出すことを目的にしています。
ウイングメーカーによれば、見落とされている点がいくつかあります。
一つは、無意識は連続する種族間のデータ・ストリーム(データのやり取り)を包含することができません。
二つ目としては、真の生命の源としての「WEARE」、つまり、「全体としての私達」という側面の探求が、テクノロジーによる強化によって益々不明瞭になるだけだからです。
「I AM WEARE」の体現は、テクノロジーによって実現されるものではありませんし、テクノロジーによって個人レベルで加速されるものでもないのです。
それは、自己学習と行動によるプロセスであって、それ以上でもそれ以下でもありません。
◎ サラ : つまり、トランスヒューマニスト達はテクノロジーを通じて、人間の苦しみや無知、死を超越したい訳ですね。
そして、ACIOはそれを行う為のテクノロジーを、いくつかを提供して来た。
しかし、そのテクノロジーに、誰がアクセスして来たのでしょうか?
★ ネルダ博士 : 勿論(もちろん)、エリート達です。
しかし、それは分離を加速し、強化するだけです。
それは強化を刺激し、同時に無力化も刺激する訳です。
トランスヒューマニスト達が拡散した経済モデル……ラビリンス・グループ内でそう呼ばれていたものは、あまり広く認識されませんでした。
インキュナブラだけが、唯一の例外です。
◎ サラ : 彼らは、そのテクノロジーを人々が利用できるようにしようと計画していたと博士は思いますか?
★ ネルダ博士 : 彼らは二つの角度から、その計画を見ていました。
そのテクノロジーが出産時に適応できれば、健康や教育問題のコストを削減でき、その後に発生するコストと相殺できるかも知れません。
しかし、それは政府が施行するサービスである必要があるでしょう。
どのような民間企業も、十分な信頼性を確保できませんでした。
そのような理由により、グローバルなステージにトランスヒューマニズムを導入できるような世界の組織を、国連を通じて構築することが必要不可欠な要素でした。
第二の角度は階級意識と自由市場が、最終的にそのテクノロジーを人々に不可避なものにし、その後、政府の補助金を使って、そのテクノロジーを普及させるコストを十分に下げることが可能になるだろうというものでした。
このストーリーの全てが、実に利他的なものに聞えるかも知れませんが、それらのテクノロジーには、様々な性質のものが含まれるでしょう。
エリート階級はより関連性の高い遺伝子に、高品質のインプラントを結合することに成功するでしょう。
この流れはエリートのトランスヒューマンから構成される政府が定めたシステムに迎合させ、それに対する不平や抵抗を殲滅(せんめつ)しようとする人類の社会をただ生み出すだけでしょう。
テクノロジーは「外側の非個人的なもの」から「外側の個人的なもの」に進化し、そして、それが今度は、その個人向けのものが「集積したもの」に進化し、その後、「個人の内側に関するもの」に進化するでしょう。
トランスヒューマニズムは、最終局面であり、エリート達が移行しようとしている局面なのです。
「内側の個人的なテクノロジー」は現在の人間の状態が、今、直面している全く同じパラダイムに基づいています。
はっきり言うと、人間は自分の肉体に不可欠なプログラムされたインターフェイスを持っていて、そのインターフェイスは実は無限のソースによって動力を供給されているのです。
人間は無意識ながらに「自分達自身のアヌ」になろうとしているのです。
ウイングメーカーによれば、それはプログラムの一部なのだそうです。
人類は、自分達自身の神を演じるようになるでしょう。
その神はより良い人間と、より良い文明を設計しようとするでしょう。
人類はシンプルな行動を通じて自分自身を救うことが可能であり、その行動によって実現可能なものを想像することができない故に、そんな行いをするのでしょう。
人類はテクノロジーと融合するようにプログラムされているが故に、そう振る舞うでしょう。
これは、ウイングメーカーが回避しようとしている道です。
人類が自分達の意識のフレームワークの外へと歩み出し、そのシステムにエネルギーを実際に供給しているものが何であるのか、そして、人工的に作り上げられたリアリティと、そのプログラムされた存在を認識した時、人類は完成されるとウイングメーカーは書いています。
人間の内側でテクノロジーが統合されれば、その人類の完成がより困難になるだけでしょう。
◎ サラ : 博士が水曜日に仰(おっ)しゃっていたことを、思い出しました。
人工の種族が人類を征服するという予言の存在です……博士の今のお話はその予言のように思えます。
★ ネルダ博士 : フィフティーンは、同じように感じていました。
彼はアニムスを地球外のエイリアンであると想定したことは、一度もありませんでした。
その予言は遠い未来のタイムラインの中の「ヒューマンVer.3.0」というトランスヒューマニストを見て、それをエイリアンだと思ったのかも知れません。
▲ 解説 : フィフティーンは、先進コンタクト諜報組織(Advanced Contact Intelligence Organization-ACIO)というラビリンス・グループの天才的なリーダーです。
◎ サラ : 軍隊については、どうなのでしょうか?
★ ネルダ博士 : 貴方のご想像の通り、軍事分野がテクノロジーが最初にテストされる場所です。
現実に存在する人の内側に関わるテクノロジーに基礎を置く心理工学の包括的な分野があり、そこからそのテクノロジーが軍隊へと流入します。
テストを目的とする場合、そこであれば適切な保護が得られる為、最初に軍隊にテクノロジーがリリースされる訳です。
一度そこで実績を上げることができれば、そのテクノロジーは、エリート達が提携している個人向けの「集積テクノロジー・プログラム」へと収束していくでしょう。
◎ サラ : 「個人向けの集積テクノロジー」と博士は仰(おっ)しゃっておりますが、具体的にどのような意味なのでしょうか?
★ ネルダ博士 : テクノロジーの小型化によって、体に身に着ける(ウェアラブル化)が可能になります。
それはまだ人体の内部のものではありませんが、衣服や眼鏡、時計、宝石などのように体の一部に装着する端末です。
◎ サラ : 少し私の話に付き合って頂きたいのですが、率直に言わせてもらいたいです。
「ヒューマンVer.1. 0」は、神のような存在による被造物だったのでしたよね?
★ ネルダ博士 : それは違います。
アヌは、私達やアトランティス人と同じです。
彼は、知的な訳でも神のようでもありません。
彼は、欺(だま)すのがうまいのです。
それだけが、唯一の違いです。
◎ サラ : 分かりました……でも、アヌは「ヒューマンVer.1. 0」を創造し、そして、「ヒューマンVer.1. 0」が自分自身と非常に類似した能力があることに気づき、彼らがいつかアヌンナキによって奴隷化されたアトランティス人であったことに気づくのを恐れていた。
そして、彼は、その発見の帰結に懸念を抱いた。
その為、彼は惑星規模の洪水をもって「ヒューマンVer.1. 0」を洗い流した。
▲ 解説 : ここで言う、惑星規模の洪水とは、『旧約聖書』の物語に出て来る「ノアの大洪水」を指します。
★ ネルダ博士 : ウイングメーカーによれば、洪水が殲滅(せんめつ)プログラムの一部でしたが、何発もの核兵器が惑星上に投下されたそうです。
しかし、その多くは隕石の衝突として誤魔化されました。
しかし、ウイングメーカーの文献では、洪水から逃れた人々に対して使用された高度な兵器があったそうです。
◎ サラ : 分かりました。
「ヒューマンVer.1. 0」がどのような方法で消滅させられたとしても、彼らは「ヒューマンVer.2.0」に置き換えられた訳ですよね。
そして、その際に、自己再生産のような高度なプログラムのアップ・グレードも施された。
そして、そのプログラムの中心となるものは、アヌが神であるという概念と、アヌがその被造物の元へ戻るというものでしたよね?
★ ネルダ博士 : ええ。
◎ サラ : そして、「ヒューマンVer.2.0」の次のアップ・グレードは、道路の分岐点のように枝分かれとなっています。
「3.0」のヴァージョンの一つは、テクノロジーの集積……つまり、トランスヒューマニズムの道を進む先にある。
別のヴァージョンは「3.0SI」で、それはもっと有機的なプロセスで、そのプロセスを支える行動体系を実践して「3.0」、サヴァリン・インテグラルとなり、それがそのサヴァリン・インテグラルのネットワークを形成する。
こんな感じでしょうか?
★ ネルダ博士 : はい、大まかにはそんなところです。
◎ サラ : そして、三位一体の権力は、テクノロジーが集積した道を辿る「ヒューマンVer.3.0」を望んでいます。
何故なら、そういう風に彼らはプログラムされているから……彼らの神、アヌを模倣する為に。
▲ 解説 : 「彼らの神、アヌを模倣する」とは、アヌは機械宇宙の世界を創り上げた初の存在者だからです。
★ ネルダ博士 : その通りです。
◎ サラ : そうだとすると、人類は一種の岐路に立っていることになりますね。
一方の道は、三位一体の権力がプログラムされている道で、「ヒューマンVer.3.0」を発展させます……私の感覚だと、それはサイボーグですね。
そして、もう一方の道は人類の未来の存在で、私達を内部から駆り立てるものです。
それは、行動を伴うプロセスを通じ、一人ずつ発達していくものです。
私にとって分からない部分は、グランド・ポータルの役割です。
それは、不明瞭なままに思えます。
それはテクノロジーだと私は思っていましたが……人間の魂の存在を、科学的に反論できない形で、その実存を証明するテクノロジーです。
この話に、どんな風に関係して来るのでしょうか?
★ ネルダ博士 : ここに、新たな無意識のデザイナーとなる人々が居ます。
彼らは惑星上の至る所に存在する人々が等価性とワンネスを感じ、それを表現する為の架け橋となります。
それが分離の意識に代わって、「I AM WEARE の意識」の中に人類を結びつけるでしょう。
それは、階層(ヒエラルキー)に基づくものではないでしょう。
その階層(ヒエラルキー)の幻想は、崩壊するでしょう。
私の四つのインタビューを含む全てのマテリアルの中で決して公開されて来なかったものの一つは、ある情報が伏せられているということです。
いくつかの情報が三位一体の権力の怒りを買わないように、隠されたままになっていたのです。
この情報のインタビュー5は、先の四つのインタビューと同じタイムラインで公開されることはないでしょう。
◎ サラ : それは、どうしてでしょうか?
★ ネルダ博士 : 「ヒューマンVer.3.0」の新たな無意識のレイヤーのデザイナー達が、今、惑星上に居るからです。
彼らは、人類を移行させる為に要求されるある種の準備を行っています。
彼らが次の四十年から五十年以内に、分岐点を前にするでしょう……「I AM WEARE」の道を選ぶ為に。
◎ サラ : 私は、このインタビューを公開することができないという理由があるのでしょうか?
★ ネルダ博士 : いいえ、そうではありません。
公開するタイミングの問題です。
その時が来たら、貴方に連絡するつもりです。
◎ サラ : いくつかの情報が「隠されている」と仰(おっ)しゃっていましたが、どういう風に隠されているのでしょうか?
★ ネルダ博士 : 一九九八年の現時点において、ウイングメーカーは情報の一部に限って公開するでしょう。
この時点での情報は、それほど革新的な印象を与えるものではないはずです。
それほど、過激な内容ではありません。
ウイングメーカー・マテリアルはそれ自身の言葉を用いて、人間のインターフェイスと交わり、彼らの声に耳を傾ける為の意欲を刺激することが必要でした。
例えば、彼らは自分自身を描写する際に、「ウイングメーカー」という言葉を使っていますが、それは天使的なイメージとの繋がりがあることを知った上でその言葉を使っているのです。
◎ サラ : でも、博士はウイングメーカーとは人類の未来を表していると仰(おっ)しゃっていました……このインタビューを考慮すると、ウイングメーカーとは「ヒューマンVer.3.0SI」のことなのですよね?
★ ネルダ博士 : その通りです。
しかし、ヒューマン・インターフェイスの内部に一つのシステムとしてネットワーク化された機能的な挿入物(ファンクショナル・インプラント)がプログラミングされていて、そのプログラムにより特定の情報に耳を貸さないようになっています。
人によっては、それに耳を傾けるにしても、それを実行に移すことはないでしょう。
彼らはそれを耳にするでしょうが、それに異議を唱えるでしょう。
耳を貸すかも知れませんが、それを共有しようとはしないでしょう。
それらのプログラムは作り出されたものであって、元々存在したものではないのです。
しかし、それらのプログラムはアップ・グレード可能なのです……新しい命令を伴って。
それが、この世界に裂け目(クラック)を入れるのです……本当は何が真実であるのか、それを白日の下に曝す為に。
これは、非常に困難な命題なのですが。
それが、ある程度の隠密(ステレス)性が要求される理由です。
この世界の中の幻想は、非常に厚く、不透明です。
この監獄の中に入り、壁に裂け目(クラック)を入れようとする人々もまた、幻想の形態を用いてそれを行います。
◎ サラ : どうしてでしょうか?
★ ネルダ博士 : プログラミングが、存在するからですよ!サラ。
仮に、真実な情報が与えられたとしても、その情報が普段社会通念として教えられて来たものと矛盾する場合、それらに基づき論理性がなく合理的でないものに、誰が耳を傾けるというのでしょうか?
ウイングメーカーのプログラムは特定の人々をウイングメーカーの情報フィールドの内部に連れ込み、目覚めさせる必要があったのです。
真実のウォーミング・アップをする為です。
相当な人数の人々に、それを行う必要があります。
◎ サラ : 私は、どうなのですか?
★ ネルダ博士 : 現時点での貴方は、その相当な人数の中には入っていません。
それを、味わい始めているに過ぎません。
◎ サラ : ラビリンス・グループ内の人々は全員、それを知っているのでしょうか?
★ ネルダ博士 : ええ、程度の差はありますが。
◎ サラ : しかし、彼らはトランスヒューマニズムの道を進んでいます。
この情報によって、彼らの考え方は変わらなかったのでしょうか?
★ ネルダ博士 : それはありません。
だから、私がここに居る訳ですよ。
◎ サラ : 先ほど、「私はそれを味わい始めているに過ぎない」と仰(おっ)しゃっていましたが、後から公開される情報が、まだたくさんあるということなのでしょうか?
★ ネルダ博士 : はい。
◎ サラ : しかし、博士はそれがいつになるのか教えるつもりはない……そうなのですよね?
★ ネルダ博士 : その通りです。
◎ サラ : ラビリンス・グループの知性と認識をもってしても、どうしてこの情報が彼らの考え方を変えないのでしょうか?
★ ネルダ博士 : 私にはウイングメーカーと直接交流が持てた、という利点がありました。
私の仲間は、誰もそれを行ってはいませんでした。
それがこの情報に基づき、行動する上で私の意欲の違いを生んだものです。
それによって私が直面している世界と矛盾するものとして、単純に切り捨てることができなかった訳です。
◎ サラ : これって、とんでもない話ですよね?
★ ネルダ博士 : どの部分がですか?
◎ サラ : 全部ですよ。
全て、とんでもない話だわ!……皆んな、そう思うと思いますよ。
★ ネルダ博士 : それが何であったとしても、その幻想の背後にあるものを知ることが重要です……真実に対して醒めた眼をもって見る為に。
確かに、美しい構図ではないかも知れません。
しかし、大局の真実を知る前に、どうやって自分自身の真実を知ることができるというのでしょうか?
ですから、それがどれほどとんでもないものに見えたとしても、個人が自身を再定義する為に必要なのは、インセプション・ポイントなのです。
人間の身体の中にある魂という、幻影の中にいた方がましなのでしょうか?
そして、神によって魂は救われ、天国に昇天し、竪琴(ハープ)をかき鳴らす天使達と一緒に過ごす方がいいのでしょうか?
一度、真実を知った途端、その全体のアイディアに反感を覚えます。
その構図は、分離と利己主義に基づき、共感と理解に欠けています。
或いは、単に全てが巨大な幻であると言うこともできます。
その幻には、私達が無限の存在であるという概念も含まれ、人が死んだら、それでお終(しま)いということになる訳です。
この新たな構図の明るい部分は、私達は抑圧され奴隷化されているという事実にも関わらず、私達は無限に存在しているという点です。
そして、私達は自分の思考や行動を通じて、人間という存在の再定義を支援する上で役割を演じることができます。
そして、恐らく最も重要なのは、私達にはウイングメーカーがついているのです……私達の未来の姿が。
ウイングメーカーは私達に、「I AM WEARE」が人類に敷衍したという証拠を提供しています。
私がそれらのマテリアルを初めて読んだ時、いくらか希望の感覚を与えてくれるものがありましたので、価値があるか分かりませんが、それを貴方と共有したいと思います。
◎ サラ : ありがとうございます。
前の四つのインタビューで博士が私に教えて下さった全てのものが、この新しい情報によって書き換えられる訳ですよね?
★ ネルダ博士 : ええ。
あらゆるものが、この情報によって影響を受けます。
◎ サラ : 一つ、例を挙げて下さい。
★ ネルダ博士 : 日曜の夜、私はLERM(Light-Encoded Reality Matrix)について言及しました。
LERMは、ラビリンス・グループの考えでは、証拠という観点からみて神でした。
しかし、実際に発見されたものはアヌのエッセンスであり、全てを包含する観察フィールドとしてこの世界の中でどのようにして彼が活動しているかでした。
その観察フィールドは、地球と呼ばれるこの実存の世界に対する私達の意識のインターフェイスをも内包しています。
▲ 解説 : LERMとは意識における遺伝学に相当し、意識とは知覚を備えた生物の現実を構成する設計図に相当するからです。
つまり、LERMが理解できれば、非時間と非空間で作用している因果関係のシステムを理解することができます。
そのシステムが時空とエネルギー、そして、物質とが構成する現実というフレームワークを基本的に創り上げているのです。
LERM内で作用している量子物質は、このテーブルや椅子のような大きな物質とは完全に異なった実在の仕方をしています。
◎ サラ : ETについては、どうなのですか?
彼らは、そのことを知らないのですか?
この状況から私達を救う為に介入することは、ET達にはできないのでしょうか?
★ ネルダ博士 : 私達の宇宙の内側にあるありとあらゆるものが、その幻想の一部であることを思い出して下さい。
彼らがそれを知ろうと知るまいと、関係はありません。
存在には、四つのクラスがあります。
一つ目は、その幻想を知っていて、幻想を積極的に支えているクラス。
二つ目は、その幻想を知っているものの、それに対して何もしたがらないクラス。
三つ目は、その幻想を知らず、無意識に幻想を支えているクラス。
四つ目は、その幻想を知り、幻想の外側へと積極的に歩み出そうと努力し、あらゆる人々にそれと同じことを行う為のプロセスを設計するクラスです。
この四つだけです。
その存在が物理的であろうと非物理的であろうと、関係はありません。
この四つのカテゴリーの一つに、全ての者が当て嵌(はま)ります……私達が存在する宇宙のどこに居るかに関係なく。
グループ3の存在達が、目覚め始めています。
彼らの中では宇宙のある部分の幻想が、全てに影響を与えることを理解しています。
この事態には、修正処置が必要です。
こういった事態が二度と起こらないことを確約する為に、集合的な理解が必要です。
◎ サラ : この宇宙の中の誰もがその幻想の一部だというのが、私には理解できません。
★ ネルダ博士 : 私達の宇宙全体が、創り出されたものなのです。
「真の宇宙」がそうだとは、私は言っていません。
私が言っているのは、私達が「宇宙と呼んでいるもの」のことであり、私達が観察している宇宙に関する限りにおいて、それは私達の意識のフレームワークとヒューマン・インターフェイス内部にインプラントされた、ホログラムの一部なのだということです。
私達のマインドの意識が、私達が見ている全てのものに対して時空間的な関係性を確立していて、前に述べた通り、それが私達のプログラムの一部なのです。
そして、それには宇宙も含まれているのです。
何故、この惑星上の最高の知性達が、意識を定義することができないのだと思いますか?
潜在意識や無意識は、言うまでもなく?
そういう風に、プログラムされているのです。
アヌは、私達にそれを理解させたくないのです。
私達は神経の情報を見ることができ、それが何千通りにもスライスし得ると想定することはできます。
しかし、それでも、それがどのようにして「経験」しているのか説明できないのです。
アリストテレスは二千三百年ほど前に、こう言いました。
「我々が知覚していることや、考えていることを意識することは、我々自身の存在を意識することだ!」と。
これは、「I AM」の良い説明です。
それでは私達は、外部の別々の世界に直面している孤立した生命体なのでしょうか?
いいえ。
私達は、全てと繋がっています。
それが「I AM WEARE」が、私達のアイデンティティの重要なインセプション・ポイントである理由です。
この中で自身の信念を固めていない存在はどのようなものであっても、現実の世界を認識していないのです。
その存在がどこに居ようと、どんな器を着ていようと関係はありません。
その存在が人類を救いたいと思っているかは、関係ありません。
存在は先ず、インセプション・ポイントから行動する必要があるのです。
宇宙とはその見かけ通り計り知れないものであり、全ての人間が現実であると同意している、プログラムされた実存の内部にあるホログラムなのです。
その同意が、無意識に情報を与えます。
無意識は、アヌが創造したヒューマン・インターフェイスの一部です。
そして、多かれ少なかれ同じような方法で、私達全ては集合的に私達の宇宙を見ているのです。
私達は、生命が住む惑星が何兆個もあると教えられて来ました。
宇宙の多様な次元の中に、生命が溢れているのだと。
しかし、私達が知っているのは、ここだけです。
地球だけしか、知りません。
形があり、目に見える地球だけです。
他の生命は、どこにいるのでしょうか?
勿論(もちろん)、私は彼らを見たことがあります。
しかし、彼らは人類を救うでしょうか?
彼らには、人類を救うことはできません。
サポートすることが、できるだけです。
私達を救うのは、人や物ではありません。
それは再定義化のプロセスであり、其々(それぞれ)の個別化された実体(エンティティ)の内部でしか起こりません。
それは、保護された高次元へと光の中を上昇することではありません。
それは、物理的な身体の中で成されるでしょう。
それは、人間として成され、人間によって、人間の為に成されるでしょう。
◎ サラ : 博士がどんな風に今の最後の回答を述べたのか、紙の上でのインタビューでは伝えることができないと思います。
それを、紙の上で表現できればいいのですが。
博士の様子を見ることができれば、理解の助けになるのですけれども。
★ ネルダ博士 : 言葉だけで、十分です。
◎ サラ : どうして、博士なのですか?
ウイングメーカーは、何故、博士と接触でき、そして、この情報を公開するように頼んだのだと思いますか?
どうして、フィフティーンとも接触しなかったのでしょうか?
★ ネルダ博士 : 第一に、私だけだという訳ではありません。
しかし、ラビリンス・グループ内に限って言えば、私はウイングメーカーの情報にある種の共鳴を持っていて、それがラビリンス・グループ内の他の人にはなかった為、私が選ばれたのです。
情報を公開するという点においては、この情報を公にする為にACIOを脱走するといった過激なことをするのは多分、私だけだったのかも知れません。
私自身は、自分を際立った存在のようには見ていません。
この情報を外に出すことに携わっているのは、自分だけであるといったような感覚はないのです。
この変容のプロセスを支援している多くの物理的、非物理的な存在が居るのです。
ウイングメーカーはその哲学論文の中で、二つのポータルについて言及しています。
◎ サラ : グランド・ポータルについてのお話だけ聞いて来ましたので、その二つの内の一つがグランド・ポータルなのだと思います……
★ ネルダ博士 : ええ。
グランド・ポータルが人間の魂の科学による反駁(はんばく)不能の発見として、ウイングメーカーの文学の中で語られるでしょう。
その点においてそれは真実なのですが、それが話の全部という訳ではありません。
二つのポータルは、「裂け目(クラック)」と「壁の解体」として定義されています。
◎ サラ : それについて、ご説明して頂けると嬉しいのですが……
★ ネルダ博士 : 分かりました。
「裂け目(クラック)」が、第一のポータルです。
それは、二つの世界の間を繋ぐポータルです。
それは、一人の人間であり、今の時点でそれが私が知る全てです。
◎ サラ : それは、どんなことをする人なのでしょうか?
★ ネルダ博士 : その人間は、二つの世界の間を行き来することができます。
何千人もの人々が天国を訪れたことがあると主張していることを、私は認識しています。
それには有名人すら含まれていますが、ウイングメーカーの書物によると、それは真実ではありません。
彼らは「アストラル界」を彷徨(さまよ)ったのであり、アストラル界には多くの次元があります。
しかし、そのアストラル界はアヌの創造の一部なのです。
私達の、プログラミングという観点から言って。
私達の真の次元の存在は、アヌの創造や方程式の中にはありません。
ヒューマン・ポータルが無限の存在である種族としての私達の起源と、この世界である幻想のホログラムの間を繋ぐコミュニケーション・ポータルとなるでしょう。
◎ サラ : 「壁の崩壊」については、どうなのでしょうか?
博士は、そう呼んでいらっしゃいましたが。
★ ネルダ博士 : グランド・ポータルが、壁の崩壊です。
「サヴァリン・インテグラル・プロセス」を理解しようとする、全ての存在の努力を通じて、壁の崩壊が起こります。
そして、それによって、全ての人間が自分の無限の自己、つまり、「生命の本質(ライフ・エッセンス)」へと歩みでることが可能となるのです。
▲ 解説 : 多くの人が「サヴァリン・インテグラル・プロセス」として、真実の自己に目覚める行動を起こしたとしたら、徐々に壁の崩壊が起き始めてグランド・ポータルを発見します。
◎ サラ : では、順序としては最初にヒューマン・ポータルが来て、次にグランド・ポータルなのでしょうか?
時期タイミングという観点から、博士は何か言えることはありますか?
★ ネルダ博士 : ヒューマン・ポータルが、グランド・ポータルの為に、地球上にインセプション・ポイントの錨(いかり)を下ろします。
それは、約十年以内に起こるでしょう。
グランド・ポータルは、その約七十年後です。
これが、私が教えられたラフなタイムフレームです。
しかし、その時期はシフトしたり、変更されたりすることが有り得ると、常に規定されています。
▲ 解説 : ヒューマン・ポータルとは、個人の中で「サヴァリン・インテグラル・プロセス」を実践した最初の人間です。
先ずは、その人間がこれから起こるであろうグランド・ポータルの為に、地球上に人類の着火点(インセプション・ポイント)となる碇(いかり)を下ろします。
◎ サラ : それについて、科学はどう言っているのでしょうか?
★ ネルダ博士 : 科学ですか……?
どの観点で?
◎ サラ : 宇宙が、私達の頭の内部で創造されたホログラム、つまり、幻影であるという概念全体についてです。
★ ネルダ博士 : 科学は、それを説明することができません。
宇宙の反論理的な性質によって、量子の振る舞いという点で説明することが不可能なのです。
一部の科学者は隠れた変数があるとして、妥協した説明をしています。
しかし、ざっくばらんに言って、ウイングメーカーが説明しているのは、私達はアヌが提供したヒューマン・インターフェイスを通じて宇宙を創造していて、それは私達の五感を通じてサウンド・ヴァイブレーションを再解釈することによって、行われているということです。
◎ サラ : でも、それは何の意味もなしませんよ……どんな仕組みによって、私が月を見て、全く同じ様にして二歳の子供がそれを見ることができるというのでしょうか?
どうして、同じように見えるのですか?
★ ネルダ博士 : それが、無意識が「ヒューマンVer.2.0」のインターフェイスに提供しているものなのです。
無意識は月のサウンド・ヴァイブレーションの解釈を収集していて、それは長い時間の中の何兆回もの、月の目撃体験に基づいています。
その解釈は環境的な状況に基づいて進化・変更されますが、月が銀色をしているという一般的な概念や、一般的なサイズがDNAと無意識というシステムの中に貯えられて共有され、それが文化や家族や教育によって補強されるのです。
これが、普遍的な共有フィールドなのです。
人間を相互連結させている振動を通じて情報を転送しているのですが、それがフィールドの効果なのです。
▲ 解説 : これは天文学的な解釈として、月とは「こうである!」という一般的な概念が定着する為、そこに共通認識の土台が生まれるのです。
これら共通認識が定着する原因として、DNAと無意識というシステムの中に貯えらた月という概念が万人に共有され、文化や教育によって、更に科学的な理解という形で補強されるのです。
それら月という共通認識の振動を通じて、多くの人々が相互に連結した情報を転送し合っている為、誰もが月を見ることができている訳です。
それが、フィールド効果なのです。
▲ 解説 : これは思うに、月という人類の共通認識によって概念ができ上がり、その概念が一つの元型として、アカシック・フィールドに納まるのです。
余談になりますが、これと似た現象が太陽系についても言える訳です。
要するに、地球的な太陽系という地球人独特の概念が作られ、それは地球という村の法律で宇宙を観ているようなものです。
このことが原因して、宇宙人コンタクトでもよく起こる話として、彼らの住む金星の環境は植物が生い茂り、川や山、湖がある美しい環境であると告げられます。
しかし、地球人の一般的な金星の概念では、高温多湿である為、とても人間が住める環境ではないと思う訳です。
そのように、認識のズレが生じてしまうのです。
しかし、彼らの波動と同調することで、彼らが見ている景色がそのまま目に飛び込んで来ます。
同様にUFOの目撃体験についても、空を見上げて同じ方向を見ているにも関わらず、見える人と見えない人が出て来ます。
これも、同じ現象が背後で起きていると考えられます。
◎ サラ : 多分、今のお話を理解するのに、暫(しばら)く時間がかかりそうです。
博士のご説明を聴いていましたが、私には全く意味を成しません。
少し、話題を変えましょう。
仮に全ての人生が前もってプログラミングされているのだとしたら、何故、私と博士はこのことを話しているのでしょうか?
要するに、何故、私達はこの話題を議論することができるのでしょうか?
どうしてマルドゥークのプログラムは、この情報をほんの僅(わず)かでも垣間見ることを許すというのでしょうか?
★ ネルダ博士 : 良い質問ですね。
恐らくこの話を理解する為の最良の方法は、思考実験をしてみることでしょう。
私達の宇宙が、泡であると想像してみて下さい。
そのバブルは分離という邪悪なヴィジョンをかつて経験したことがなく、それ故、それに対する防衛を想像することができなかった存在を対象に、ある存在のグループが詐欺を用いることによって創造されました。
本来、その両者は対等の存在でした。
「幻想のホログラム」の図を参照
そのバブル宇宙は完成されていて、そして、常に拡大しているように見えました。
多くの点においてその宇宙は生命にとって理想的なプラットフォームであり、それでいてその無限に近い広大な宇宙の中のちっぽけな一つの惑星の上にだけ、知覚生命体が存在しているように見えました。
その同じバブルの内部に、宗教界において天国や地獄、精神世界やサイキック達によって、エーテル界とか、アストラル界と呼ばれている振動次元が存在していました。
それらの次元はバブルの内部に存在していますが、五感という人間のインターフェイスでは目に見えません。
このバブルを、「バブル・1」と呼ぶことにしましょう。
バブル・1の外側に、別の宇宙、実存の次元があると想像して下さい。
それは広大で、完全にバブル・1を包含しています。
この第二のより大きなバブルの内側は私達の本来の「生命の本質(ライフ・エッセンス)」が、バブル・1に組み入れられる前から存在していた次元です。
そして、バブル・2内の存在はバブル・1の中に入り、それを完全に経験することができます。
しかし、彼らが地球と呼ばれる人々が住んでいる惑星に近づき過ぎてあまりにも長く滞在した為、彼らは物質化してしまい、バブル・2に戻れなくなります。
地球は、バブル・1のフォーカス・ポイントです。
自らを神々と騙(かた)る存在達は、バブル・1の他に更にたくさんのバブルを創造しています。
彼らは他の種族達を同様の幻想のパラダイムの罠にかけ、バブル・1に類似した新たなバブル・2から姿を投影させることができます。
本質的にそれらの存在達は、自分達の為にバブル・2を乗っ取ることを計画しています。
以前はバブル・2を共有していた彼らと同等の存在を奴隷化し、自分達をバブル・2の支配者たる神々として崇拝させることでそれを行います。
その一方で、バブル・2を取り囲んでいる、もっと大きなバブルがあります。
それを「バブル・3」と呼びましょう。
ここまでは、宜しいですか?
◎ サラ : 大丈夫だと思います。
★ ネルダ博士 : 分かりました。
そして、バブル・3はバブル・2を包含し、バブル・1に関連している全ての小さなバブルも包含しています。
バブル・3の中に、他のバブルで行われている詐欺行為に気づいている存在が居ます。
そして、彼らの中に無限の存在ではあるものの、忍耐強く、好奇心が強い存在達が居ます。
彼らは、その幻想の構造がどのように生み出されているか知りたいと思いました。
ワンネスと等価性だけが知られている次元においては、物理的な形態の中の分割という概念が興味深かったのです。
◎ サラ : それで人間は惨めにも、ただ実験に参加させられていたってことですか?
★ ネルダ博士 : 「人間という機械(ヒューマン・マシーン)」は、本当の姿ではないことを思い出して下さい。
それは人工的な知性と知覚反応システムを備えた、宇宙服に等しいものです。
私達はその中の宇宙飛行士なのです……つまり、私達は、無限の存在です。
それは、殺されたり、傷つけられたり、破壊されたりすることができません。
人間の視点から見ればこの実験は惨めですが、他の多くのレベルでは学びたいという意欲に満ちています。
その内の一つは、このような詐欺が二度と起こらないように、全ての存在の意識を再構築することです。
相互次元生物の意識システムは、バブル・1、バブル・2、バブル・3の三つのバブルの間をネットワーク的に繋いでいます。
人間の無意識のシステムは、それと類似したシステムの中に存在していますが、相互次元生物のシステムは、人間の無意識のシステムよりももっと飛び抜けて洗練された仕様を有しています。
このシステムが広大な時空の世界と、量子時空の世界の中で等価性とワンネスの保持を可能とさせているものなのです。
さて、この思考実験を通して、時空の次元が一つの宇宙よりもより多次元的であることがお分かり頂けたかと思います。
多くの存在達がこれらの多様なバブルの中に存在していて、自分達の創造の実験を行っている訳です。
しばしば、この実験の中で、彼らは分離と幻想の構造を通じて奴隷化を画策して来ました。
食糧難、種の保存、決断から生じた予期せぬ結果、真実に仕える代わりに自己に仕える、このような人類の問題に伴って奴隷化は起こります。
これらの要素の全てが、アヌとその共犯者のシリウス人達の行動方程式だったのです。
ある時点で、教訓を学びます。
実験全体が、もはやそれ以上圧縮できないほどに凝結化が進むと、その時点からその実験の価値が急速に失われるのです。
それが起こると、存在達の介入が始まるでしょう。
私達の場合は、この現実に警告する為、人類が戻って来るという形式で介入が行われています。
即ち、ウイングメーカーの介入です。
私達が話している理由については、シンプルです。
マルドゥークが、プログラムができる唯一の者ではないからです。
◎ サラ : それは、どういう意味でしょうか?
★ ネルダ博士 : 今日の世界ではそのコードのユーザーを、ある経験から次の経験へと導くことができるプログラマー達が居ます。
そのコードは、ユーザー達をA地点からB地点へと移動させることができるのです。
プログラミングには、時間が一つの要素となっています。
それは、方向性を持ったプロセスです。
私達は、ハッカーの存在を知っています。
ハッカーには、あらゆる種類がいます。
今年の初め、十五歳の子供が米国空軍をハックしました。
マイクロソフトですらも、NTのOSをプロテクトするのは不可能だと知っています。
ハッカーという概念もまた、分離が発現したものです。
分離とは、両極性です。
一種のマインドのゲームは、エゴや貪欲さをもってしばしば完結します。
大半の場合、どんな要塞にでも弱点があることを知るべきです。
マルドゥークが生み出したプログラムは、現代のソフトウエアのプログラミングの概念と類似しています。
ただ、無限に複雑で洗練されているだけです。
しかしながら、どのようなハッカーでもそう語るように、正しいテクノロジーとスキルがあればどんなものでもハック可能なのです。
私達のプログラムは、ハックされて来たのです。
私達は、変容しているのです。
私達は先ほどバブル・1と私が呼んだこのホログラムを支配するグリッドに、同じ方法で接続されてはいないのです。
◎ サラ : 誰が……誰がハッキングしたのですか?
★ ネルダ博士 : 名前をお教えすることはできません。
私も、知らないのです。
しかし、壁に裂け目(クラック)を入れる為に使用できる多くのリソースがあることを教わっています。
そして、壁の内側から……私達、人類の手によって、集合的に壁を押し倒し、この監獄から外に出て行けるのだと。
▲ 解説 : 壁の内側から……私達人類の手によって集合的に壁を押し倒し、この監獄から外に出て行けるのだと。
この現象は卵から雛が孵化するように、卵の内側から突いて壁という殻に裂け目(クラック)を入れる現象に似ています。
このことは人類の有機体が成長の臨界点を迎え、いよいよ「出産」という時、破水する現象と理解することができます。
これは身体のテンプレートであるアダムカドモンの受肉化が完成しつつある段階に達したことを意味し、それにより幻想の壁が打ち破られる訳です。
◎ サラ : 私には、そんなボランティアをした記憶はないです。
★ ネルダ博士 : 申し訳ないことですが、私にもありません。
◎ サラ : 分かりました……少し対話の内容を変えたいと思います。
土曜日の私のメモには、次のように書いてあります。
人間が順応している三次元五感覚の領域が、私達の知性の僅(わず)かな部分のみしか使用していない理由であるとウイングメーカーは主張しています。
タイムカプセルが、三次元五感覚の領域から、多次元七感覚の領域へと繋がる橋となるだろうとウイングメーカーは主張しています。
このメモの内容が、今夜の対話とどんな関係があるのでしょうか?
それから、タイムカプセルとは一体何なのですか?
★ ネルダ博士 : タイムカプセルとは、「ウイングメーカー・プロジェクト」の内容です。
それが時間をシフトさせる為に介入するよう設計されている為、「タイムカプセル」と呼ばれているのです。
それが「カプセル」と呼ばれているのは人々を彼らのグリッド・ライン、即ち事前にプログラムされた人生経路を解除するのを支援するようデザインされた、情報の配送システムであるからです。
そのグリッド・ラインの中では、人々は行動の内容をプログラムされた人生経路を歩む訳ですから、本質的にそれはヒューマン・ロボットです。
ウイングメーカーが、彼らの介入のこの局面(サラのメモ : 『ジャミッソン・ネルダ博士の第五のインタビュー』)を公開するまでは、彼らの言葉の背後にある本当の意味を公開することができません。
改めて言うならば、彼らは自分達の言葉を、ニューエイジ、新世界秩序、スピリチュアリズム、宗教、哲学など、この世界のルールに関連するものを基準として受け入れられる言葉の中に、真の意味を隠しているのです。
この理由により、彼らは匿名であることを受け入れているのです。
結局のところウイングメーカーは、一つの神話として全てが表現されているのです。
神話にはアヌが検閲を加えたり、反撃を与えたりすることができるものは何もありません。
ウイングメーカーは言葉の曖昧(あいまい)さをテストし、アートや詩、音楽のような他のフォーマットの中に活性化の為の要素のいくつかを配置することを決定しました。
つまり、報復の懸念がある為に彼らが何かをはっきりと述べることができない場合、彼らはアートの中にそれをコード化するでしょう。
◎ サラ : しかし、博士はこのインタビューの公開を差し控えることを、私に依頼しました。
仮に、リリースされなかった場合、どうなるのでしょう?
★ ネルダ博士 : もし、そうなった場合、このインタビュー5の情報は必要なかったことになります。
◎ サラ : しかし、そうなれば、残りのマテリアルの真実の姿が失われてしまうのではないでしょうか?
★ ネルダ博士 : そうなれば、直接的ではなく曖昧(あいまい)なものになるでしょう。
貴方のご指摘については、そうですね、このインタビューのフレームワークなしでは、ウイングメーカーの真実は減じてしまうという意見に私も賛同します。
◎ サラ : これらのマテリアルは、誰に向けたものなのでしょうか?
要するに、最初の四つのインタビューを博士が述べた時、開かれた心で、このインタビューに耳を傾けることのできる私の知人は片手で数えるほどしかいないと思っていたと、博士に、今、そうお伝えしたいです。
私の友人達や家族には……四つのインタビューの内容を話すことはできないと思います。
しかし、このインタビューについては、誰にも伝えたいとは私は思いません。
一人も、聴く耳を持たないでしょう。
正直に言って。
★ ネルダ博士 : きっと、その通りなのでしょう。
壁の裂け目(クラック)を調べようとする人の数は、非常に少数になるでしょう。
人口全体から見れば、極少数です。
しかし、グランド・ポータルの真の定義とは、その裂け目(クラック)を十分な数の人々が調べ、その向こう側にもっと多くの世界の存在があることを認識することです。
彼らは、その壁を共同で押し倒すでしょう。
壁の倒壊が起こる時、無限の存在が人間という装置(ヒューマン・インストゥルメント)の内側から歩みでて、人間という装置(ヒューマン・インストゥルメント)の操縦を開始するでしょう。
人間という装置(ヒューマン・インストゥルメント)を無限の存在と別々のものとしてではなく、彼らがユニフォームのように着ているものや、器としてではなく、彼らは、そのインターフェイスとファンクショナル・インプラントから人間の身体を解放し、その内側から操縦を開始するのです。
◎ サラ : それは彼らはバブル・2やバブル・3へと次元上昇はしない、という意味でしょうか?
★ ネルダ博士 : 彼らはここ、地球に留まるでしょう。
彼らは無限の存在として、身体の中でここに留まるでしょう。
殻によって、自分自身を奴隷化することが終わるのです。
◎ サラ : この介入に、他の存在も関わっていると博士は仰(おっ)しゃっていました。
その情報を、公開することはできますか?
★ ネルダ博士 : その情報が間もなく公開されるだろうということ以外は、何も言わないでおきたいです。
この人類の奴隷化の実像の全体は、六人の盲目の人が象を触る話に似ています。
多くの人々が、象の各部位の手触りを感じ自分が触っている場所について描写しますが、盲目の状態では全体を描写することは非常に難しいのです。
◎ サラ : その「盲目の人達」とは、人類のことでしょうか?
★ ネルダ博士 : はい、勿論(もちろん)その通りです。
彼らはこの奴隷化の一部を見ており、何かが起こっていることを知っています。
何か、正しくないことが起こっていることを知っているのです。
殺人、レイプ、児童虐待、戦争のようなことと同調しておきながら、この地球の上を神のような存在が歩くことはできません。
彼らは、この分離と幻想を感じていないのです。
何かが、とんでもなく間違っているのです。
どうして、私達はこんなことが起こるのを許しているのでしょうか?
ウイングメーカーによると、「アウトライアー」とでも呼べる人々が現代に転生して来ているそうです。
この用語を、ご存じでしょうか?
◎ サラ : いいえ、知りません。
★ ネルダ博士 : この用語は、一般的に統計学で使用されています。
「異常値」のようなものと、考えて下さい。
そのインターフェイスに一時的な機能不全とでも呼べるものが発生した人は、その故障によって、壁の裂け目(クラック)を見ることができます。
それは一秒か二秒程度しか続かないかも知れませんが、彼らは壁の向こう側にあるものを垣間見るのです。
念を押しておきますが、アストラル界について話しているのではありません。
それは、幻想のホログラムのより希薄な世界に過ぎないのです。
そういった一時的な機能不全を持った人々は、しばしば自閉症と診断されます。
極端な場合では、統合失調症とみなされるのです。
しかし、その機能不全が一時的なものである為、彼らはゆっくりとヒューマン・ホログラムへと再融合していきます。
何(いず)れにせよ、彼らが見たものの背景的な意味を理解することに欠いています。
彼らは、忘れることを学ぶのです。
プログラムによって、彼らは連れ戻される訳です。
しかし、彼らが忘れる前、普通の信念体系へと戻る前、薬漬けとなり隔離される前に、自分の体験を無意識と共有しているのです。
そして、それが文化を通じて表現され始めます。
それは、映画、本、演劇、アート、詩などの中に出て来るでしょう。
そして、それらの表現の多くが、無意識を養うのに役立つでしょう。
それが、私達の監獄の規模が光、科学、天使、神さえも含んでいる可能性に目を向けさせるのです。
◎ サラ : このインタビューがリリースされた時、私達自身がターゲットとなるのでしょうか?
つまり、この情報が外に出た時、アヌは私達を殺そうとするでしょうか?
★ ネルダ博士 : その点については、私も調査を行って来ました。
リスクはあります。
しかし、どの程度のリスクなのかは分かりません。
ウイングメーカーの説明によると、この計画の作成者達が介入に自分達自身が従事することを決めたのですが、この地球における彼らに対応する者達が、自分達が予想したよりも、活性化されていないのだそうです。
彼らを活性化させる方法を見出すはずですが、それには時間がかかるでしょう。
◎ サラ : 今からグランド・ポータル……壁が倒されるまでに、何が起こるのでしょうか?
★ ネルダ博士 : 私が言えることは、三位一体の権力は、どんどん強固になってい下ろうということだけです。
マネー・システムは、多くの人々の手から離れ、少数の者の手に徐々に移っていくでしょう。
それは、元々プログラミングされていたものの一部で……
◎ サラ : それは、アヌの帰還に関係しているのでしょうか?
★ ネルダ博士 : ええ。
アヌは歩み出て世界の諸問題を解決し、聖油で清められるでしょう。
アヌは生物学的なシステムにテクノロジーを集積させる為、金融システムの中央集権化を利用するでしょう。
その生物学的なシステムとは、バブル・1-地球の中で自分達が永遠に存在することを可能とさせるものです。
そうすれば自分がこの世界の中で、永遠に神でいることができるかも知れないとアヌは推論したのです。
しかし、私が先に言ったように、この計画はその永続性という意味において完璧ではありませんでした。
アヌは、バブル・3やバブル・3の外側の存在を過小評価したのです。
◎ サラ : 以前に、それは試みられたことがあるのでしょうか?
★ ネルダ博士 : 何がでしょうか?
◎ サラ : 壁の裂け目(クラック)を叩いて、壁を壊したことはあるのですか?
★ ネルダ博士 : いいえ。
私達の世界ではありません。
これは、人類を解放する為の初の共同的な試みです。
◎ サラ : しかし、イエスや仏陀はどうなのでしょうか?
★ ネルダ博士 : ウイングメーカーによれば、彼らはそうする為にこの惑星に招かれた「アバター」でした。
人類は、「彷徨(さまよ)える存在」だと説明されました。
この説明は私達の惑星の外側の存在の領域で、どのように私達が文字通り定義されているかを示しています。
高次元の生物が、地球を訪れると物質化すると私が言ったのを覚えていますか?
▲ 解説 : アバターとは、真実の教師が転生したものです。
◎ サラ : はい……
★ ネルダ博士 : それが、そのアバター達が地球にやって来た方法だったのです。
彼らは出産のプロセスを経ずに、この地球にやって来ました。
彼らは文字通り、彼らの次元の意識をそのまま持った状態で、地球の世界に物質化したのです。
彼らはこの世界に生まれたいとは思っておらず、人間の身体の中に住みたくはありませんでした。
何故なら、自分が眠ってしまって忘れることを、彼らは知っていたからです。
アバター達は、ダイレクトに物質化する必要があったのです。
問題は民衆が彼らを恐れ、距離を置き、古いシステムのガーディアンのように振る舞って、アバター達を殺そうとすることでした。
アバター達を自分達の救世主と見なす人々が、中には居ました。
それが宇宙に、「発展・救済モデル」を生み出したものだったのです。
「発展」とはここで定義されているように、救われて罪から解放されるプロセスです。
罪人は信奉者へと発展し、その信奉者が教師へと発展する。
そして、その教師は教師と指導者達の階層(ヒエラルキー)へと発展するのです。
救済とはシンプルに言えば外部のフォースやアバターが個人を罪や非難される行為から救い、光やスピリット、神と彼らを繋げることを意味します。
救世主とは、個人を悟りの光へと接続させる階層(ヒエラルキー)の仲介者だった訳です。
◎ サラ : それで……そのアバター達は、裂け目(クラック)を破ったのですよね?
★ ネルダ博士 : ある程度は。
しかし、その大部分は人間という器の中に、本当は何が存在するのかを説明する為でした。
それは、民衆を率いて宗教を作る目的で、奇跡を見せる為ではなかったのです。
例えば、「復活」は神の息子としてのイエスの独特の名声を強調する為の、劇の一部ではありませんでした。
彼は、そのような者ではなかったのです。
それについては、後でお話しましょう。
イエスの人気が高まるに連れ、アヌとマルドゥークは人間の文化におけるアヌの力を強化する為に、イエスを利用することが可能であると分かりました。
そして、アヌを愛すべき神……イエスのような偉大な存在の父として、人間の文化の中に再配置したのです。
アバター達は、一般的にアヌに厄介(やっかい)者として見做されていました。
通常、彼らは殺されるか、衰えて死ぬまで幽閉されました。
アヌを賛美する為の物語が作られるか、或いはアバター達は貶され、悪魔サタンだと見做されました。
アバター達との妥協点は、一切なかったのです。
イエスはアヌが最初に本当に受け容れ、世界宗教を作る為に決めたアバターだったのです。
その他の世界宗教はキリスト教を手本としたものですが、その創始者は厳密に言えばアバターではありませんでした。
アバターは、極めて稀な存在なのです。
アバター達はこの世界にやって来て壁を壊したいと思っていたのですが、彼らには壁全体を破壊する為に大勢の仲間が必要だったのです。
裂け目(クラック)は、十分な大きさではありませんでした。
また、仮にアバターが単にヒューマン・ユニフォームの内側に居る、無限の存在の性質を示す為に来た場合、彼らの周囲に宗教が発生するリスクがありました。
その宗教は、やがてドームのように人類の上を覆(おお)っている、ホログラムでできたマルチ・レイヤーの幻想を作り出します。
それらの幻想は、やがて分厚いベールとして、仮に裂け目(クラック)を入れても、再びアヌによって溶接され修復されてしまうのです。
ウイングメーカーは、「至高の実体(サヴァリン・エンティティ)」と呼ばれる新しい存在のタイプについて言及しています。
それは、サヴァリン・インテグラルの前段階ですが、階層(ヒエラルキー)から抜け出す能力が埋め込まれていて、そこから抜け出すことによって他の人が攻撃したり無視したりする情報を調査する力を得ることができます。
不幸なことに、人々を自由にする情報こそが攻撃されるようプログラムされているのです。
◎ サラ : 「階層(ヒエラルキー)」という用語を使っていらっしゃいますが、正確には何について言及されているのでしょうか?
★ ネルダ博士 : ウイングメーカーは複数の次元の中、即ちバブル・2の中におけるアヌをそのトップとする指導体制と、交換可能の用語として使用しているように見えます。
そして、地球における彼の指導体制は、三位一体の権力の形態を取っています。
◎ サラ : このことを誰も知らない理由を理解できるよう助けて欲しいのですが……つまり、今、この地球の上を歩いている六十億人以上の人間が居る訳ですが、一体何人の人間が人類の歴史全体を知っているのか見当もつきません。
知らなければならないはずじゃないですか。
何十億人もの人間を、どのようにして欺(だま)すことができるというのでしょうか?
▲ 解説 : このインタビューが行われた、一九九八年当時の地球の総人口は約六十億人でした。
★ ネルダ博士 : それは生命の表現の数ではなく、恐らく存在の数ですね……
◎ サラ : 輪廻転生のことを言っているのですね?
★ ネルダ博士 : ええ。
しかし、貴方のご質問にお答えすれば、それは人間の器というインターフェイスを通じて行われています。
そのインターフェイスを、大概の人は自分だと思っているのです。
それが、自分の意識であると。
そのインターフェイスは物理的な身体と、それに生命を吹き込んでいる多次元的な存在を融合させているのです。
「魚が最後に気づくのは水である」という、古い諺(ことわざ)があります。
これはまた、私達の状況を説明するのに適切な表現です。
人間は、自分が最初に創造されて以来、人間の身体というこの意識の中に生きています。
それが、私達が知っている全てのことです。
そして、この幻想の根底にある巧妙なテクノロジーによって、私達は幻影に次ぐ幻影の中へと放り込まれ、全てが幻の一部であるという可能性を絶対に考えたことがないのです。
全てが、幻なのです。
一千億の生命が存在し、その中に誰一人として壁の裂け目(クラック)を覗き見た者が居ないというのが有り得ないことのように思えますが、それは生物発光する魚類が存在する深海に行って、暖かい光の世界が存在することを説明するようなものです。
その世界のことを彼らが耳にして、深海から数名が冒険に出て、彼らが体験したその奇妙で不思議な世界のことを説明したことがあったのかも知れません。
しかし、彼らが住む深海の上の方に、大地と大気からなる完全な世界が存在し、そこには全く異なった性質の生物が乾いた土の上を歩いて呼吸をし、十億光年先の星の瞬きを見ているなど絶対に想像できないでしょう。
人類は、その深海魚達と大いに似ているのです。
◎ サラ : 分かりました。
そのアナロジーは理解で来ました。
でも、本当に誰も居ないのですか?
★ ネルダ博士 : 裂け目(クラック)の向こう側を、一瞬だけ垣間見た……それが全てです。
この世界に化身しているアバター達は、この惑星の上で私達の真の性質に最も近い状態で活動しているのですが、出産の過程を経て生まれて人間のDNAを持った人達は、そのインターフェイスの中に閉じ込められるか、直ぐに取り除かれてしまいます。
◎ サラ : 火曜日、博士はルシファーと彼の創造物であるアニムスについて詳細に渡って語って下さいましたが、この話の中で、どのようなファクターになるのでしょうか?
★ ネルダ博士 : 昨日の夜まで、このインタビューが行われるか分かりませんでした。
グランド・ポータルを深く話して欲しいのだと分かっているのですが、どのレベルまでそれを公開して良いのか私には分かりません。
それは、厳重に秘匿(ひとく)された情報なのです。
それは、「ブレイクイン」と「ブレイクアウト」の両方です。
「ブレイクイン」は、人間に対してこの惑星の上で行われている情報操作と幻想の中で展開するのは困難です。
ルシファーと堕天使達は、エデンから追放されて堕ちた人間達を受け入れました。
それは、同じ目的を持った同じ物語です。
即ち、人間の意識システムの中における反乱の恐れを収める為です。
その物語を無意識の中に強烈に植えつけ、ルシファーとサタン、悪魔を三位一体の神……父と息子、精霊に対応する鏡として確立させることです。
アヌは、彼の被造物である人間を自分の道に傾倒させる一番の方法は、彼の王国への道を歩むには、高潔で道徳的な特性を備えることが望ましいように見せかけることだと認識していました。
そして、それを行うにはどうすれば良いのでしょうか?
それは人間を奴隷化し、人間が道徳的な道を歩むのを妨害する悪魔の中に、悪を具現化させることです。
この構図は神の王国へ向かって行進する人間の中に完全な二極性を生み出し、悪魔は人間を誘惑し、奴隷化します。
天使とアセンデッド・マスターが、目指すべき王国への道を示すガイドでした。
東洋の伝統では半神半人やマスター達の階層、瞑想を用いていますが、これも全く同様の両極性に基づいています。
つまり、これらは最も基本的なレベルでは、光である善、闇である悪に基づいているのです。
こういう背景がある訳ですが、ルシファーとアニムスに関する貴方のご質問に戻りましょう。
ルシファーの物語は、舞台の上の小道具のようなものです。
劇におけるルシファーの演目は、非常に危険なものです。
人は、それを非難するでしょう。
人は道徳的に高潔で神を恐れる人間から、非難と責任の目を反らすでしょう。
人はルシファーやサタンを崇(あが)める悪魔達によって奴隷化された者達が、自分達の敵であると推測するでしょう。
これが摩擦を生み出し、戦争に繋がります。
そして、それが、摩擦の歴史を生み、何世代にも亘(わた)って摩擦の種が播かれ、人々は先祖が生み出した摩擦の中で生きているのです。
こういった、あらゆる状況の中で、神は名声と重大さをもって成長します。
あらゆる人が、自分の側に神がついているのだと主張します。
▲ 解説 : 正義には、其々(それぞれ)の立場の正義があることから、対立構造を生む原因にもなります。
特にそれが国家間の宗教対立であった場合、一神教的な神の絶対性から「勧善懲悪」的な意識に発展し、最悪「第三次世界大戦」へと繋がっていく可能性が大いにあります。
アヌがこのように、世界の三大宗教である三つ巴(ユダヤ教、キリスト教、イスラム教)を地球上に作ったのだと考えられます。
特に、ヴァチカンなどは神の絶対性である『聖書』が全てであり、神の存在に反する宇宙人の存在や人類の起源などを公式で発表することを極端に恐れています。
これもアヌが背後で洗脳し幻想のマトリックスを、より一層強固にする一枚岩となって阻む原因にもなっています。
*「勧善懲悪」とは、「善を勧め、悪を懲らしめる」ことを意味します。
ルシファーは、神の重大性を拡大する為の触媒の一つでした。
誰もアヌの姿を見たり、その声を聞いたり、味覚や嗅覚で彼を感じたり、触ったことが一度もないにも関わらず、人間をアヌに依存させる為です。
アヌは、無意識の対極に存在するユニバーサル・フィールドに居たのです。
この構図はプログラムされたものであり、宗教文化はそれを更にリアルなものに感じさせただけでした。
アニムスは、アヌによって想定された「ヒューマンVer.3.0」の軌道上に存在し、人類に対するアヌの無限の覇権をサポートするものでした。
アヌの目標は、テクノロジーと人類を融合させることでした。
アニムスとは、潜在的な未来における私達自身だったのです。
まさに私達が、今、これを話している時、この同じ目標を共有する政府機関や企業体、及び研究所が存在しているのです。
▲ 解説 : アニムスとは不死による永遠性を実現させる為、人間とテクノロジーの融合、即ち「トランスヒューマニズム」を模索する人々のことを言っています。
◎ サラ : 全てのことを公開されないような決定が、どのようにしてなされたのでしょうか?
★ ネルダ博士 : ウイングメーカー・マテリアルは、広大であると私はお伝えしました。
二十四の哲学論文が存在するのですが、四つだけが公開されるでしょう。
私達が以前に行った四つのインタビューは、お伝えした通り、公開されるでしょう。
一度に全てが公開されないかも知れませんが、四つのインタビューについては許可されています。
このインタビューと、残りの二十の哲学論文については、ある条件が満たされるまで公開されないでしょう。
その条件が何であるのかは、私は知りません。
私の想定は「ポータル」の発見に、それが関係しています。
私が述べた、「ヒューマン・ポータル」です。
それがこの世界の中で、壁の裂け目(クラック)の拡大を成し遂げます。
インセプション・ポイントが確立されて足場ができれば、恐らく他のマテリアルが公開されるでしょう。
どのようにして決定がなされたのかについては、はっきりさせて頂くと、それは私の決定ではありません。
ウイングメーカーによって、決定されたのです。
タイムトラベラーによる介入は、非常に繊細なオペレーションなのです。
数多くの変数を考察し、評価する必要があるのです。
◎ サラ : ここでちょっと無礼な質問を許して欲しいのですが、どのようにして博士はウイングメーカーがその幻想全体の一部ではないと分かるのでしょうか?
★ ネルダ博士 : ある時点において、人は自分のフィーリングや直感を信頼しなくてはなりません。
さもないと、全てがただの無意味な頭の体操になってしまいます。
自分に、100%の確信があると言うことはできません。
一人の科学者として私は疑い深い性質なのですが、私が読み、研究した全てのものが、ウイングメーカーが設定した目標に対して一貫性を持っています。
その目標とは、この特定の時代における人類に対して新しいインセプション・ポイントを確立することです。
ウイングメーカーの最初の情報開示(ディスクロージャー)は、希望によって覆(おお)い隠されたメッセージです。
それはこの惑星のマスターや組織、階層、信念から距離をおいたスピリチュアルな哲学にエネルギー的に再接続させるものです。
そして、それは行動的知性を持つスピリチュアル・アクティビスト、つまり、実践者になることに焦点を置いています。
その実践によって、人類の進化の範囲を理解することができる「プレ・サヴァリン・インテグラル」達が活性化され、彼らによって人類がサヴァリン・インテグラルの方向へと舵を取ることが助長されます。
次の第二の情報開示は、ヒューマン・ポータルの活性化になるでしょう。
まだ私は、それがどのように展開されるか知らず、比較的直ぐにそれが起こるのだということだけが分かっています。
第三の情報開示は第五のインタビューと、他のマテリアルになる可能性があります。
第五のインタビューが公開された時、それはインセプション・ポイントが既に成されたというシグナルです。
ウイングメーカーによれば、それはグランド・ポータルがこの惑星で起こることを意味します。
一度、新たなインセプション・ポイントが固定されると、計画が展開されていくでしょう。
第二の情報開示がもし起こったならば、その計画に自分が100%同意するだろうと決心しています。
私は自分がウイングメーカーと共にあり、彼らの洞察とガイドに従って行動すると伝えているものの、第二の情報開示が起こるのを見るまでは私の心の中には常に疑いがあります。
◎ サラ : 誰もこの話を信じなかった場合は、どうなるのでしょうか、ネルダ博士?
この第五のインタビューがいつか未来に公開され、誰もこの話に関心を持たず、或いは博士が示唆したように、これを読んだ人々が博士の話を攻撃したとしたら、どうなるのでしょうか?
★ ネルダ博士 : そうですね。
私は、こう教わりました。
インセプション・ポイントが一度固定されれば、全ての計画が展開されてい下ろうと。
◎ サラ : では、誰もこの話を信じる必要はないと……ただ、それが起こる訳ですね?
そんな風には、思えないのですが。
★ ネルダ博士 : この情報は、アンダーグラウンドに留まり続けるでしょうが、ウイングメーカーによれば、科学がこの情報を実際に証明する上で助けになるそうです。
◎ サラ : どんな風に?
★ ネルダ博士 : 科学が、壁を発見するでしょう。
壁の発見によって裂け目(クラック)の存在が発覚しないかも知れませんし、それが必ずしも壁の解体を助長しないかも知れませんが、科学は壁が存在することを暴露するでしょう……
◎ サラ : しかし、博士はLERMがACIOによって発見され、ACIOは、それを神か普遍的知性のようなものであると考えていたと仰(おっ)しゃっていました。
★ ネルダ博士 : ええ。
しかし、人類に仕掛けられた狡猾(こうかつ)な詐欺であると、科学が幻想のホログラムを定義すると私は言うつもりはありません。
無限の存在を奴隷化し、恐怖に基づいた自己萎縮の有限な存在として振る舞わせることを目的とした詐欺であるとは、科学は言わないでしょう。
私が言わんとする要点は、それではありません。
しかし、壁の裂け目(クラック)の周辺に立つ、「至高の存在(サヴァリン・エンティティ)」がその内に潜んでいる科学者達は、それがホログラムである可能性を立証させることができる適切な情報ソースからの支援を必要とするでしょう。
科学がそのホログラムに対して、善・悪のラベルを貼ったり、幻想・二極性・分離などといったような哲学的な含蓄をそれに吹き込むとは、私は予想していません。
ヒューマン・ポータルの活性化が達成された時期の前後に、インセプション・ポイントを支援する理論を携えて、大きな名声を得た一人の科学者が出現するとウイングメーカーは説明しています。
こういったことの全ては、科学者や他の人々のプログラムにハッキングすることによって促進されていきます。
◎ サラ : その科学者の名前は、ご存じなのでしょうか?
★ ネルダ博士 : いいえ、知りません。
◎ サラ : その科学者が博士ご自身であると、お考えでしょうか?
★ ネルダ博士 : それはありません。
私には、名声などありませんから。
誰も私の名前など、聞いたことがないはずです。
科学界の有名人である可能性が高いと、ウイングメーカーは言っていました。
◎ サラ : それがどのようにして起きるのか、私はまだ分かりません……壁が崩壊するなんて。
博士が言うように物事が混乱した状態にあれば、人々は自分達に仕組まれたプログラミングに従うでしょう。
人々は自分達が現実で真実であると教わったもの全てを手放すのに、途轍(とてつ)もない恐怖を感じるはずです。
そんな過激なシフトを人々が起こせるとは、私には全く思えないです。
★ ネルダ博士 : 私も、貴方の意見に同意します。
人々は現在の状況の中では、そのシフトを起こすことはできません。
しかし、現在の状況も壁の一部であり、それは崩壊するのです。
その崩壊を取り繕うことは、不可能です。
魔法の杖を振り翳(かざ)して、それが存在しないフリをすることなどできないのです。
人種間、宗教間、階級間における闘争、地政学的な問題で発生する戦争、あらゆる領域における争いは、救世主やETによって赦免され得るものではありません。
現在の状況……古き「正常なるもの」、居心地の良い歪曲された世界観は取り除かれるのです。
何故ならば、現在の状況の上に新たなリアリティの滴をただ落とすことによって、地球上に天国を構築することはできないからです。
それは、摩天楼の上にグランドキャニオンを載せるようなものです。
高層ビルは、それを支えることはできません。
◎ サラ : やって来る変化の度合いが、凄まじい訳ですね。
★ ネルダ博士 : 私がこのウイングメーカーとの交流の中で学んだことが一つあるとすれば、或る「プログラムされたトラック」があり、その次に「超意識のトラック」が存在するということです……「超意識のトラック」が量子リアリティの複数の膜と相互作用し、それが連鎖反応を生み出し、あらゆる次元に影響を与えます。
これらの連鎖反応は、非常に高度な次元に存在する者達によってデザインされた「イベント・ストリングス」によって導かれます。
私が前に述べたように、あらゆる存在は「IAM」という独立した主権性(サヴァリンティ)を有しています。
しかし、彼らはまた「WEARE」という統合性(インテグレイション)をも持っているのです。
「IAM」として、行動という表現を通じて自己を主張しながら、「IAM」は「ヒューマンVer.2.0・インターフェイス」のプログラムから自己を解放することができます。
その行動は、プログラムへの抵抗であり、挿入行為と言えます。
それによって、「WEARE」の周波数、ウイングメーカーが言うところの「等価性の波長」との再接続が開始されるのです。
そして、それが無意識、即ちユニバーサル・フィールドを通じて「等価性の波長」が発信され、他の存在に同じ視点に触れさせ、それらの行動に順応させるのが容易となるのです。
▲ 解説 : 「WEARE」の周波数、つまり、「等価性の波長」との再接続が開始されることで、無意識のレイヤーに普遍的なフィールドを通じで万人と同じ視点に触れさせることができる訳です。
そうすることで、行動に順応させることが容易になるという。
私が言いたい要点とは、高次元のイベント・ストリングスの設計者と集合体としての人類の双方に、グランド・ポータルを加速させるか、減速させる潜在能力があるということです。
◎ サラ : 高次元の存在はそれを早めたいと願い、人類はそれを遅らせたいといったような主導権争いのようなものがあったということでしょうか?
★ ネルダ博士 : 私には分かりません。
しかし、高次元の存在達は、人類が抵抗する様子に耳を澄ましていたのではないかと私は感じています。
でも、それに関して私は、全く個人的な意見を持っていません。
◎ サラ : いつの日か、余り遠い未来ではないことを願っていますが、誰かがこのインタビューを読むでしょう。
彼らに何か、博士からアドバイスはありますか?
★ ネルダ博士 : 誰もが、思考と感情を持っています。
誰もが、地球と呼ばれる現実世界と人間の身体を共有しています。
私達は皆、同じ舞台の上で異なったルールで役を演じていますが、その舞台がある程度においてですが、私達を統合しています。
私達の中の誰もその舞台を見回して、全ての人にとって善意に満ちた平和と調和が溢れた美しい世界を見ることができません。
そのような美しい世界が、私達を取り巻いている現実ではないのです。
問題は、どのようにすれば私達が有する最大の生来の真実である、「I AM WEARE」を支えてくれる世界に近づくことができるのか?ということです。
どうすれば舞台を創造することができ、私達の真の姿であるサヴァリン・インテグラルへの変容をサポートしてくれる台本を書くことができるのでしょうか?
宗教は、その道を示すでしょうか?
スピリチュアリズムは?
科学は、どうでしょうか?
私達の教育システムは、どうでしょうか?
政府は?
私が指摘したいのは、現時点の劇中において私達を等価性とワンネスに結びつけるものが、何もないということです。
このインタビューを読んだ後で自分の世界を見ると、私達の世界がある特定の機能の為にデザインされていることに気づくでしょう。
それは、分離を感じさせる為の機能です。
宗教とスピリチュアリズムの間の区別が微妙であるのに対し、肌の色や性別、文化の違いと同じぐらい、その分離を感じさせる為の機能は明白です。
しかし、そのデザインはミクロからマクロまでフラクタルのような構造をしていて、それが私が分離と呼ぶ共通の統一された土台の上にあるこの世界の全てに浸透しているのです。
皮肉なことですが、私達の統一された土台とは分離なのです。
この私の意見に同意し、その分離を見たり感じたりするならば、その分離はエスカレートするばかりで、統合の方向に進んでいないと判断するかも知れません。
むしろ、更なる多様化と差別化の方向へ向かっていると感じるでしょう。
恰(あたか)も粒子の如くバラバラになった人類が、その情報にアクセスし表現すればするほど、自分が属する「群れ」の内部にある見せかけの統合(ユニティ)という、「類似性という名の群れ」の中へと徐々に離れていくかのようです。
それは、全体に対して分離を表現するだけなのですが。
この世界の指導者達は、政治、経済、軍隊、宗教、或いは文化的な視点の何(いず)れであっても、統合とワンネスの言語を話す術を知っています。
しかし、そのプログラムの結果は、しばしばその逆だったりするものです。
これは、思考や言語に関することではありません。
これは、行動と振る舞いについてです。
人は自分の思考と発言したことから離れて、別のことを行う方法を知っています。
彼らは心配しているフリをする方法を知っていますが、その行為には空虚さが現れています。
この問題提起は全く効果のない、あらゆる既存の解決策では手に負えないものです。
宗教の失敗によって、虚無で幻滅する闇と実験的なオカルト主義の組織が生み出されました。
彼らは、互いの情報を混ぜ合わせています。
彼らは、共存状態にあります。
しかし、その中で失われているものがあります。
それは、世界市民の中に混乱と不信を広めているという現実です。
それが、私達の集合的なマインドとハートを鈍らせています。
希望は、存在します。
希望はこの惑星上の何ものにも属さない、ユニティとワンネスという真空の中にあります。
それは誰も所有したり、コントロールしたり、管理したりすることはできません。
調停者も仲介者も、存在しません。
それは、完全に唯一無なものです。
全ての意図や目的について、それは一度も見たり聞いたりしたことがありません。
それが、壁の向こう側に存在しているのです。
それが、私達の希望です。
異質で、奇妙に見えるかも知れませんが。
この世界のものは、何の役にも立ちません。
何故なら、この世の全てが分離の世界のものだからです。
この惑星上の秘教的で霊的な情報を読んでいるかは、関係ありません。
それは、分離の世界のものです。
私は過去二十年間に亘(わた)って、秘教的で霊的な書物を読んで来ました。
これらの書物に大半の人々は無我夢中になり、「これは最高の情報だ」とか、「この情報は真実だ。
何故なら、非常に詳細な情報で、真実でない限り、こんなにも詳細に知ることはできないはずだ!」などと言うでしょう。
この惑星上の秘教的(エソテリック)な情報は人間によって書かれたものではなく、チャネリングを介して書かれたものです。
チャネリング情報は、驚異的な霊的(リアリティ)について語ります。
人間とエイリアン達が、如何にして「一つ」であるのか。
人間を構成している深遠な心理学が、どのようなものであるのか。
人類が巣篭(すごも)っている複雑な宇宙的環境などについてチャネリング情報は語っています。
しかし、如何なる驚異的な情報もどのようにして私達が誰によって、何故、奴隷化されているかについては述べていません。
一つも、そんな情報はないのです。
仮にそれらの驚異的な情報ソースが人類が奴隷化されている状態を知っているとすれば、どうして彼らはそれを共有しないのでしょうか?
それが、情報の最も基本となるものではないでしょうか?
ウイングメーカーが「インセプション・ポイント」と呼ぶものについては、どうでしょうか?
何故、秘教的(エソテリック)な書物がどれも、それを示さないのでしょうか?
真実をお話しましょう。
それらの存在達も、ホログラムの中に閉じ込められ、つまり、自分達も幻想の一部であることに気づいていないか、或いは、それを人類が発見することを阻んでいるからです。
彼らは、私達と何も変わりません。
同じく、無限の存在です。
彼らも私達と同様に、幻想のホログラムの中で彷徨(さまよ)っているのです。
このインタビューをお読みになり動揺されている方々へ……私が言えるのは、それは当然で、問題ないということだけです。
この現実に関する確認とは宇宙的で普遍的なことではありますが、それと同時に個人レベルで行われるものです。
皆さんは壮麗な霊的情報を浴びて、提供されたマスター達の教えで自分の渇きを癒すこともできます。
或いは、私達が直面している現実に対する理解を深め、真実に仕える為、貴方の自己表現として用いるとコミットし、立ち上がることもできます。
プログラムへの抵抗と挿入となる行動を表現しながら、自分の人生を歩む為に。
独立し、統合された存在となる為に……!
それは、思考や言葉によってスピリチュアルなコンセプトを噴出させることではありません。
思考や言語は意識システムが反射したもので、オウム返し的で機械的な反応です。
思考や言語ではなく、貴方の行動の中で「I AM WEARE」を生きて、マインドから離れて下さい。
マインドを、シャットアウトして下さい。
マインドは比較し分析するようにプログラムされていて、それが「私と貴方」という分離を供給します。
申し訳ありません。
少し、我を忘れて話をしてしまいました。
◎ サラ : いいえ、そんなことはありません。
博士の情熱をお聴きできて、嬉しいです。
私にとって興味深いのは、ウイングメーカー・マテリアルは少なくても私にとっては秘教的で、宇宙の仕組みや心理学的な構造を説明しているように見えることなのですが、博士が、今、仰(おっしゃ)ったチャネリング情報とどのような違いがあるのでしょうか?
★ ネルダ博士 : 今年中に、ウイングメーカーのウェブサイトがインターネットに公開されるでしょう。
少なくても、その一部が。
その情報公開の唯一の目的は、その著者によるとある概念を紹介することです。
その概念とは、サヴァリン・インテグラルです。
この概念がインセプション・ポイントの為の、フラクタル分裂を起こすタネです。
第二段階フェーズは、サヴァリン・インテグラルをその内に宿した「至高の存在(サヴァリン・ビーイング)」を支援する為の行動体系の実践を紹介するでしょう。
それは既存のプログラムからの脱却し、スピリチュアルな人間になることを意図しています。
第三段階フェーズはインセプション・ポイントを固定し、壁に裂け目(クラック)を生じさせることです。
◎ サラ : 博士は壁の裂け目(クラック)のことを、インセプション・ポイントとして話されていました。
もう少し、そのことについて詳しく話して頂けないでしょうか?
★ ネルダ博士 : それについてはお話しますが、その前に忘れてしまうといけないので、もう少し話の続きを述べさせて頂きたいです。
この世界の若者は、感受性が高いです。
彼らは、自分自身のパーソナリティを創造する為に、自分の両親や先祖達の潜在意識的なインプラントから移行しようとしています。
彼らは、他人とは違っていたいと願い、自分自身を独自のものとして表現したいと願っています。
そして、それが影響の感受性をオープンにさせます。
その影響は、どこから生じるのでしょうか?
テクノロジーや、音楽、エンターテインメント、ゲームや本からの影響が益々高まっています。
それらの影響のソースは、パーソナリティが個人として独自に持っているレイヤーを編成するツールを若者に齎(もたら)します。
その個人のレイヤー「遺伝子的な意識のレイヤー」……つまり、潜在意識の上に融合させることが可能です。
ウイングメーカーがそう呼んでいるのですが、そのソースの「魅惑(グラマー)のモデル」は強力な秘薬であり、利己主義と、自己陶酔を齎(もたら)します。
ナルシシズムは、問題ない。
ニヒリズムは、哲学である。
このモデルが浸透しており、拡散を続けるでしょう。
何故なら、それがアヌのモデルだからです。
テクノロジーがグローバル・プラットフォームの形態で解き放たれる時、感受性の高い若者達が自分達の意識とパーソナリティのレイヤーをそのニヒリズム(一般に無や空を主張する思想)という基本的な哲学的信念という手段を用いて、世界中に発信することになります。
私達の若者達のパーソナリティの編成を助長するテクノロジーを通じて、文化にそれが溶け出す様はマルドゥークのプログラムがどのようにして拡散しているかを示す最も明白な例の一つです。
しかしながら、テクノロジーが洗練されればされるほど人々は更に統合され、人類の中でその哲学的システムを文化のクリエーター達は行使していくでしょう。
◎ サラ : それは、何故でしょうか?
★ ネルダ博士 : ニヒリズムは、「無」の信念であるからです。
子供達が自分達のパーソナリティと信念体系をそれらの要素から構築した場合、彼らは内的なプログラムに更に従順になるでしょう。
◎ サラ : それは、何故ですか?
★ ネルダ博士 : 私達の世界の高次のリアリティを本当に信じていない場合、自分の主権性(サヴァリンティ)、つまり、「IAM」の意識を放棄する傾向があります。
「悪魔に魂を売り渡す」というフレーズは、シンプルに次の言葉にコード化されます。
私はアヌの意思に降伏し、自分の命を彼の目的の為に捧げることを望みます」
「IAM」の意識を放棄することの暗黙の目的は、自分の犠牲の見返りにアヌから何かをもらうことです。
しかし、その唯一の見返りとはシステムへの隷属です。
そのプログラムに従って人生を生き、そのプログラムは自分を操り人形であることを約束します。
裕福だろうが、貧しかろうが、それは関係ありません。
◎ サラ : 子供達のことが話題にでて来て、嬉しいです。
子供達がこのテーマに関わって来ると、博士は思いますか?
もしそうなら、何歳ぐらいからでしょう?
★ ネルダ博士 : 私が今晩シェアした情報を子供達が理解できるのか?という意味でしたら、勿論(もちろん)、答はイエスです。
多くの点において、子供達は彼らとは対照的となる大人達よりも、この情報を理解できるでしょう。
大人達の「ヒューマンVer.2.0・インターフェイス」は「ヒューマン・ユニフォーム」に融合して溶け込んでいますから。
しかし、ウイングメーカーが書いたマテリアルは、準備が整った人々が理解できるように書かれていますので、年齢はキー・ファクターではありません。
準備の問題なのです。
◎ サラ : どのような準備でしょうか?
その準備とは、どのようなものから構成されているのですか?
★ ネルダ博士 : 準備とは、変化を厭(いと)わないこと、変化への意欲です。
準備とは新しいパラダイムを完全に受け容れることに対して恐怖を持たず、それと同じぐらいに古いものを手放すことを恐れないことです。
この情報に準備ができていない人はこの情報が解体しようとしているもの、それは事実上あらゆることなのですが、それを守ろうとします。
この情報が人生に齎(もたら)す変化という真空の中へと歩み出す準備が、彼らにはできていないのです。
◎ サラ : しかし、何故、そうなるのでしょうか?
★ ネルダ博士 : それは、この情報を受け入れる為には、多くの責任が要求されるからです。
この情報はその判断が自分自身に委ねられている為、不安を生じさせます。
私達は皆、判断を自分自身に委ねているのです。
善良な人々を集め、天国の家へと連れて行ってくれる天使の軍団やET達の救世主は存在しません。
この情報はまた、行動することを要求します。
それは、行動を調整していくことです。
それはあらゆることに対することで、心からの本物の行動であり、注意深さと配慮が要求されます。
そして、それは表面的な装飾ではありません。
これは、地道な自己実現への旅です。
その自己実現が、目に見えるかどうかは問題ではありません。
これは、それを前提にするというコミットメント(責任をもって関わること)です。
「私はその道を歩むだろうが、それは天国へ行き、私を取り巻く美しい魂達と、楽園で過ごす場合のみだ!」と自分自身に言うことはできません。
これは、そんな道ではないのです。
そのような道を望む人々は宗教やカルトに入信することを選択すれば、そういった類のことを前提としているものが豊富に存在することが分かるでしょう。
この情報は、自らの真のセルフへのブレイク・スルーに興味を持つ人々の為のものです。
そして、そうすることによって安逸を楽しんだり、仲間と楽しんだりするものではないのです。
そうではなく、私達がやって来たワンネスと等価性のリアリティに全ての人々が交わるまで、自分の行動を通じて真実に仕えることです。
◎ サラ : 博士は、少し前にプログラムに対する「挿入型の行動」について話されていました。
私はそれについていくつかメモを書いていますが、「愛」という言葉を聞いていないです。
私が、それを見落としているのでしょうか?
それとも、何か理由があってそれについての言及が為(な)されていないのでしょうか?
★ ネルダ博士 : 一般的にウイングメーカー・マテリアルの中では、「愛」は頻繁に用いられていません。
私が思うに、その部分的な理由はその言葉がこの世界に多くの情緒的な問題を齎(もたら)すからだと思います。
「愛」という言葉が齎(もたら)すものは、一種のセンチメンタリズムで、相互依存のエネルギーを持っています。
そして、「愛」という言葉は文化の中において、あまりにも普通に使用されています。
ほとんどそれは、互いに挨拶を交わす際に人々が使っている「ご機嫌いかが?」というキャッチ・フレーズのようなものです。
「愛」とは、統合するフォースです。
ただ、それだけです。
が、多くの観点から言って、それが全てなのです。
ウイングメーカーの視点では、「愛」は非常に重要なコンセプトを持つ単語です。
「愛」という単語が、控え目に使用されているのも関わらずにです。
私が述べた「六つのハートの美徳」は、私達の行動の中で「愛」が顕れる様を様々な観点で考慮されています。
この点において、「愛」は、感謝、同情、許し、謙虚のような美徳の行動の中に表現されているのです。
この背景の中で、「六つのハートの美徳」は、人間の次元の中における「愛」を集合的に表現していると言えます。
Appreciation(感謝),Compassion(思いやり),Forgivenss(許し),Humility(謙虚),Understanding(理解),Valor(勇気)「六つのハートの美徳」
◎ サラ : 「歓び」については、どうなのでしょうか?
この言葉も、見当たらないように思えますが。
★ ネルダ博士 : この情報が目を醒ますような非常に不安なものに見えることを、私は知っています。
ACIOから私が脱走した為、私に失敗してもらいたいと思っている勢力が二つ存在します。
そのプレッシャーが、私には掛けられています。
私にはできないのではないかというパラノイアが、私の中で渦巻くほどにそのプレッシャーは高まっています。
このような理由がある為、少なくても私に関しては、「歓び」は私の個人的な体験の中では見出したことはありません。
これらのマテリアル、とりわけこの第五のインタビューが人々に様々な形で受け止められることを、私は確信しています。
私が念を押しておきたいのは、感情とフィーリングの世界とはファンクショナル・インプラントの産物であり、私達がハートやソウルから由来していると信じている感情は、本当はそれらのソースから由来しているものではないということです。
◎ サラ : では、感情とフィーリングは、どこからやって来たものなのですか?
★ ネルダ博士 : 無意識と呼ばれているマインドのレイヤーが感情を発生させているのですが、感情は人間の身体を通じて感じるようになっています。
マインドの無意識のレイヤーは、相互次元的であり、バブル・1やバブル・2にまで広がっています。
それによって、アストラル界や死後の世界を感じることができるのです。
私がハートの美徳について表現する際、ワンネスと等価性のレンズを通してそれを表現しています。
ワンネスと等価性こそが、ハートの美徳がその表現の効力を達成できる場所なのです。
それから私はその経験を得て、全く文字通りの意味で自分の頭部へとそれを送り、その経験が脳の中心である松果体の中へと配置するようにイメージしています。
これが無意識を通して、私がその経験を全ての人々に送っている方法です。
◎ サラ : 感情が無意識から生じているのだとしたら、どうして博士はそれらをハートの美徳と呼ばれているのでしょうか?
★ ネルダ博士 : 「ハート」とは、其々(それぞれ)の個人の内にある「ポータル」の比喩です。
ハートは「ヒューマン2.0」とマインドのファンクショナル・インプラントから、比較的に自由です。
その理由の一部は、それが生成する電磁フィールドや物理的なダイナミズムに起因します。
無意識のレイヤーから生じるそれらの感情をマインドがシミュレートする傾向を隔離する方法として、ハートの美徳をマインドや頭部の領域ではなく、身体のその領域で最初に経験し、表現されるべきだとウイングメーカーは示唆しています。
マインドの領域は、その定義上、ハートが持つ表現の効力に欠いています。
何故なら、マインドは分離の中に存在しているからです。
◎ サラ : ちょっと、複雑な感じですね。
★ ネルダ博士 : ちょっと別の言い方をしましょうか。
仮に、私が何もしない場合、椅子に静かに座って瞑想し、宗教の経典を研究し、祈ったとしたら、この現実を前進させるのに、どんな助けになるのでしょうか?
この世界が幻想の罠にかかり続けているというなら、それは複雑でしょう。
私だけではなく、バブル・1とバブル・2の中に居る全ての存在にとって複雑なのです。
◎ サラ : 博士が頻繁に言及されているものの一つは、ワンネスと等価性の概念です。
その言葉の意味と重要さを私は理解していますが、それらは新しいコンセプトではないことは確かです。
あらゆる霊的な教師達が、それについて語って来たのではないでしょうか?
★ ネルダ博士 : 霊的な教師の全てではないでしょうが、それについて語って来た教師達もいるでしょう。
「全てのものは、一つである」と宣言した、二千五百年前のヘラクレ・イトスまで遡(さかのぼ)ることができます。
これは、人間の哲学にとって重要なコンセプトであり、幾分かは現代物理学の中にも見出すことができます。
宗教に関しては、創始者が或ることを言い、組織を作った信奉者達が創始者の言葉と教えを解釈し、それが変化して伝わることがよくあります。
しかし、ワンネスとユニティは宗教の主要な柱ではありません。
とりわけ、行動という背景においては。
ウイングメーカーは、ワンネスと等価性のレンズを通して表現される行動的知性にフォーカスしています。
「I AM WEARE」は、この原則に基づいています。
このシンプルな哲学的視点が大したものには見えないでしょうし、率直に言って、大したものではありません。
何故なら、これらはただの言葉であり概念に過ぎないからです。
しかし、それが信念体系のコアに純粋に選択され固定されたならば、自分の行動の中にそれを表現するというコミットメントを必然的に得ることができます。
そして、これは大半の人々にとって恐らく問題となるところなのでしょう。
「ヒューマンVer.2.0・インターフェイス」は、マルドゥークと人間の無意識に由来するプログラミングで満ちています。
それが泥濘(ぬかるみ)の中で圧し掛かっており、まるで流砂に捕まえられた人がロープか自分を外に出してくれる何か固いものを必死に探しているようなものです。
このケースにおける「ロープ」とは、シンプルに「I AM WEARE」のフレームワークでありその行動を通じて適用させることなのですが、それが手札の中にないのです。
そのフレームワークを適応したとしても行動がそれを反映していない為、ロープが消えてしまうからです。
全ての次元の中の全ての存在の統合は、確かにあるのです。
それは分離という錯覚を認識している量子時空の外側へと歩みでた時のみ存在するものですが、「ヒューマンVer.2.0」という宇宙服の中でワンネスと等価性の基本的な真実を保持するのは、単純なことではありません。
そういった訳で、それは言葉以上のものである必要があり、その言葉は「現在性」の中で実践されるものでなくてはならないのです。
◎ サラ : どうしてウイングメーカーは、そんな方法を取るのでしょうか?
あまりにも、素朴に思えます。
自己認識とプログラムに対する、挿入的・抵抗的な行動を実践するよう人々に頼むなんて。
三位一体の権力の中で何が起こっているのかをすっかり聞いた後ですから、私達は彼らのステルス爆撃機に向かってパチンコ玉で応戦しているように思えます。
彼らは、私達が永遠に金融システムに隷属することを望んでいます……つまり、ドルの奴隷です。
そして、彼らはその金融システムを一種類の通貨に統一したいと願っています。
最高のテクノロジーと最高の兵器にアクセスできる惑星最強の人々がsトランスヒューマニズムを望んでいる場合、どのようにして私達はそれに打ち勝つことができるというのでしょうか?
★ ネルダ博士 : ウイングメーカーが、何故、サヴァリン・インテグラル・プロセスにフォーカスしているのかを理解するのには、先ず三位一体の権力が、何故、彼らの計画にフォーカスしているのかを理解する必要があります。
三位一体の権力は、「ワン・ワールド」という概念を良い概念であると信じています。
彼らは自分達が支配している金融システムを通じて、人類を統一したいと願っています。
統一の別の手段として、テクノロジーも用いながら。
彼らのマインドの中におけるユニティとは、人類という群れを容易に管理し易い「囲い」の中へと導き、彼らの反乱をモニターするようなものに近いです。
彼らのユニティの形は、妄想です。
それは権力を誇示する為の劇場であり、それ以上のものではありません。
彼らの「私達は皆んな一緒になって、貴方を守りましょう」という形態は、錯覚と幻想に過ぎません。
「ヒューマンVer.3.0」に関する彼らの計画は、「ヒューマンVer.2.0」を構成しているファンクショナル・インプラントと同様のものであり、そして、それは分離です。
前に述べたように、彼らはアヌの帰還を準備する為にここに居ます。
彼らがそれを意識してやっているかどうかは、関係ありません。
メジャーな宗教を含む、権力システムのあらゆる局面が、準備の為に存在しています。
「準備」が、彼らの合言葉です。
アヌンナキは、人類に対してある強力な信念を持っています。
それは、私達が恐怖と分離の中で生きている故に、私達は弱いというものです。
私達は、点滴のように遅々とした教化プロセスには、耐えることができません。
それはゆっくりとはしているものの、持続的に個人の自由が蒸発していくようなものに感じるからです。
ここで思い出して欲しいのですが、アヌンナキと彼らの三位一体の権力の双方が、計算高く、忍耐強いのです。
彼らが私達の遠い過去に確立したものが、徐々に実を結び始めています。
七十歳が寿命の人類には、忍耐力が欠如しているのです。
せっかちになるように、プログラムされている訳です。
これは数十万年単位のタイムラインを見ている無限の存在に反するもので、無限の存在達がまさに望んでいるものを達成する為にそのタイムラインの中で、個々の人間をプログラムすることが可能です。
人類がそれに同意し、そのプログラムを拒絶しない限りにおいてですが。
アヌンナキは、サヴァリン・インテグラル・プロセスを容認していません。
彼らにとってワンネスと等価性の概念は、弱さの現れのように見えるのです。
彼らは、このチェス・ゲームを優位に進めていると信じています。
彼らは、チェックメイトを先読みしているのです。
人類は、破綻するだろうと。
この間の八月のダイアナ妃の犠牲は、チェスボードの上で強力なクィーンが失われたことを象徴しています。
こういったものは彼らが送って来るメッセージの一種で、今回のは強烈な声明と言えるでしょう。
彼らは自分達のプログラミングの効力と忍耐力を確信しながら、そのメッセージを送って来ています。
私が「プログラミング」という言葉を使う時、それはマルドゥークがプログラムした内的なインターフェイスだけを意味していません。
メディア、文化、宗教、政治、経済構造を通じた、無意識によるプログラミングも含んでいます。
これらのフォースのコンビネーションが、彼らの自信の真の要因なのです。
何故なら、彼らは必然的に、私達が堕落することを知っているからです。
さて、貴方のご質問にお答えすれば、アヌンナキのDNAを持った者達ですらシンプルなプロセスで自分達の真の性質の自己実現を達成することができます。
そのプロセスは瞑想したり、祈ったり、アシュラムに一日中籠るなどということを必要としません。
サヴァリン・インテグラル・プロセスは、個人の人生表現の自然な一部となります
。
もしも、十分な数の人類がこのプロセスか、それと同等のものを受け入れたならば、壁の裂け目(クラック)は拡大するでしょう。
そして、壁は不安定となり、その脆弱性の故に分離の世界は崩壊を始めるでしょう。
《 6つのハートの美徳 》
Appreciation(感謝),Compassion(思いやり),Forgivenss(許し),Humility(謙虚),Understanding(理解),Valor(勇気)Oneness(一体感)&Equality(平等)「生命の本質(ライフ・エッセンス)」は、私達の側にあります。
それは、貴方が言うようなパチンコ玉などではありません。
それは宇宙の中のあらゆるものにパワーを供給する、無限のフォースなのです。
生命は私達の内にあり、そして、それは、ある状態に存在しています。
「等価性とワンネス」の状態にのみに、存在しているのです。
アヌンナキとその軍団が創造し、統治している幻想のホログラム全体は、生命ではありません。
それは、分離の典型的な姿です。
生命とは本物であり、正真正銘のものなのですから。
分離は、幻想と無価値と恐怖を生み出すものです。
十分な数の人類が目覚め、何が進行しているか私達が気づき始め、何が私達を更に奴隷化し、幻想のホログラムの一部に私達を留め続けているかに気づいた時、生命は私達の内側で動き出し、私達は集合的に立ち上がって、それを停止させるでしょう。
しかし、それは心からの許しと同情を持った、正しい方法で成されなくてはなりません。
分離に代わるものが、私達の運動と実践の中で表現されるべきなのです。
私達は集合体として、それらの行動体系をモデル化する必要があります。
それが、グランド・ポータルの定義なのです。
◎ サラ : 博士は、分離について多くのことを話されました。
そのコンセプトが、それほど蔓延(まんえん)している理由を詳しく説明することはできますでしょうか?
★ ネルダ博士 : 宗教、スピリチュアリズム、哲学、心理学に由来するマテリアルを見た時、芸術の分野ですらも、それらのマテリアルの多くが私達のファンクショナル・インプラントの取扱説明書のように見えるでしょう。
それらのマテリアルが、「ヒューマンVer.2.0・インターフェイス」をサポートしています。
それらのマテリアルは、私達の内側にある「ヒューマンVer.2.0・インターフェイス」のシステムを活性化する為のメソッドや、態度を指示しているのです。
私は前に、意識のインターフェイスの三つのレイヤーについて言及しました。
顕在意識、潜在意識、無意識です。
私達の行動や認識という観点からみた場合、その大半が無意識から作用しています。
無意識のレイヤーは深く広く浸透しているもので、それは普遍的なものです。
先に述べたように、それがアヌが彼の利益の為にワンネスのコンセプトを利用している方法です。
私達は、分離という点においては「一つ」なのです。
無意識とは、「一なるもの」なのです。
分離とは、分裂的(フラクタル)なエネルギーなのです。
そのエネルギーがそれを認識するのが不可能なレベルで、幻想のホログラム内のあらゆるものに影響を及ぼしています。
真実の情報を伝える善良な意志を持った個人であれ組織であれ、その情報の蔭にしばしば潜んでいるものは、分離のフラクタルなエネルギーです。
それは比較や判断に利用されその他の全ての分離のツールは、恐怖と無価値のエネルギーを抽出します。
それは恰(あたか)もマルドゥークの内的なプログラミングと、三位一体の権力の外的なプログラミングが全ての時代と文化の中のあらゆるものに木霊しているかのようです。
それがあまりにもありふれたもので、受け入れられている為に認識できないのです。
私達は、分離を受けいれて来ました。
それ、普通に見えるからです。
従って、私達の行動や認識はその大半は無意識が働きかけているのですが、分離を体現しているのです。
そして、私達の大多数が、それに気づいてすらいません。
◎ サラ : 分かりました。
しかし、それではどのようにすれば、私達はそれに気づくことができるのでしょうか?
★ ネルダ博士 : 人々が、プログラムされているということを理解する必要があります……それが、スタート・ポイントです。
この基本的な前提を受け入れなければ、何故、変化を選択するということができるのでしょうか?
その前提を受け入れることができた場合、次に自分の内側のプログラミングを観察してみて下さい。
次に、自分の周囲の人々や世界全体を観察し、そのプログラミングが如何に巧妙であるかが理解でき始めるでしょう。
多くの点でこのプログラミングの観察には、私達に中立(ニュートラル)であることが要求されます。
ニュートラルな状態であれば、私達はシンプルに自分の内側の状態やそこにあるメッセージを観察することができます。
それは、テレビ、インターネット、電子メール、新聞、雑誌、ダイレクトメールなどを通してやって来る外的なプログラムと、同様なものです。
▲ 解説 : ファンクショナル・インプラントとして施された自己の条件反射的なプログラミングの観察には、私達は静かに自分の内側を観察し、絶えず中立(ニュートラル)な状態でいることが要求されます。
何故ならば、ニュートラルな状態でいると、「おや、おかしい!と直感的に感じることが多々あるからです。
そして、それに対し気づき、修正することでワンネスへと徐々に近づいていきます。
そのようにそのプログラミングが如何に巧妙であるかを理解でき、自己修正に目を向け、探究心を持って臨んでいく姿勢が大切なのです。
このように個々が実践することこそが、サヴァリン・インテグラル・プロセスなのです。
もちろん、その実践には意欲がない者には、実践できない訳ですから。
あらゆるプログラムが自分の人生の中に現れている様に気づいたり、その難解な意味を知ったりすることは重要ではありません。
大切なのは自分がプログラムされていることを理解し、自分の内部に存在する自分を指図し、インスピレーションを与え、動機づけをしているソースを探し出すことです。
サヴァリン・インテグラル・プロセスは、貴方……つまり、個人にフォーカスしています。
そして、貴方自身のセルフ……生命の本質(ライフ・エッセンス)に、ワンネスと等価性の中で自分自身を表現するよう導くことです。
それだけなのです。
それをすることができれば、プログラミングの支配から脱することができます。
ある人にとっては直ぐにできるかも知れませんし、熱心に取り組む必要がある人もいるかも知れません。
◎ サラ : クリスチャンのままで、私にそれができますか?
私がどのように育ったかに、関係なく?
★ ネルダ博士 : この情報に共鳴する人は誰であっても、挑戦してみることを私は提案します。
その挑戦が、自分の人生経路の中でどのような変遷をたどるのかを見て下さい。
現状の構造の中に留まりたい人は、サヴァリン・インテグラル・プロセスの要素のどれかが適応できないか検討してみて下さい。
しかし、もし、今の時点で実践してみて分離を感じることがなければ、その状態のままで結構です。
実践する意欲が、ないのでしょうから。
◎ サラ : しかし、先ほど博士は、私達の大半が分離に気づいていないと仰(おっ)しゃっていましたが……
★ ネルダ博士 : 今の時点で実践してみて、分離を感じないのであれば、変化に対する意欲がないと私は言いました。
このプロセスが、変化に関する全てです。
それについては、間違えないで下さい。
これは、如何なる意味においても自己中心的なものではありません。
自分が優れているとか、特権があるとか、賢いといったように感じるものを信念体系という岩盤の中に、潜り込ませるものはそこには無いのです。
そこにあるものはサヴァリン・インテグラル・プロセスの他には、如何なる信念体系も存在しません。
如何なる構造も、組織も、マスターも、階層(ヒエラルキー)も存在せず、誰もが誰かの上に存在せず、誰もが誰かの下に存在しません。
分かりますか?
この世界には、一つも組織は存在しません。
それは、この世界に存在することができないのです。
そうでなければ、それが分離の対象となってしまうのですから。
「ヒューマンVer.3.0SI」が出現する唯一の手段は、このプロセスを体現する人間の数が、十分に内部に存在することです。
それらの人々が、この惑星の上に行動という新たなこの意識を固定させ、行為と無意識を通じてそれをシェアしていきます。
それが唯一つの方法であり、全員がそれを行う準備をする訳ではありません。
◎ サラ : 録音テープを、再び回しました。
質問も、用意できました。
ご準備は、宜しいですか?
★ ネルダ博士 : はい。
◎ サラ : では、再開しましょう。
ラビリンス・グループがタイムトラベル・テクノロジーを開発しようと試み、タイムトラベラーであるウイングメーカーに博士が出会ったことは、奇妙な偶然に思われます。
★ ネルダ博士 : 完全な偶然ではありません……
◎ サラ : しかし、彼らがエイリアンや他の人間ではない生物でもないということを、博士はどうやって知ったのでしょう?
★ ネルダ博士 : 彼らが自身を詐称する理由を裏づける証拠がない場合、物事を額面通りに受け入れなくてはならない時があります。
◎ サラ : 博士と私のディスカッションであるこのインタビューは、誰かが自分の家にやって来て、全ての家具の配置を変えてしまうようなものです。
このインタビューを読んで、この情報に対して少しパラノイア気味になったり、不安を感じたりする人に対してどのようなアドバイスがありますか?
読者はそのような状態になった場合、どうするべきなのでしょうか?
★ ネルダ博士 : この情報公開は、誰かを怖がらせたり、パラノイアにしたりすることを意図していません。
読者を「無限の存在としての自己」に目覚めさせることをサポートするよう、意図しています。
本当に、そうなのです。
それが、この情報の目的なのです。
どのような形式のものであれ、それが全てのウイングメーカーの情報の目的なのです。
人間の中には不動のコアが存在しているのですが、生命に対して人工的に意図されたプログラムが反応する為、そのコアが沈黙してしまっています。
人間は、恐れるようにプログラムされています。
それ故に、自分の解放を救世主に委ねてしまうのでしょう。
では、誰が貴方の救世主になりたいと考えているのでしょうか?
自分達の力が高潔であることを証明する為、何千人もの子供達を殺しながら、サダム・フセインを躍起(やっき)になって怪物に仕立てあげようとしている人でしょうか?
力の背後に居る存在達は、貴方の前に名乗り出て、貴方を救うと主張する人々です。
彼らがどのようにしてそれを行うのかは不明ですが、彼らがそうすることを私は疑っていません。
そして、彼らがそれを行う度、柵の数が増え続け、柵の中に居る人の数が膨れ上がっていくのです。
そのフェンスの高さは、どんどん高くなっていきます。
柵の外側に残っている人々は、自分達は独立性や自由を維持する為の洞察や特別な情報を持っていると考えているでしょうが、彼らもまた、「ヒューマンVer.2.0・インターフェイス」の内部で活動しているのです。
私が見る限り、真の質問は二つだけです。
一つは「自分は、真実と幻想のどちらに仕えているのか?」
二つ目は「真実に仕えるのには、どうすれば一番良いのか?」です。
もし、真実に仕える為の方法とは、抗議や抵抗(レジスタンス)を行い、世界で起きていることに対して認識を構築することであると考えているならば、そうなさって下さい。
しかし、それを行う際、非両極性の視点から行うことを私はお勧めします。
更なる分離の視点から、分離と闘うことはできないのです。
それはただ、分極化を招くだけでしょう。
貴方が立ち上がる時、恐怖や他のプログラムされた感情の中ではなく、貴方の生命の本質(ライフ・エッセンス)と調和していることを感じることが大切です。
そして、たとえ抗議している時ですらも、貴方の内側に在るソースを表現するのです。
サヴァリン・インテグラル・プロセスや、サヴァリン・インテグラルのもっと内的な戦略にフォーカスすることを好む方もいるでしょう。
この問題には方程式は存在せず、実際には両方行うことができます。
しかし、この情報を知り、それでも受動的であるならば……純粋な傍観者でいることは、それはプログラムされた反応です。
そして、それは「真実に仕えるのにはどうすれば一番良いのか?」という質問に対する答えではありません。
それは、真実の否定です。
◎ サラ : 博士は、アヌンナキが自分達のDNAを「ヒューマンVer.2.0」に貸し与えたと仰(おっ)しゃっていました。
それは彼らのDNAが、私達の中にたくさんあるということを示唆しています。
この考え方で合っているのでしょうか?
★ ネルダ博士 : これは、非常に込み入った主題になります。
そうです。
ウイングメーカーによると、アヌンナキは、今日、私達が体外受精と呼んでいるものを人間の女性と行って、人間のDNAを強化しようとしたそうです。
アヌンナキは世代を超えて自分達に忠実に仕える亜種を、自分達のDNAを使って創造したかったのです。
シリウス人も、同じことを行いました。
DNAの傾向という点ではアヌンナキは征服者であり、シリウス人の子孫は入植者でした。
明らかに、これはかなり大雑把(おおざっぱ)な見方であって、アヌンナキやシリウス人のDNAと比較した時、広義では彼らの血統の性質が備わっていると言えます。
「ヒューマンVer.2.0」のDNAテンプレートはアヌンナキでしたが、このDNAテンプレートは修正を受けて来ました。
ここが、この主題が複雑になって来るところなのです。
アヌンナキは、物理的な存在ではありません。
彼らは、今日、私達が知っているような三次元密度の中には存在していませんでした。
五十万年前の地球は、その密度と地球が浴びている重力場という観点から見た場合、全く異なる場所でした。
アヌンナキは相互次元生物であり、それが意味するのは、彼らも私達と全く同じ様に無限の存在だったということです。
ただ、物理的な肉体を持っていませんでした。
しかしながら、全ての生命体はDNAを所有しています。
それは、量子的な設計図の同等物と言っていいものです。
そして、彼らは自分達のアジェンダに合うように機能する物理的な存在を創造する目的で、彼らのDNAを使って実験したのです。
そのアジェンダとは私が述べたように、最初は黄金の採掘でした。
しかし、その後、その目的はアヌを崇拝する種族を奴隷化することに変わったのです。
アヌンナキが人間の女性に受精した際、その遺伝子は王家の血統のものでした。
そして、それは偶然ではありませんでした。
彼らは、その王家の血統を何千世代にも亘(わた)って維持したいと望んでいました。
そうすることによって、地球での彼らのマスター・プランがより円滑になるからです。
▲ 解説 : 王家の血統を、何千世代にも渡って維持したいと望んでいました。
これはアヌンナキが人間の女性に受精した際、その遺伝子は世界の各王族の血統のものでした。
それにより、何千世代にも亘(わた)って民衆を支配し易くする為です。
ヨーロッパ人に多いとされるRH-という血液は、アヌンナキによるものだという。
◎ サラ : それは、国家主義的なものだったのでしょうか?
★ ネルダ博士 : それは、どういう意味でしょうか?
◎ サラ : アヌンナキの血統は、大半はアラブ人のユダヤ教徒達に受け継がれたのでしょうか?
それとも、異教徒の方だったのでしょうか?
物理的な身体に、何か際立って目立つ特徴はあるのでしょうか?
★ ネルダ博士 : アヌンナキの血統は最初はバビロニア人とエジプト人だけでしたが、そこから彼らがほとんど全ての人種にその血統を拡散させました。
恐らく、今日のこの惑星上のほぼ全ての人が、アヌンナキの王家のDNAを、微小なパーセンテージではあるものの持っていると言っても過言ではないでしょう。
◎ サラ : 外見という意味では、どうなのでしょう?
彼らは、私達と同じように見えるのでしょうか?
★ ネルダ博士 : そうです。
「ヒューマンVer.1.0」のプロトタイプを作製する為に、事実上、アトランティス人とアヌンナキとシリウス人のボディ・スタイルがブレンドされました。
それらの存在の全ては密度はもっと低かったものの、その外見は人間の形と類似したものでした。
その三つの種族は自分達のDNAが混じり合わないよう入念に注意を払っていた為、その遺伝子は混じり合いませんでした。
その効果が不確かで、それによって彼らの遺伝子が汚染されたり、突然変異を起こすかも知れないと考えていたからです。
しかし、忘れて欲しくないのは、人間の物理的な身体とは実験の産物であったことと、アヌンナキ達は私達がちょうど宇宙服を見るのと同じ様に、それを文字通り物理的な保護具として見ていたことです。
それらの種族の何(いず)れも、地球の密度の中や、地球に似た惑星で生活したことはありません。
彼らは自分達が創り出したものが、地球とどのように相互作用するのか理解していませんでした。
そして、その相互作用が生み出す進化の方向は、彼らにはコントロールすることができず、予測することもできなかったのです。
地球は私が前に述べたように、その重力場を通じて人間の身体に影響を与える乱数のようなものだったのです。
アヌンナキと人間の女性との間の異種交配は、大よそ紀元前六千年に起こりました。
そして、これはよくシュメールの文献の中で描写されているような、人間の娘との好色な戯(たわむ)れではなく、計画的に行われたものだったのです。
その異種交配は、地球の資源を征服し支配する為の亜種を、人類の中に配置する為の計画の一部でした。
それによって、アヌの為に資源は一点に一元的に集中され、アヌが帰還した際に、待ち構えていたその両手に世界の富を収めさせることが確実になる訳です。
◎ サラ : LERM(Light-Encoded Reality Matrix)に関する全体像や、ラビリンス・グループがLERMを神と見做していたことを思い起こしているのですが、フィフティーンが博士と同じ情報を読んで、どうしてフィフティーンも博士と同じ結論に達しなかったのかが、私には理解できません。
博士には、ウイングメーカーとのコンタクトがあり、それによって博士はその情報の信憑性に確信を持たれたということは知っています。
しかし、何故、フィフティーンは自分の視点にしがみついていると、博士は考えますか?
★ ネルダ博士 : LERMとは、私達のファンクショナル・インプラントの内部にアヌが構築したホログラムの、非物理的な次元と地球次元との間を繋げているものと考えることができます。
LERMとは意識における遺伝学に相当し、意識とは知覚を備えた生物の現実を構成する設計図に相当するからです。
つまり、LERMが理解できれば、非時間と非空間で作用している因果関係のシステムを理解することができます。
そのシステムが時空とエネルギー、そして、物質とが構成する現実というフレームワークを基本的に創り上げているのです。
▲ 解説 : これはヒマラヤ聖者が奇跡現象を起こすように、一般で言う超能力による物品出現のメカニズムを言っています。
LERM内で作用している量子物質は、このテーブルや椅子のような大きな物質とは完全に異なった実在の仕方をしています。
量子物質の真の姿は、人間の目には絶対見えません。
科学者達は量子物質の効果とある程度の特性を目撃して来ましたが、その因果を生み出す性質は科学的な計器を通じては見ることができません……。
それが、どれほど強力であっても。
何故なら、科学的な計器は物理的なものである為に、時間と空間に関係しているからです。
一方、量子物質は、観察者を通して以外には時空との関係を持っていません。
❤︎ アン : では、博士はその量子物質という物質の構成ブロックは、誰かがそれを観察しない限り存在しないと言っているのですか……。
意識がそれを現実として見せ、時間と空間に固定していると?
博士が仰(おっ)しゃっていることは、そういう意味でしょうか?
★ ネルダ博士 : ある意味では。
しかし、それは正確ではありません。
こんなふうに、説明させて下さい。
意識はエネルギーの一形態として、非時間と非空間にその起源があります。
そのエネルギーが、LERMの基本的な構成ブロックなのです。
意識は物質化すると、特定の空間に局所化されます。
分かり易く言えば、意識は人間や、動物、植物などの物理的な特徴を持った物質になります。
ここまでは、よろしいでしょうか?
❤︎ アン : はい。
★ ネルダ博士 : 結構です。
意識は物理的な物体へと局所化すると、基本的に生じた物体の遺伝形質や物理特性の中にコード化されている、『現実というマトリックス』に一致するようにLERMを編成します。
つまり、意識は非時間と非空間から移動して、物質になります。
そして、それはLERMを編成利用して、結果として生じる物体にコード化されている、遺伝形質に従った物理的現実を生み出すのです。
もし、物体が人間であれば、人間に特有の遺伝子要因がその現実を構成する為に、意識が使う道具になります。
LERMの本質は可能性という無限のフィールドであり、アリストテルスはそれを”ポテンシア”と呼んでいました。
ポテンシアとは、そこから物体が創造される肥沃な大地のようなものです。
自分の意識を応用してLERMを編成できる人々は、単に現実に反応するのではなく、現実そのものを創造することができます。
繰り返しになりますが、量子物質は非時間と非空間を起源に持つ為、物質化は瞬時に行うことが可能です。
LERMとは次元を接続させている「ウェブ」のようなものであり、そして、それは「双方向」の機能を持っています。
「双方向」の機能が意味するものはどんな生物の意識フレームワークの中にでも、見せたり聞かせたりするものを、アヌは投影可能だということです。
アヌはまた、個々の存在の生命体験の内容を検知して見ることもできました。
LERMは「白い光ホワイト・ライト」とも呼ばれていて、「白色同胞団」がそのガーディアンであると見做されています。
白色同胞団はイエスや仏陀を、彼らの基本的な支柱として借用しました。
「IAM」のコンセプトを盗んで、それらの要素を「白い光(ホワイト・ライト)」と混ぜこぜにしたのです。
そして、その入り混じったものが、歴史を通じてあらゆる宗教、カルト、秘教的な文献の中に織り込まれました。
そして、一九五〇年代には、白色同胞団とは実在の組織であると喧伝されました。
その直後に、アセンデッド・マスター達が膨れ上がっていた階層のランクに加わり始め、人間のチャネラー達がそういった存在達のスポークスマンとなり始めた訳です。
ウイングメーカーの視点では、そういった存在達は分離や気晴らし、幻想の中に人間を強固に固定する為の分極化計画の構成要素の一部であると見做されています。
◎ サラ : それがフィフティーンの決定と、どんな関係があるのですか?
★ ネルダ博士 : すみません、少し脱線してしまいました……フィフティーンは白色同胞団のことを知っていました。
白色同胞団は、階層全体の中で非常に重要な要素だと見做されていました。
私がインキュナブラと呼んでいるエリートのキャップストーンに、非常に近い位置にいるのです。
白色同胞団は惑星に、オカルトや秘密の情報を齎(もたら)す手段に思えました。
そして、それは宗教の俗化運動とバランスするようデザインされていました。
宗教の俗化運動とは、本質的に「宗教の惑星」から、「科学の惑星」へとそのステージを移行させるものでした。
フィフティーンはインキュナブラと白色同胞団から分離するのに、十分な確信が持てませんでした。
フィフティーンはLERMを神の証拠であると見做し、彼の世界観を保持しようとしました。
ついでながら、このフィフティーンの反応は、この情報に対して見られる珍しいものではありません。
そして、フィフティーンほどの輝かしい知性の持ち主は、未知の世界に踏み込むよりも、既知の世界に留まるという選択を行うのでしょう。
フィフティーンの場合、彼には失うものがあまりにも多過ぎたのです。
◎ サラ : 何故、エリート達は、宗教を取り除きたいのでしょうか?
★ ネルダ博士 : 先ず、貴方の言葉の選択を訂正させて頂きたいです。
それは、エリート達ではありません。
大半の人々は、彼らがそう思っているのでしょうけれども。
エリート達の大多数は企業に勤めていたり、財務を管理していたり、政府の役人であったり、政界の重鎮であったり、軍の司令などをしている人々です。
そういった人々は、宗教を取り除くといったような決定を行っていません。
大多数が、誰がどのようなアジェンダを持っているのか分からないのです。
それが、私が「エリートのキャップストーン」と呼んでいる理由なのです。
「エリートのキャップストーン」が、アヌの帰還の為の準備をしている人々です。
貴方のご質問に戻れば、宗教は世界秩序にとって障害であると見做されていました。
量子物理学の科学は宗教の教義を反証するキー・エレメントとなり、宗教の影響力に影を落としています。
そして、仮にそれが管理できなければ、ホログラムの正体が判明してしまうのです。
それでは、幻想ではなくなってしまいます。
白色同胞団は、一九五〇年代に世間に名乗り出ましたが、それはちょうど量子世界の研究が成長の兆を見せ始めた時です。
しかし、白色同胞団の起源は十八世紀にまで遡(さかのぼ)り、その当時は「光の評議会」と呼ばれ、十八世紀以前ですらも多くの秘密組織の中で概念として存在していました。
アセンデッド・マスターが互いにテレパシーで通信し合い、人間が抱える諸問題に指導を行うというアイディアは、組織化された宗教に幻滅した人々に一定の人気を獲得しました。
公平を期して言うと、チャネリング情報の中には平均的な人間よりも相当な情報を持った存在からのものもありました。
そして、その存在達は宇宙の秩序や神に関する物事の構造についての優れた知識をもって、多くの人々を幻惑しました。
しかし、彼らの描写と説明は、幻想のホログラムの中に見出されたものだったのです。
恐らく、そういったマスター達が秘密の隠された知識を選ばれた生徒達にチャネリングを通じて伝え、その生徒達がその後で本を書き組織を作る訳ですが、その一方で、その情報が世界を光と闇、善と悪、知っている者と知らない者とに分離させ続けています。
彼らは、愛、アセンション、真理、神などの言葉を、組織化された宗教よりも自由に使い、神は常に愛が凝結したフォースとして描かれました。
天使や宇宙存在などもまた、彼らの組織と関連づけられました。
彼らは魂や永遠の命といったような構成物やシンボルを借用しただけではなく、彼らは無限に伸びる意識の梯子(はしご)も創り出し、生徒はその梯子の更なる高みを目指そうと永遠に学ぼうとしています。
「高み」がある梯子(はしご)の上に、更に存在しているのです。
これが、白色同胞団と、率直に言えば全ての秘密結社の分離戦術のキー・コンセプトだったのです。
知識の分割を生み、儀式を一つ、また一つと加え、道を歩む生徒達の更なるパワーと目覚めを約束する訳です。
彼らは、分離から目覚める方法を話すことはなく、代わりに分離を強化しているのです。
◎ サラ : 博士は以前のインタビューの中で、セントラルレイスについての情報をシェアされました。
▲ 解説 : ウイングメーカーはセントラルレイスの代表者達であると考えられ、それを全宇宙の創造者と定義づけています。
ウイングメーカーとは宇宙でも最古の種族であるセントラルレイスのことを指しており、また他の全ての銀河の生命を生み出した伝説上の神々のことをいう。
セントラルレイスは全宇宙の遺伝子の創造者であり、遥か太古に人類と相互作用した際に、彼らがDNAを人類にブループリントとして仕込んだとされる。
◎ サラ : 私のノートを見ると、博士はセントラルレイスは私達のDNAに関与していると言っていました。
彼らは、アヌンナキなのですか?
★ ネルダ博士 : いいえ、それは違います。
DNAを、二通りに定義しないといけません。
一つ目は、人間という装置、ヒューマン・インストゥルメント、即ち肉体、感情、マインド・システムに関するもので、それらはDNAという一つのシステムから発生しているもので、その大半はアヌンナキやシリウス人に起源を持っています。
二つ目は、人間という装置(ヒューマン・インストゥルメント)の内部に居る無限の存在に関するもので、それもまたDNAに基づいているのですが、それはサヴァリン・インテグラルの意識の量子的なブループリントです。
後者が、セントラルレイスが発展させたDNAです。
▲ 解説 : DNAを二通りに分けると、先ずアヌンナキの方は人間という装置、ヒューマン・インストゥルメントに関するもので、肉体、感情、マインド・システムの改良に生物学的な側面からDNAを施したと言えます。
一方のセントラルレイスの方は、より高次の意識であるサヴァリン・インテグラルの量子的なブループリントに関するもので、イデア的な側面からDNAを施したと言えます。
◎ サラ : 第二のインタビューの中で、博士はウイングメーカーの七つの遺跡は防衛兵器であるという非常に大胆な主張をされました。
そして、それが何らかの方法でウイングメーカー・マテリアルの個人的な体験と関係があると。
今夜のこの情報開示の見地から、それがどのように働くのか説明して頂けないでしょうか?
★ ネルダ博士 : ウイングメーカーの情報開示の全体的な趣旨はサヴァリン・インテグラルについてであり、その意識状態が人間の表現の中に腰を下した際に、人類にどんな恩恵があるかについてです。
この情報開示をサイエンス・フィクションと神話の中に留めておく必要性があったのは、私が言及したその防衛兵器の持つある理由からなのです……
◎ サラ : では、博士はこれが、ただの物語だと仰(おっしゃ)るおつもりなのでしょうか?
★ ネルダ博士 : 部分的にはそうです。
お分かりのようにウイングメーカー・マテリアルは、多くの情報の「撚(よ)り糸」から構成されるようデザインされています。
あるストランドは物語で、あるものは芸術的なものであり、またあるものはスピリチュアルなものであったり、陰謀論的なものもあります。
そして、本当に私達の世界の中で起こった物事の首尾一貫とした情報公開としての、ノン・フィクションのものもあります。
ストーリーテリングのストランドが、他のストランドを内包しています。
ある意味で、それが他の内側のストランドを保護していると言えます。
何故、このような方法が取られたかについては、私は既に説明しました。
そして、ある人は単純に事実を公開した方が容易ではなかったのかと感じるかも知れませんが、今夜、ここで公開した事実を仮に初めに明かしたとしたならば、誰もこの情報に目を通し、耳を傾けることはなかったでしょう。
ウイングメーカー・マテリアルは検閲を受けるか、こき下ろされ、信用を得ることはなかったでしょう。
何はともあれ、良い処方だと私は確信しています。
もしも、このインタビューが公開されるとするならば、物語というストランドはサヴァリン・インテグラル・プロセスをリリースする為に、受容可能な「容器」を提供する為の必需品となるはずです。
◎ サラ : しかし、私が懸念するのは博士が前に提供された四つのインタビューは作り話で、少なくても部分的には物語であるということです。
どうやって、私はそれを真実として、どこかのニュース・ソースに提示すればいいのでしょうか?
★ ネルダ博士 : それは、不可能でしょうね。
◎ サラ : では、私はどうすればいいのですか?
★ ネルダ博士 : 貴方は、それを「物語」としてリリースすることができますし、私もそうするでしょう。
仮に貴方がそれを好まなかったとしても、それは仕方がありません。
◎ サラ : どの部分が物語で、どの部分が真実であるのか教えてくれないでしょうか?
★ ネルダ博士 : それは可能ですが、私がこの情報を公開する方法として依頼されたものではありません。
◎ サラ : しかし、私は既に多くの時間を費やして来ました。
そして、自分の評判を保つには、真実の部分に私はフォーカスする必要があります。
さもなければ、これは私の意見ですが、本当の話であるかと訊ねられた時に、私は何も立証することができません。
★ ネルダ博士 : 誰もが、絶対的な真実を知ることを望んでいます。
このフレーズや、あの教訓、この教義を指して、「これ」は真実で、信じるべきであると説明したいのです。
それがこの惑星上で行われて来たゲームであり、それは人類が哲学的な手法でこの宇宙を考えるようになって来て以来、ずっと続いて来たものです。
その全ての共有されて来た「真実」は、私達をどこへ連れて来ましたか?
指導者を処罰する為に、子供達を殺すという考え方でしょうか?
指導者達が、民衆を死の収容所に閉じ込めるという考え方ですか?
宗教指導者達による、子供達の虐待ですか?
そして、私は貴方にお訊きしたいです。
集合的に人類をここへ連れて来た情報の価値とは、一体何なのでしょうか?
貴方は、真実という標識が欲しいのです。
しかし、それは誰にもできませんし、貴方が欲しがっている証拠も誰も持っていないのです。
◎ サラ : それは、何故でしょうか?
★ ネルダ博士 : 私達は、主権を持った存在だからです。
そして、私達は主権を持った存在として自身を経験しなくてはなりません。
他の人々に対して、信じるべきものや、信じてはいけないもの、つまり、真偽を決定することはできません。
私は、人々が幻想のホログラムの中に生きて欲しくはありません。
しかし、それが私達の現実であり、それに対して愚痴を言っても、それによってその現実を微塵も変えることはありません。
マスターと見做されている人について学んだとしても、それもこの現実を変えることはできないでしょう。
秘教的な情報について詳しく説明した本の一覧を、貴方に示すことはできます。
その本の内、何冊かはノン・フィクションとして書かれたもので、その内容の全てにおいて、信頼でき、洞察に富んでいるように見えます。
しかし、それでもその言葉に注意深く耳を傾けると、彼らが貴方を別の誰かと分離しているさまが分かると思います。
彼らが、階層をどのように定義しているかが分かるのです。
魂は常に学び、人間は常に罪深くて弱い存在であると彼らが定義している様を。無限に階層化された宇宙を彼らが描写する様を。
特定の訓練に従事する人々を、光が照らしだす様を。
このような説明は、実に巧妙な場合もあります。
彼らはワンネスについて語りますが、その言葉の中には「裁定(ジャッジメント)」があります。
つまり、適切にその訓練を行わない者に対しては非難し、その訓練と他のものを混在させてはならないという指示があり、そうしないとその効果が縮小するといって、別の道を歩んでいる人に自分達の道に加わるよう勧誘するのです。
サヴァリン・インテグラル・プロセスには、自分自身を信じることを可能とさせるものは何なのかを識別する訓練が、その一部としてあります。
その信じる対象は、宇宙やマスター、教えではありません。
信じる対象は「貴方自身」であり、それは、信念、思考パターン、恐れ、罪悪感、人から聞いた物語、判断基準、非難、欺瞞(ぎまん)など、過去から引きずって来たあらゆるものを脱ぎ捨てた「貴方自身」です。
それら全て貴方が教えられて来た、信じるようにプログラムされて来た全てを捨て去ることができたならば、何がそこに残されて、貴方の耳に聞えるでしょうか?
それは、静寂です。
深く、クリアな静寂です。
それが、貴方自身なのです。
▲ 解説 : 深く、クリアな静寂こそが宇宙の中心であり、それが神としての実態、貴方自身の本質でもあるのです。
そこには、単純な静寂さがあるだけです。
多くのスピリチュアルや宗教教義で見るような複雑さは不要であり、如何なる階層も存在しないのです。
貴方がそれを見つけた時、貴方は次に、誰もがそれを持っていることに気づくでしょう。
アヌも、ルシファーも、イエスも、貴方の隣人も、貴方の配偶者もそれを持っているのです。
全てのものが、持っているのです。
なのに、どんな証拠を貴方は見つける必要があるというのでしょうか?
それを貴方に与える為に、私がどんな証拠を貴方に示し、教えることができるというのでしょう?
私には、それはできないのです。
貴方がもし、それを実行されるのであれば、私はプロセスをお伝えすることができます。
そのプロセスの中で、自分自身の内部でその体験を見出すことができるかも知れません。
しかし、それが全てです。
そのプロセスには、お金はかからず、時間だけが必要とされます。
そのプロセスは、誰かによって所有されるものではありません。
このプロセスは、貴方以外の何ものの一部分ではありません。
貴方がそのプロセスの出発点に立ったならば、それを実行するか拒否するかは、貴方次第なのです。
誰もがワンネスと等価性への認識を、地球上での人生の中で達成しなくてはなりません。
それが、種族として私達に行動するよう促されているものなのです。
そして、これは私の個人的な意見ですが、そうでなければ貴方を教える人も教えるものも、何もかもが浪費されてしまいます。
更に言えば、「物語のストランド」は、人によって、サヴァリン・インテグラル・プロセスを活性化させる媒体としてピッタリかも知れません。
そして、それがウイングメーカーが彼らの情報を飲み込ませる上で取ったコツなのだと思います。
彼らの作品の全てが、サヴァリン・インテグラル・プロセスとグランド・ポータルへの気づきを個人に示しているのです。
◎ サラ : アヌがこれまで私が神であると教えられて来たものであるとすれば、ルシファーとは誰なのですか?
★ ネルダ博士 : それがまさしく、貴方が主権を持たなくてはならない理由なのです。
何故なら、アヌが神である世界の中では、ルシファーこそが真に光を纏(まと)った者であることが容易に推定できます。
しかし、私が何度も何度も言って来たことを思い出して欲しいのです。
誰もが、幻想のホログラムの中で彷徨(さまよ)っているということを。
全員が彷徨(さまよ)っているとするならば、一体誰が真実へと貴方を導くことができるというのでしょうか?
誰にも、それはできないのです。
真実とは、地球上で人間として、無限の存在としての自己を表現することです。
それが、私が知っている真実の最も近い定義です。
これは、貴方や未来にこれを読む方のそれと同じではないかも知れませんが、これが私の真実の定義なのです。
ルシファーは、それを提唱しましたか?
私が認識する限り、彼はそんな提唱はしていません。
誰も私の真実とする対象を支持していないとするならば、誰かが一インチでも他の方向へ私を動かすことができるというのでしょうか?
貴方は、ルシファーとは誰なのかと、私に訊ねました。
その質問にお答えする方法は、何千と存在し、そのいくつかを私は既に知っています。
別の定義を加えると、ルシファーはアヌと対極にある存在でも、アヌの操り人形でもありません。
基本的なレベルでは、ルシファーは私達と同じように等価性とワンネスの中に住んでいます。
彼は、目覚めた存在なのでしょうか?
私には、分かりません。
私は彼と会ったことはありませんし、彼と話をしたこともありません。
仮に私が彼と会って話す機会があれば、私が、今、しがた定義したような形で、彼が人類の自由を支援するかどうかを訊ねるでしょう。
そして、彼が「イエス」というのであれば、その反証を見るまでは私は彼の言葉を受け入れるでしょう。
彼が「ノー」と言うのであれば、私は彼の前から立ち去るでしょう。
彼が「メイビー」と言うのであれば、彼と対話を続け、この活動を支援してくれるように彼を招き入れるでしょう。
誰もが、目覚め始めています。
この活性化が超スローモーションで動いているように見えるかも知れないことを私は分かっていますが、七十年か八十年の内に巨大なシフトが起こり、この世界で実際に起きていることとして、人類に認識される可能性があります。
それを隠す方法は存在しません。
それは既に無意識のレイヤーで起こっており、壁を押し倒すまで波及し続けるでしょう。
◎ サラ : これは質問というよりは、意見や感想に近いものですが、サヴァリン・インテグラル・プロセスは、超越論的なものではなく、存在論的なものに見えます。
また、お互いに支え合える仲間が居る組織的なグループで行うというよりも、孤独な旅のように感じます。
私の考え方で、合っているのでしょうか?
★ ネルダ博士 : 部分的には、イエスと言えます。
「サヴァリンの側面」については、貴方が指摘したものだと私は思います。
それは個人にとって、自分の内部で発達させる必要がある内的なプロセスです。
しかし、「インテグラルの側面」は集合的なものなのですが、私はそれを組織構造的なものとして言うつもりはありません。
このプロセスは、如何なる組織や特定の個人の手の外側に居ることが必要とされます。
組織的な構造の中で、このプロセスを所有したりコントロールしたりすることは不可能です。
インターネットや電子メールを使って、お互いにサポートすることは可能であると私は思います。
人によっては、この種のサポートを望むでしょう。
自分の自己裁量に任せるのを好む人も、居るかも知れません。
相対的にこのプロセスが存在論的なものであるというのは、その通りですね。
このプロセスは、貴方の仲間達が彷徨(さまよ)い、奴隷化されたままでどんどん狭くなっていく囲いの中に閉じ込められている傍(かたわら)で、自分だけが天国の高い場所に次元上昇し、完璧な世界の中に留まるといったものではありません。
このプロセスはハートの美徳をシェアし、貴方が行動の中で真実を表現することです。
そして、それを行う場所は、ここ、地球です。
このプロセスとは、アヌのハードウェアとマルドゥークのソフトウェアの干渉を排除して、この地球上に人間が自分達の生命の本質(ライフ・エッセンス)を表現する場所を作ることです。
そして、それは私達の両親の恐怖と分離を生み出し、全ての子供達の自己中心主義と世界を嫌悪するような性質を生み出して来た外的なプログラムを解体することです。
◎ サラ : 私がこの情報を公開すると決めた場合、私もそのプロセスを実践しなくてはならないのでしょうか?
★ ネルダ博士 : そんなことはありません。
◎ サラ : そのことについて、少し考える時間をもらってもいいでしょうか?
★ ネルダ博士 : どれくらい、時間が必要ですか?
◎ サラ : 多分、一週間ぐらいです……
★ ネルダ博士 : 問題ありません。
もっと時間が必要であれば、もっと時間をかけてもらっても構いません。
◎ サラ : 博士は、自分が捕まるかも知れないと諦めてはいらっしゃらないのですか?
★ ネルダ博士 : 私は、現実主義者です。
私は、ACIOが何かを焦っているとは考えていません。
彼らは単に、私を隔離するのに全力を尽くすだけでしょう。
◎ サラ : それは、どういう意味ですか?
★ ネルダ博士 : 社会から断絶された、個室の中に閉じ込められるという意味です。
◎ サラ : アヌについては、どうなのですか?
★ ネルダ博士 : アヌとは、アヌンナキという種族の王家の指導者の名前に過ぎません。
彼の名はある一人の存在というよりも、シンボリックなもので、それはエリートのキャップストーンのシンボルです。
そして、アヌはまた、プログラムされた存在としての人類としても見ることもできます。
彼はある程度において、誰の中にも存在しているのです。
アヌは、自分自身を全知の遍在する存在として表明しています。
そして、これはある意味では本当のことである為、私はその現実に対処しなくてはなりません。
目覚めて、このプロセスを実践している人は誰しもが、その抵抗に何らかの形で出会うでしょう。
◎ サラ : しかし、アヌに対処しなくてはならないと人々が耳にしたら、そこから逃げてしまわないでしょうか?
誰が、それと闘おうとするのでしょうか……そんな機械マシーンと?
★ ネルダ博士 : ウイングメーカーの見立てでは、何千人も出現するでしょう。
その後、何万人となり、それが何百万人となるのです。
臨界点に達した時、壁は一瞬で崩壊します。
◎ サラ : しかし、それにはヒステリーやパニックが伴わないでしょうか?
ある時期、私はグランド・ポータルとはテクノロジーによる魂の発見で、それは自宅で寛ぎながら誰もがインターネットでそれを見たり、体験したりするものだと考えていました。
しかし、そのようなものではないのですね?
★ ネルダ博士 : ええ。
それは、リアリティの大規模な崩壊と言った方が近いです。
突然、無限の存在がヒューマン・ユニフォームの内部で目を覚まして、何が起こっているのか驚くのです。
地球の硬質化が臨界点に達し、幻想の壁は一瞬で崩壊する、これと同じ原理で進行しています。
アダム・カドモン身体完成に至る道!
▲ 解説 : 突然、無限の存在がヒューマン・ユニフォームの内部で目を覚まして、何が起こっているのか驚くのです。
この話は、2012年の終わりに起こると予言したゲリー・ボーネルの話を思い出します。
彼は未来の情報をアカシックレコードから読み取り、本にはそれと似た現象が書かれているからです。
その本とは、『光の12日間』というタイトルで、ある日突然、無限の光がシャワーのように降り注ぎ、見るもの全てが光り輝くという奇跡体験を小説という形で綴っています。
それが一個人に限らず、全人類に起こる現象として紹介されていました。
私が思うに、これは2012年の終わりではなく、ウイングメーカーが言う西暦2075年以降に地球の高密度化が進んで臨界点に達し、遂に壁が押し倒されグランド・ポータルが人類に発見されることと重なって来ます。
その時、グランド・ポータルから無限の光が降り注ぎ、人類は永い奴隷状態から解放されると予言しています。
彼はその現象をトランス状態で垣間見、60年以上も早い2012年の終わりに起こると予言してしまったのではないかと思ったからです。
仮に、「トランスヒューマニズム、Ver.3.0」が勝利し、新たな人類が分離主義の世界の中に閉じ込められたとしたら、どうなるのでしょうか?
★ ネルダ博士 : その質問には、どんな風にお答えすればよいのか分かりません。
ただ、ウイングメーカーから提供された情報によると、新しいインセプション・ポイントが存在し、それは必然的に新たな道があることを意味します。
恐らく、それにはかなりの時間を要するでしょう。
しかし、それは起きるはずです。
そう、あるべきです。
私達は無限の存在で、この事実を無期限に封じ込めておくことはできないのです。
◎ サラ : 分かりました。
ただ、無限の存在という概念そのものなのですが、それは永劫の時間の中に居るということだと思います。
魂も、コンセプトとして永劫の時間の中にあるものです。
この二者の間に、どのような違いがあるのでしょうか?
★ ネルダ博士 : ええ、魂は永劫の時間の中に居ます。
しかし、それは三つの経路の中へと閉じ込められて来たのです。
一つ目の経路は、輪廻転生とカルマです。
二つ目は、善良で従順なる者は、天国に入ることができるという考えです。
三つ目は、高次元へとアセンドし、最終的に階層の教師となるという考え方です。
魂に関するものではありませんが、これとは別の四つ目の道もあります。
それは私達には魂などはなく、ただの肉と血であるという考えです。
自分が魂であると思っているものと仮定した場合、人の魂はこの三つのうちの一つの経路からでき上がっているのです。
この三つの経路は、私がもう既に述べているように、幻想のホログラムの中に存在するものです。
この三つの経路は、壁の外側へは連れて行ってくれませんし、壁を少しも揺るがすことはないのです。
▲ 解説 : 壁の外側へは連れて行ってくれませんし、壁を少しも揺るがすことはないのです。
このことは以前に私は壁の内側、幻想のホログラムの内部のことを「内部マトリックス」、又の名を「子宮内宇宙」という表現で説明していました。
三つの経路も、この内側に存在しています。
壁の崩壊と同時に、壁の外側の宇宙が顕現する場所として「外部マトリックス」、別名「イデア・マトリックス」という表現で説明していました。
「ヒューマンVer.2.0・インターフェイス」から切り離され、地球上で人間の肉体を纏(まと)ったまま、無限の存在として自己を認識することが五つ目の経路です。
「四つの扉のうちから、一つを選んで下さい」とアナウンサーが繰り返し続けるゲーム・ショーの中に、私達はずっと生きて来たのです。
その一方、第五の扉は、完全にその存在を無視されて来ました。
▲ 解説 : 五つ目の経路である第五の扉とは、幻想のホログラムである「子宮内宇宙」から外宇宙への旅立ち、つまり、「宇宙の出産」を意味しています。
この新たなインセプション・ポイントが、「第五の扉」という選択肢を付け加えるのです。
それが、違いです。
◎ サラ : もっとご質問を続けることができればいいと思うのですが、多分ここが止(や)め時だと思います。
★ ネルダ博士 : そうですね、サラ。
◎ サラ : では、このインタビューを終わりにしたいと思います。
でも、終わりの前に、結びの言葉をお願いしたいのですが。
★ ネルダ博士 : そうですね、先ずはこの二週間、私と寛容にお付き合い下さって有難うございました。
貴方のご質問が素晴らしい水先案内となり、その謙虚な姿勢によって、貴方はこの情報を無理なく自然に理解してくれました。
そのことによって、私は心を開いて話すことができました。
貴方はこれを読む人々の役に立つように、良く尽くしてくれました。
感謝致します。
私は自分が提供するように依頼されたものを、全てお話することができたと思います。
このインタビューを始めた当初は、随分ぎこちなかったと自覚しています。
この話をどうやって話していくべきか、分からなかったのです。
私はまた、もっと情報が欲しいと思っている人もいらっしゃることを知っていますが、決定的なマテリアルは、ここにあるこのインタビューです。
もっと詳細で様々なニュアンスを含んだものを提供できたかも知れませんが、どんなに詳しい内容であっても、人によってはそれでも十分なものにはならないでしょう。
これは、本を読んだり、他の人から知識を吸収したりするものではなく、行動に関するものが、その全てです。
私が提示したものに、ざっと目を通してそれをスタートとして下さい。
そして、それがインセプション・ポイントに本当に必要とされる全てです。
この話が、架空の人物によるファンタジックな旅のように見え、真剣に考える必要のない、有り得ない出来事のように感じるかも知れませんが、私の視点では、これがウイングメーカーの情報の中で最も重要なものです。
◎ サラ : ありがとうございました、ネルダ博士。
セッション終了
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